戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ヨーロッパではまたしても「ドイツの不満をどう抑えるか」に焦点が移っているような気が。
by masa_the_man | 2010-09-28 12:57 | ニュース | Comments(11)
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(cbs.comより)
by masa_the_man | 2010-09-27 20:06 | ニュース | Comments(5)

ミアシャイマーの警告?

今日の甲州は午後からスッキリ晴れましたが、完全に秋の気配でした。「暑さ寒さは彼岸まで」というのは本当だったんですね。

さて、中国の漁船衝突事件によってますます東アジアの政治事情は地政学なしでは理解できないような状況になってきたわけですが、論文を書いていて時間のない私は、代わりにミアシャイマー先生の言葉を引用してこの状況を簡単に分析しておきたいと思います。

それではミアシャイマー先生、お願いします。

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(私は自分の理論を)「オフェンシヴ・リアリズム」(攻撃的現実主義)と読んでいるが、これはアジアにとって重要な関連性を持っている。

なぜならこの理論は、「中国が次の十年間(2006年〜2016年)に見事な経済成長を続けていけば、強力な軍事組織を築き上げ、アメリカが西半球で行ったようなやり方でアジアを支配しようとするはずだ」ということを予測しているからだ。

中国が覇権を目指す理由は、中国の文化が伝統的に攻撃的であるとか、政治指導者の失策などにあるのではなく、ただ単に「覇者になることが自国の生き残りを最も確実に保証してくれるから」という点にある。

もしアメリカの国益が他の地域にある大国を西半球から追い出しておくこと(そしてこれがモンロー主義の核心なのだが)にあるのなら、中国の国益が「アジアからアメリカを追い出すこと」にあるのは言うまでもない。

(中略)

もし中国の経済発展が落ち込んでアジアを支配できなくなると、アメリカはその周辺地域から軍隊を撤退させ、日本への安全保障の供給を停止する可能性が高い。しかしながら日本は相変わらず危険な周辺国の中で生きなければいけないだろうし、国家の生き残りを心配しなければならないはずだ。

とくに日本は潜在的な同盟国たち、もしくは危険な敵となる可能性のある中国やロシアのような周辺の大国たちとかかわっていかなければならないし、北朝鮮からの各の脅威も心配しなければならなくなる恐れがある。

また、日本はアメリカの核の傘がなくなった時に核兵器の保持をけんとうしなければならなくなるかも知れない。核兵器の強力な抑止効果を考えた場合、日本が核兵器を入手したいという強力な動機にさらされることになる可能性は高い。

今後十年間に向けての日本の正しい国家安全保障戦略を探り出すのはかなり難しい作業だ。

しかしながら日本が日本が自国の生き残りの可能性を最大限に高めようとするなら、同盟国の組み合わせやバランスオブパワー、大国の行動、核兵器などについて、もっと時間をかけて真剣に考える必要があるだろう。

2006年9月22日:ジョン・ミアシャイマー

『大国政治の悲劇』pp.5-6

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うーん、あまりうれしくはないですが、ミアシャイマー先生の理論の予言はけっこう当たっているような気が・・・・

究極的には、「武力の裏付けがない外交は効果なし」というのはまだ正しいわけで。

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by masa_the_man | 2010-09-26 00:18 | 日記 | Comments(32)
参加者のみなさまへ

昨日は記念すべき「第一回横綱論勉強会」にご参加いただき、本当にありがとうございました。

次回の「第二回横綱論勉強会」のほうも開催日程が決まり次第お知らせしたいと思います。

さて、それ以外に「戦略論/地政学」のほうでもオフ会を開催したいと考えております。この日程のほうは10月10日(日)でとりあえず決定しておりますが、詳細は明日までにこちらで告知させていただきます。

ということで取り急ぎお礼まで
by masa_the_man | 2010-09-20 03:50 | 日記 | Comments(10)

北海道の陸自の存在意義

今日の甲州は朝から雨模様でして、午後にはかなり激しく降りました。気温も意外と低くて、明け方には寒くて目が覚めてしまったほど。

さて、北海道での演習見学について少し。

すでにお知らせしたように、数日前に陸自が北海道で行った実働演習である「玄武2010」を見学してきました。

初となる北海道上陸はたった二日間だけだったのですが、見学自体はかなり充実しており、なかなか勉強になりました。

もちろん演習自体は「戦略の階層」でいうところの「戦術レベル」から「作戦レベル」くらいまでのものだったわけですが、「大戦略レベル」が一番気になる私としては、どうしても「ポスト冷戦時代になぜ大規模な対着上陸演習をやる必要があるのか」というところに行きがちです。

また、ある人物から、今年の大綱の基礎となる「防衛力懇談会2010」(新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会)が出した報告書が、「基盤的防衛力」という概念を「もはや時代遅れである」と指摘したことを、北海道に大規模な部隊を置いている陸自幹部側がどう思っているのか探ってきて欲しい、と頼まれていたことも気になっておりました。

ということで、演習のブリーフィングの時にそのような話も少し聞こうと思っていたのですが、残念ながらほとんどそのような「大戦略レベル」のことを聞けるような質問コーナーがなかったために、私はアテンドをしてくれた人物にそのことを直撃。

