イギリス人元クラスメートとの語らい |
さて、昨日からイギリス人の元クラスメートが来日しておりまして、そのアテンドで忙しくしております。
初日は成田についてすぐ滞在先の浅草まできて、いきなりランチにラーメンと餃子。夜は渋谷でしゃぶしゃぶを食べたのですが、刺身などの生魚をのぞけば、おおむね料理には満足している様子で、とくに餃子にははまったようすが。
最近発売になった私の翻訳書であるミアシャイマーの「ウソ本」ですが、この内容を聞かれて簡単に説明するとずいぶんと興味が出たらしく、ついでに本書の大きなウソの分類である
●「真実の供述」(truth telling)
vs.
●「騙し」(deception)
1、「ウソをつく」(lying)
1-1「戦略的なウソ」(strategic lies)
1-2「自己中心的なウソ」(selfish lies)
2、「秘匿」(concealment)
3、「印象操作」(spinning)
という大枠を説明すると、非常に納得した様子。
このクラスメイトは特に3の「印象操作」と1の「ウソをつく」ということの違いが一番気になったようで、
「両方とも真実を言っているわけじゃないからウソついていることにならないの?」
と鋭いツッコミ。
「いや、厳密に言えばウソをついているわけじゃないよ、だって“印象操作”は事実の全部を述べるわけではなく、一部を取り出して強調するだけだから」
というと、
「まあたしかに“ウソ”ではない。でも完全な真実を述べているわけじゃないから“騙し”だよね」
となかなか飲み込みの良い返答。
この辺の分類というのはたしかに曖昧なところもあるわけではないのですが、世界と戦っていかなければならない日本人にとっては、この辺の違いも身につけていくことは肝心ではないでしょうか。
この辺の意義についてはすでにこちらにも書きましたが・・・・
ということで、明日もこのクラスメートとの話は色々と続きそうです。