戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ウォルトのネオコン批判

ウォルト大先生がロバート・ケーガンを批判しております。なかなか鋭い。

大きな流れとしては経済停滞が国防省の防衛費カットにつながるかという興味深い議論の一環として行われている論戦ですな。

===
Cutting the DoD's budget request is a step in the right direction

by Stephen Walt

(中略)

Strategy is about relating means and ends. From that perspective, it doesn't make sense to spend as much as we did when the economy seemed to be healthy. Nor does it make sense to pursue the overly ambitious and misguided foreign policy that we tried (unsuccessfully) to pursue under President Bush. Given the results of those policies and our current financial plight, this stubborn defense of the budgetary status quo has a head-in-the-sand quality that would be laughable if the issues weren't so important.

A prominent example is Robert Kagan's recent warning against any attempt to cut the U.S. defense budget. He opposes any trimming even though the United States spends almost as much on defense as the rest of the world put together and even though the U.S. economy is facing its biggest crisis since the Great Depression. Salon's Glenn Greenwald has already shown that Kagan's claim that the Obama administration was planning to cut actual U.S. defense spending (as opposed to the budget request) is simply bogus, and the rest of Kagan's argument is no better.

(中略)

As I argued a few weeks ago, there are powerful political forces that will make it hard for Obama to make major cuts in defense spending, unless the economy continues to spiral downward. (And let's hope it doesn't!) But there is also little reason to think that modest reductions would jeopardize U.S. national security.

The sooner Americans came to terms with our present circumstances and start asking the DoD to make the same financial sacrifices that households are making all over the country, the better off we going to be.

====

安全保障上問題ないから余計な予算は使うな、オフショア・バランシングで行け!という議論ですね。それにしてもケーガンに対して容赦ない議論をしてます(笑

『米国世界戦略の核心』から一貫している主張です。
# by masa_the_man | 2009-02-11 14:15 | ニュース | Comments(0)

ブログ著者の経歴

奥山真司(おくやままさし) 連絡先:masa.the.man●gmail.com

戦略学博士: Ph.D Strategic Studies(Reading, UK)

現職:国際地政学研究所上席研究員;青山学院大学非常勤講師。

専門分野:地政学、国際関係論、アメリカ政治哲学&メディア、テクノロジーの哲学、戦略文化、安全保障論、クラウゼヴィッツと孫子の戦略思想。

1972(昭和47)年生まれ、神奈川県横浜市出身。
1991年 市立横須賀高等学校卒業。
1999年 ダグラス・カレッジ総合研究科卒業。
2002年 ブリティッシュ・コロンビア大学 哲学・地理学科卒業(B.A)
2005年 レディング大学 国際関係・政治学院安全保障研究学科修了(M.A)
2011年 レディング大学 同学院の戦略研究学科修了(Ph.D)

論文指導教官:Colin S. Gray, Geoffrey Sloan, and Beatrice Heuser.

主要論文、著書:
-『地政学:アメリカの世界戦略地図』、五月書房、2004年1月
-『“悪の論理”で世界は動く!』李白社、2010年7月
-『世界を変えたいのなら一度武器を捨ててしまおう』フォレスト出版、2012年7月
-Classical Geopolitical Theory and Japan's Strategic History (PhD Thesis, University of Reading, 2011)

-「クラウゼヴィッツとコーベット:海洋戦略への応用」クラウゼヴィッツ学会会報報、2012年4月
-Geopolitics of East Asia: the US Perspective, UNIS Discussion Papers, May 2005.
-"Geopolitical Theory and its Application to East Asia”, Journal of Indian Ocean Studies, Vol.20, No.1, April 2012
-「戦略研究の過去・現在・未来:英米圏の議論を中心に」戦略研究14、戦略研究学会、2014年3月

-「古典地政学の理論と東アジアへの適用」:『中国の海洋進出-混迷の東アジア海洋圏と各国対応ー』海洋政策財団(編著)、成山堂書店 、2013年4月。

-「現代の戦略:コリン・グレイ」:『戦略論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで』野中郁次郎 (編著)、中公新書、2013年4月
- 「解説:未来予測は絶対に外れる」:『100年予測』ジョージ・フリードマン、ハヤカワノンフィクション文庫、2014年5月
-「解説」:『地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図』ロバート・カプラン、朝日新聞出版