するとその方は、大きくいえば以下のようなポイントで正当化できると教えてくれまして、

●北海道は陸自にとって地元との関係が最も良い場所

●訓練環境が抜群(駐屯地と演習場が隣接)

●最新の武器や編成などを試す絶好の環境にある

●能力やノウハウを維持する、自衛隊にとっての「道場」的な役割

●機甲師団や特科団の充実

●「フォースプロバイダー」として、別の地域に派遣するための能力や部隊を温存する場

という答えが返ってきました。

たしかに批判的な観点から見ると、いまや脅威は南西方面なので、そっちに全部部隊は移したら?という突っ込みができるわけですが、これは本ブログでも少し触れた、米陸軍の「保守派」と「十字軍派」の対立と似たようなことが言えるような。

米陸軍の場合は、これからの戦争はCOIN(対テロ戦)にすべてをかけて、「戦車のような冷戦時代の遺物はもういらない!」という立場の「十字軍派(クルセーダーズ)」と、「いやいや、いつ大国政治の時代に戻るかわからないんだから、とりあえず戦車などの能力は残しておくべきだ!」という「保守派」の装備・編成についての議論があったわけですが、今回の陸自はこの「保守派」に近い議論をしているわけです。

たしかにロシアからの大規模侵攻という事態がほとんど想定できないというのは理解ができないわけですが、戦略の三大原則は「柔軟」「選択肢を残す」「冷静」の三つですから、これに従えば

「とりあえずノウハウが消えない程度の機能/設備は残しておけ」

ということになるんでしょうか。

それにしても現場に行ってよくわかったのは、演習場の広さと充実度です。初の捕虜一時収容所にはロシア語で書かれていたものがあって納得できましたが、中国語や朝鮮語も欲しかったような気が。

とにかく彼らの「世界観」がよくわかった貴重な体験でして、ワイリーの解説(とくに第五章のもの)の正確さがあらためて実感できた次第です。

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by masa_the_man | 2010-09-17 01:34 | 日記 | Comments(10)

演習見学記

今日の東京は曇りで蒸し暑い感じでしたが、夜に入ってから雨が降っております。

さて、昨日の約束通りに演習の報告を。といっても時間がないので、簡単に写真だけ。

朝六時半に札幌駅前のホテルを出まして、そこから千歳空港に向かって36号線を南下した道沿いにある駐屯地と演習場などを4−5カ所見学させていただきました。以下がその時の様子を撮影したものです。

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詳しい解説はまた明日しますが、野戦病院や補給の中継地、それに自衛隊初の捕虜一時収容施設などを見学させていただいてテンション上がりました。
by masa_the_man | 2010-09-15 01:18 | 日記 | Comments(1)

演習みてきます

今日の札幌はよく晴れたようですが、気温は連日の猛暑からはかなり落ち着いており、夜になるとかなり涼しいくらいでした。

さて、中国の漁船の尖閣諸島の侵入やコーラン焚書事件、そして北極海をめぐる各国の最近の動きなど、地政学的に目のはなせない事件が頻発している今日このごろですが、私は論文を書く合間をぬって北海道に来ております。

理由は自衛隊の演習の見学のためなんですが、これが私にとっての人生初の北海道上陸となりました。

先月末の富士の総火演に続いて、まさかの連続二回にわたる演習の見学となったわけですが、とりあえず一般公開されていないにもかかわらず撮影はオッケーということなので、バリバリ写真をとってきます。

それにしても北海道の海の幸のおいしさには感動しました。すすき野にある店で海鮮丼(というか刺身丼)を食べたのですが、桁違いのうまさに脱帽。

演習については明日の夜のエントリーで詳しく報告します。
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by masa_the_man | 2010-09-14 00:18 | 日記 | Comments(4)

玄武2010


by masa_the_man | 2010-09-13 01:36 | ニュース | Comments(0)

中国の北朝鮮内の利権

メモ代わりにここへ

China looms over the North
China eyes underground resources in North Korea and wants bridgeheads to the East Sea.
September 11, 2010

(中略)

China has already monopolized the development rights of such abundant underground resources. China also plans to develop the Changchun, Jilin and Tumen area as a pilot project for the development of three northeastern provinces - Liaoning, Jilin and Heilongjiang. As an extension of the development of the three cities, China plans to develop Hunchun, which borders North Korea, to make it the largest logistics center in Northeast Asia.

For this, China has already secured the right to develop three North Korean ports along the east coast - Najin, Cheongjin and Dancheo.

When all the projects are completed, it will result in the rebirth of North Korea’s economy, which relies for more than 78 percent of its trade with China, into the economy of three Northeast Provinces of China. While North Korea has a crisis related to leadership succession, China will promote a plan to incorporate North Korea into three northeastern provinces of China, while maximizing its economic interest in North Korea.
by masa_the_man | 2010-09-12 23:25 | ニュース | Comments(7)

by masa_the_man | 2010-09-08 01:00 | ニュース | Comments(18)