戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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「戦略学ゼミ」のクラスですが、いよいよ第6回目となる最終回の授業の募集が開始しました!

もちろん初めて参加希望の方でも大丈夫!ゼミは一回ごとに独立したものです。

すでに多数の方にお申し込みいただいておりますので、ご希望の方はぜひお早めにお願いします。

<第六回:戦略学ゼミ>

課題テーマ:「インテリジェンス」/「国防計画の作成」

日時:8月19日(日)14時〜19時
場所:上野広小路駅/御徒町駅近く
参加費:(コアリーディング代+税込み)大人一回1万円、学生・女性は8千円

参加ご希望の方は、タイトルに「戦略学ゼミ参加希望」と書いて、

●お名前:
●住所:
●連絡先Eメールアドレス:

をご記入の上、本ゼミの連絡先:lifestrategy01@gmail.com (担当:浅野)までお申し込み下さい。

定員になり次第閉め切らせていただくことがあります。ご了承下さい。
*授業の最終申し込み締め切りは8月5日です。

① お申し込み完了までの流れ

●上記のアドレスまでメールを送ってお申し込みいただくと、参加費用の振り込み口座と開催場所の通知が数日以内に届きます。
●参加費用をお振込みいただき、振込を確認させていただいた後、その回の分の「リーディング・パッケージ」のCD(PDF文書)を郵送します。
8月5日13時~17時のオフ会にお越しいただくと、「リーディング・パッケージ」のCDの最短での受け渡しとなります。ぜひご活用下さい。オフ会に参加されない方は、8月6日の発送手続きとなります。
●その「リーディングパッケージ」の中には、「コアリーディング」の他に、ゼミの発表のために必要となる二つの質問などの「指令書」が入ってきます。
●リファウンドポリシー:ゼミ前日までにご連絡いただいたキャンセルの場合は70%、当日キャンセル/欠席の場合は参加費をお返しできません。あらかじめご了承下さい。

② 全日程で使われる教科書

本ゼミを受講希望の方は、どの日程をとるかに関係なく、以下の三冊をあらかじめご購入下さい。もちろん古本でもかまいません。

●『戦略原論』by 石津朋之ほか編著
●『戦略論の原点』by J.C.ワイリー
●『戦争論』by クラウゼヴィッツ(清水訳 or 篠田訳 or レクラム版)

なお、開催日は予告なく変更されることがあります。ご了承下さい。

以上
by masa_the_man | 2012-07-28 15:19 | ためになる情報 | Comments(0)
今日の横浜北部は朝からムシムシ。とにかく暑い。

さて、またまたメルマガを更新しましたのでお知らせします。

今週は新しく発売された「世界を変えたいなら一度武器を捨ててしまおう」という新刊本について書いております。

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この本がなぜ書かれなければならなかったのか、そして今までの戦略本との共通項は一体何なのか?この辺について少し書いております

ご興味のある方はこちらまでぜひ!

▼なぜ日本(人)は「戦略的」ではないのか?▼


by masa_the_man | 2012-07-27 17:30 | 日記 | Comments(0)
お知らせです。現在販売中の経済誌、「東洋経済」と「エコノミスト」に、カプラン著、拙訳の『インド洋圏が、世界を動かす』が紹介されました!感謝!

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by masa_the_man | 2012-07-26 10:10 | ニュース | Comments(0)
by masa_the_man | 2012-07-23 08:02 | ためになる情報
今日の横浜北部は曇はややありますが、とにかく暑いですな!

さて、連絡が遅れましたが、またまたメルマガを更新しましたのでお知らせします。

今週は先週から引き続き、「正しい判断力」を身につける方法を書いております。

これからの混沌とした時代、われわれにより求められてくるのはこの「正しい判断力」でして、これがなければ現在の生活水準も維持することはできなくなっております。

ということで、この「正しい判断力」を身につけるための有用な手段はどのようなものか・・・本ブログでも多少論じられたことのある、この人類永遠の課題について簡単に書いております。