訳書
-『大国政治の悲劇---米中は必ず衝突する!』ジョン・ミアシャイマー著、五月書房、2007年1月[絶版]
-『戦略論の原点---軍事戦略入門』J.C.ワイリー著、芙蓉書房出版、2007年4月
-『米国世界戦略の核心---世界は「アメリカン・パワー」を制御できるか?』スティーヴン・ウォルト著、五月書房、2008年3月[絶版]
-『平和の地政学---アメリカ世界戦略の原点』ニコラス・スパイクマン著、芙蓉書房出版、2008年5月
-『進化する地政学---陸、海、空そして宇宙へ』コリン・グレイ、ジェフリー・スローン編、五月書房、2009年7月[絶版]
-『戦略の格言---戦略家のための40の議論』コリン・グレイ著、芙蓉書房出版、2009年8月
-『胎動する地政学---英、米、独そしてロシアへ』コリン・グレイ、ジェフリー・スローン編、五月書房、2010年6月[絶版]
-『幻想の平和---1940年から現在までのアメリカの大戦略』クリストファー・レイン著、五月書房、2011年8月 [絶版]
-『なぜリーダーはウソをつくのか:国際政治で使われる“5つの戦略的なウソ”』ジョン・ミアシャイマー著、五月書房、2012年4月[絶版]
-『インド洋圏が世界を動かす』ロバート・カプラン著、インターシフト、2012年6月(共訳)
-『自滅する中国:なぜ世界帝国になれないのか』エドワード・ルトワック著、芙蓉書房、2013年7月
-『中国が世界の富を独占する』ダンビサ・モヨ著、ビジネス社、2013年7月
-『大国政治の悲劇:米中は必ず衝突する!』改訂版、ジョン・ミアシャイマー著、五月書房、2014年10月[絶版]
-『南シナ海:中国海洋覇権の野望』ロバート・カプラン著、講談社、2014年10月
-『現代の軍事戦略入門:陸海空からサイバー、核、宇宙まで』エリノア・スローン著、芙蓉書房、2015年3月(共訳)
-『現代の戦略』コリン・グレイ著、中央公論、2015年12月
-『南シナ海が“中国海”になる日 中国海洋覇権の野望』ロバート・カプラン著、講談社、2016年1月
-『中国4.0:暴発する中華帝国』エドワード・ルトワック著、文藝春秋社、2016年3月
-『クラウゼヴィッツの「正しい読み方」』ベアトリス・ホイザー著、芙蓉書房出版、2017年1月(共訳)
-『フォースターニング: 第四の節目』ニール・ハウ&ウィリアム・ストラウス著、ビジネス社、2017年3月(監訳)
-『戦争にチャンスを与えよ』エドワード・ルトワック著、文藝春秋社、2017年4月

訳稿
-コリン・グレイ「戦争とは何か?---戦略研究からの視点」年報・戦略研究6、戦略研究学会、2009年3月
-コリン・グレイ「戦略はなぜ難しいのか」同上
-ディヴィッド・カイザー「戦争とスポーツにおける戦略」戦略研究11、戦略研究学会、2012年4月
-トマス・ハメス「オフショア・コントロール」戦略研究13、戦略研究学会、2013年9月
-リチャード・ベッツ「戦略にまつわるトラブル」海幹校戦略研究、第5巻第1号、2015年6月

学会・社会活動
-研究発表「英語圏における地政学研究の位置づけと最新動向」戦略研究学会第8回大会、2010年4月24日
-研究発表「古典地政学の理論と東アジアへの適用」International Conference on Security Environment of the Seas in East Asia, Singapore, 2012年2月28日
-研究発表「戦略研究の過去、現在、未来」戦略研究学会第11回大会、2013年4月20日
-研究発表「ユーラシア・ブルーベルトの地政学」笹川平和財団、2016年11月29日

-航空自衛隊幹部学校 指揮幕僚課程(CS)臨時講師 2014年5月〜
-海上自衛隊幹部学校 指揮幕僚課程(CS)臨時講師 2014年5月〜
-海上自衛隊幹部学校 幹部高級課程(AC)論文指導講師・臨時講師 2014年4月〜
-陸上自衛隊幹部学校 幹部高級過程(AGS) 論文指導講師・臨時講師 2015年2月〜
-東京大学 自主ゼミ臨時講師(地政学担当) 2016年前期
-青山学院大学非常勤講師 2013年4月〜

所属学会:
-戦略研究学会(理事、編集委員、定例会委員長)
-国際安全保障学会

Last Updated, 23rd, March., 2017.

# by masa_the_man | 2004-08-01 00:00 | 著者プロフィール