日本周辺の「地政学」とチョークポイント |
===

核通過優先で領海制限 津軽など5海峡3カイリに
政府が宗谷、津軽など五つの重要海峡の領海幅を3カイリ(約5.6キロ)にとどめ、法的に可能な12カイリ(約22キロ)を採用してこなかったのは、米軍の核搭載艦船による核持ち込みを政治問題化させないための措置だったことが21日、分かった。政府判断の根底には、1960年の日米安全保障条約改定時に交わされた核持ち込みの密約があった。複数の元外務事務次官が共同通信に証言した。
これらの海峡は、ソ連(現ロシア)や中国、北朝鮮をにらんだ日本海での核抑止の作戦航行を行う米戦略原子力潜水艦などが必ず通らなければならないが、12カイリでは公海部分が消滅する海峡ができるため、核が日本領海を通過することになる。
このため、核持ち込み禁止などをうたった非核三原則への抵触を非難されることを恐れた政府は、公海部分を意図的に残し核通過を優先、今日まで領海を制限してきた。政府は表向き「重要海峡での自由通航促進のため」と説明してきており、説明責任を問われそうだ。
===
これ、日本周辺の「チョークポイント」ですね。地政学ドンピシャの話です。
左翼側の方々でしたら、これを日本政府の批判のネタにしそうなものですが、リアリスト的視点からみれば「日本政府よ、よくやっ(てきた)た」と褒めてやりたいところ。

▼最新作 〜あなたは米中戦争の時代をどう生き残るのか?〜
「戦略の階層」を解説するCD。戦略の「基本の“き”」はここから!

▼〜あなたは本物の「戦略思考」を持っているか〜
「奧山真司『一発逆転の非常識な成功法則〜クーデター入門に学ぶCD』」

▼〜あなたは本当の「国際政治の姿」を知らなかった〜
「奧山真司『THE REALISTS リアリスト入門』CD」

▼〜"危機の時代"を生き抜く戦略がここにある〜