ということで、タイトルは狙いすぎという気もしないでもないですが(笑)、ご興味のある方はこちらまで。

▼僕は武器としての「リアリズム」を配りたい▼


by masa_the_man | 2012-07-23 07:02 | ためになる情報 | Comments(0)
とりあえずメモ代わりにここへ

某T大学のY教授による尖閣危機のシミュレーションです。

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●中国は1992年に「領海法」を制定し、尖閣を自国領土として宣言

●2010年3月施行の「海島保護法」では無人島の尖閣を国有地とした。

●つまり中国は中長期的な視点で、詰め将棋のように日本を周到に追い込んでいる。

●日本側は無策。

●2010年9月には中国漁船側からの海保への衝突事件が勃発。

●2012年3月には国家海洋局所属の公船が侵入。これは北京政府の支持があったと見るべき。

●2012年7月11/12日に侵入した漁業監視船は三隻。日本の海保側は四隻。「妨害するな、中国領土から離れろ」と警告してきた。こんなに強硬な態度ははじめて。

●これは日中の「実行支配」のレベルが国際的に見て同程度になってしまったということ。「領土問題は存在しない」という日本政府の立場は国際的にも怪しくなっている。

●最悪(戦争)のケースも想定すべき。

●ただし中国側が尖閣諸島に上陸して飛行場を作るとなれば話は別。北東アジアの安全保障上での脅威になるから米軍は絶対に阻止に動く

●現実的には中国が米中戦争のリスクはとることはないと見る。

●中国の真の目的は「島」よりも「海」をとることにあるからだ。

●中国の学者から聞いたが、彼らは「岩礁」を狙っている。岩礁は日本側が管理してきた歴史が不明確だから「中国が支配」という主張が通りやすい。

「岩礁」が一つでも支配できたら東シナ海はすべて中国の領海という主張も可能になる

●歴史的に「食わせること」が大事な北京政府にとって漁業の拡大は不可欠。海底油田の獲得ももちろんあり。

●早ければ来月の8月にも「岩礁乗っ取り作戦」を進める可能性あり。

●その理由は十月に開かれる「全人代」。実績づくりのためにはフィリピンやベトナムよりも日本をねじ伏せたほうが喝采を浴びやすい。

●日本側が具体的にできる対策としては、尖閣に人を居住させるなり施設を建てること。人が住めば警察・自衛隊も出動可能になる。

●こうすることによってはじめて北京政府側とルールづくりができるようになる。これは北京側にとっても交渉が早まるという点でメリットになる。

●東京都の石原知事は尖閣利用プランを持っている。国にはない

●これからの現実的なプランとしては都が所有権を持ち、それを国が借り受ける形。

●問題なのは丹羽大使の発言にみられるように、日本政府側の対応が一枚岩じゃないこと。

===

まとめてみると、タイトルにあるように「シミュレーション」はしてないですね(苦笑)ただしそこから見えてくる可能性などにはかなり有益なものが。

以上。
by masa_the_man | 2012-07-22 11:05 | ニュース | Comments(3)
今日の横須賀は朝から寒くて小雨が。最近色々と忙しくて更新滞っておりました。

さて、またまた数日前の続きを。グレイの『現代の戦略』の要約です。今回は第六章と七章を。

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―6:戦争の「窓」

戦争というカオス的な現象についての分析のアプローチを「窓」(window)というコンセプトに言い換えて切り込んでおり、そこから本書のテーマである「あらゆる戦略的経験は実質的に同質なものである」という主張を浮かび上がらせている。

まず「戦略史」は何であり、それがどれほど重要なのかということが述べられる。注意しなければならないのは、戦略史が歴史そのものとはちょっと違うものだという点。なぜなら戦略史には起こらなかったこと、つまりフィクションが含まれるから。核戦略などはその典型。

次に「窓」をそれぞれ紹介する。著者によれば「窓」は一三個あり、それらを順番に紹介すると以下のようになる。

1、コミットメント、範囲、狙い:戦争が「総力戦」かどうかによって区別。
2、規模:戦争が行われる範囲の広さが関係。内戦から世界大戦まで。
3、列度:政府がつぎ込む資源の大きさに関係してくる「列度」の高低の差を見る。
4、スタイル(正規/非正規)
5、スタイル(殲滅/機動/コントロール)
6、大戦略の手段:非軍事的手段に焦点を当てる。
7、環境:戦争が行われる場のこと。地理。
8、戦場空間、政治地理学、地政学:上をさらに地政学的に見るもの。
9、交戦者のアイデンティティー
10、交戦者のキャラクター
11、兵器:特定の戦争の文脈にあった武器にフォーカスするもの
12、時代区分:時代背景の重視のため。
13、タイミング:

このような多様なアプローチがあるということは、「戦争はカメレオンである」とするクラウゼヴィッツの分析と一致する。もちろんここではこれらの「窓」は、戦略のほんの一面を切り取っているだけにすぎないということは強調されるべきで、この多様さの存在も戦略に普遍的に存在するもの。


―7:戦略の歴史から見えてくるパターン

二〇世紀の戦争の歴史の流れの切り取り方にもさまざまなパターンがあることを解説する章。著者はそのパターンを見るやり方には全部で八つほどあるとしているが、最初の二つはあまり役に立たたず、それ以外の六つのほうが有用だとしている。

まず著者が行うのは、以下の解説において「戦術レベル」はあまり語っていないということ。それでも戦略には全体的な視点が必要なので、戦術レベルを軽視しているわけではないことを断ってから分析開始。

つぎに最初の「あまり役に立たないアプローチ」として「殲滅戦vs機動戦」、「攻勢vs防勢」という二つをそれぞれ紹介。いずれも二〇世紀の歴史から見るとその単純な分類そのものが怪しいことであることを解説。

とくに「攻勢vs防勢」のほうは、国際関係論の学者ではOffense-Denfence Theoryという名で議論をされ、これが後にリアリストの間で「攻撃的リアリスト」と「防御的リアリスト」という理論の区分にまで発展したものであるが、当初からこの理論に批判的だった著者はここでも「兵器に攻撃的/防御的という区別をつけるのは政治レベルでは無意味だ」という鋭い指摘を行っている。

次に著者はそれ以外の六つ有用な戦略史の切り取り方をそれぞれ紹介。

一つ目が「大戦争発生の不整脈」というもので、これは二〇世紀の歴史を振り返ればつねにそこには大戦争が発生する危機が存在した、というもの。二つ目が「三つの産業革命」というもので、これはジョン・テレインの歴史の考え方を元にしている。この革命とはそれぞれが蒸気機関(第一次)、石油を使った内燃機関(第二次)、そして原子力(冷戦)というテクノロジーによって象徴されるというもの。

三つ目が「総力戦の興亡」であり、これは第二次大戦までの二〇世紀を「総力戦」の時代であり、その後の後半はその可能性が段々と少なくなってきた時代として区別するもの。四つ目が「有用性、レジティマシー、軍備管理」というもの。これはとくに西洋諸国が軍事力を国策の道具として大規模に使用するのが控えられるようになったとするもの。著者は昔から軍備管理を徹底批判していた関係から、戦争の原因と軍備には直接関係がないことを、菅波秀美氏の議論を批判する形で議論。

五つ目が「通常兵器による戦闘の効果」というもので、これも時代によってそれぞれの区別ができることを主張。たとえば冷戦時代には六つの時期にわけられ、それぞれの時代に戦略の考えが変化したことを示している。

六つ目が「軍事における革命」(RMA)であり、まずRMAという概念自体にコンセンサスがないことを指摘した上で、アンドリュー・クレピネヴィッチ(現CSBA代表)とウィリアム・コーエン(元米国防省長官)の定義を紹介。そして最も有用なものとしてジョナサン・ベイリーの六つの時代区分を紹介しつつ、兵器のテクノロジーやそれが使われる環境によって区分するのも新たな見方を与えてくれるものとして歓迎している。

最後に戦争で使われるテクノロジーは常に全面改訂されるわけではなく、たとえば核兵器が出てきているのに銃は相変わらず使われているように、新しいテクノロジーも古いものに加えられていくことになるという意味で、戦略そのものも複雑になるということを指摘して章を締めている。

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今日はここまで。
by masa_the_man | 2012-07-22 10:15 | おススメの本 | Comments(0)

マッキンダーの絵

by masa_the_man | 2012-07-17 11:13 | 日記 | Comments(0)
今日の横浜北部は朝からスッキリ晴れて日が照っております。それにしても蒸しますね。

さて、またまた昨日の続きを。グレイの『現代の戦略』の要約です。今回はいよいよ第五章を。

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―5:コンテクストとしての戦略文化

本書の中でも一番特殊な章。「戦略文化」(strategic culture)という概念について、アラスター・イアン・ジョンストンという若いハーバード大学の教授との論戦をきっかけにして徹底的に論証している。

まずは著者は「戦略文化」の定義を述べた後に、英米圏の戦略学における「戦略文化」を論じた世代が三つあったことを示す。著者自身は「第一世代」にあたり、この世代は70年代末から80年代はじめまで「ソ連の行動様式はアメリカのそれとは違う」としたジャック・スナイダーの論文から始まったことが説明される。

次に戦略文化のアイディアと戦略的な行動についての関係性を説明。ここが著者の戦略文化の説明の核となる。著者は文化人類学や心理学などの文献から引用しつつ、文化とは人間の行為と切り離せないものであることを主張。これをわかりやすく説明するために、「第三世代」の論者であるジョンストンからのグレイらの第一世代の論者の批判に対して徹底抗戦する。

グレイによれば、第三世代のジョンストンたちは、文化と行為は別々のものであると見て間違いを犯していることになる。この例えとして、ジョンストンたは病気の症状と患者をわけているのがおかしいと指摘。これはあたかも「病気の症状」が「戦略文化」で、「患者」がその戦略的な行動をする「アクター」(国家や組織など)になるということ。

つまりジョンストンから見れば、症状と患者は切り離して考えられるはずだということになるのだが、グレイは両方とも症状にどっぷりつかっている存在だということになる。ようするに戦略的行動は常に戦略文化の影響を受けているのであって、行動まで文化的なのだということ。

その後には戦略が普遍的なものであると同時に文化的なものである、ということが説明され、第一章で説明されたように戦略にはいくつもの面があり、しかもその要素のうちの一つが「文化」であり、それが他のものと混じり合っているからこそ、アウトプットとして戦略的行動でさえも実は文化的な影響、というか文化そのものだということになる。

次に、文化には行動も含まれるという問題について、以下のような六つのポイントから説明。

①戦略的行為には文化も含まれる
②災難が起こっても文化を消滅させることはできない
③戦略文化は行動のためのガイドである
④戦略文化は相対的な優位を教えてくれる
⑤戦略文化は障害になることもある
⑥戦略文化は色々とカテゴリー化できる

そしてこの⑥についてはさらに六つのカテゴリーがあるとして以下のような分類を行っている。

1、国民性(安全保障コミュニティー全体を一つにカウント)
2、地理
3、軍種、部隊、兵器、そして機能など
4、シンプル性と複雑性
5、世代
6、大戦略

そして最後にまとめとして、戦略のすべての位相は文化的なものであり、「われわれは文化そのものであり、われわれはコンテクストの一部である」と宣言して、戦略文化を論じるセオリー自体にも厳密にみれば不備があることを指摘して章を終えている。

===

今日はここまで。





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by masa_the_man | 2012-07-16 08:07 | おススメの本 | Comments(0)
今日の横浜北部は曇は多めですが、それでもけっこう晴れております。それにしても蒸し方が半端ないですね。

さて、またまたメルマガを更新しましたのでお知らせします。

今回は尖閣諸島をめぐる潜在的な日中紛争の可能性と、そこから必要になってくると見られるリーダーの資質について考えてみました。

クラウゼヴィッツについては今月25日のクラウゼヴィッツ学会の発表や、来月提出する予定のある本の中の一章など、なぜか最近再び考えさせられているテーマになっておりまして、これが今の日本政府の対応の仕方を考える際にも参考になりそうだと感じております。


ということで、興味のある方はこちらまで!

▼クラウゼヴィッツが説くリーダーの資質▼



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by masa_the_man | 2012-07-15 09:48 | 日記 | Comments(2)