コリン・グレイとロバート・ジャーヴィス |
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2021年 12月 10日
今日の紀尾井町は寒いですが比較的良い天気です。 さて、国際政治学の泰斗、ロバート・ジャーヴィスが亡くなったとのニュースを聞いてショックを受けているのですが、そのジャーヴィスがコリン・グレイの死にあたって専門誌に書いた文章がありましたのでさっそく訳しておきました。 ==== 彼と初めて会った年は正確には覚えていないが、1970年代の半ばか後半だったと思う。アメリカでは、ソ連の軍備増強とSALT交渉を受けて、戦略と軍備管理に関する議論が加熱しており、世間でも、政策界でも、学界でも議論されていた。後者では、コミュニティの規模が小さく、比較的少数の大学出身者がほとんどだったため、近親相姦的な会議が延々と続いていた。私たちの意見は一つにまとまっていたわけではなかったが、どちらかというとハト派が多かったように思う。 そこに、まったく異なる経歴を持ち、まったく異なる意見を持つコリンが加わった。しかし、彼がすぐに受け入れられたのは、多数派の意見に合わせるのではなく、自分の意見を明確に述べ、それを明確な論理と優れた証拠で裏付けることができたからだ。 彼が私やコミュニティの尊敬を集めたのは、対立する議論に公平かつ徹底的に取り組もうとする姿勢や、問題となっている事柄を十分に理解し、関連する事実や考察を理解していたからだ。学術的なコミュニティでは当たり前のことですが、実際にはこのような特性は一般的ではなく、高度に政治的な雰囲気の中で受け入れられたことは、決して小さな功績ではなかった。 コリンとの2回目の継続的な関わりは、私が共同編集者を務めるコーネル大学の安全保障研究シリーズに、軍備管理に関する本(『ハウス・オブ・カード』として出版されたもの)の原稿を提出したときだ。最初の原稿は良かったのだが、もっと手を加えればもっと良くなると感じた。 これは、多くの著者にとって歓迎すべきメッセージではない。特に、自分の主な主張に反対する人からのメッセージはなおさらだ。しかし、コリンはこの挑戦を受け入れるだけでなく、歓迎し、もう一度、細心の注意を払って草稿を見直した。彼は、自分の意見に賛同してくれる人を喜ばせるだけの本では不十分であると考え、反対側の主張を提示して反論し、自分の論理を述べ、さらに証拠を増やしていった。そして、最終的には私を納得させるまでに至ったのだ。これは、彼の学力の高さを示すものである。 彼との3回目の、そして最後の関わりは、1980年代の初めか半ばに彼がコロンビアに来たときだ。当時は、核戦略や米ソ関係についての議論が激化し、みんなが感情的になっていた。個人的にも、知的にも、政治的にも大きな問題があり、多くの議論は冷静さを欠いていた。というのも、聴衆である大学院生たちはリベラル派で、レーガンの政策は危険であり、我々全員が殺されるかもしれないという考えを持っていたからだ。 彼の講演が終わる頃には、彼らを自分の立場に変えたとは言えないが、彼らが考えなければならないことがたくさんあること、そして、軍事的選択肢に裏打ちされた厳しい政策を求める人々が、必ずしも愚かではなく、ましてや悪ではないことを示していたのである。 私が感嘆したのは、彼が敵意のある質問にもしっかりと対応し、反対意見を考えようとする姿勢を見せたことだ。これは演技ではなく、彼の心と性格の一面である。 二極化が進むこの時代に、彼がいなくなるのは非常に残念だ。私は彼を友人と呼べることを光栄に思っている。 ==== この最後のコロンビア大学への最後の訪問については本人から直接聞いたことがありますね。だいぶ激しい論争が繰り広げられたらしく、かなり印象に残っている様子でした。 これを書いたジャーヴィス本人も鬼籍に入られたということで、私が勉強してきた分野の巨人たちが次々と亡くなるのは時代が変わったことを感じます。 (都心ルート上空からの眺め) ==== ▼〜奴隷人生からの脱却のために〜最新作! 「戦略の階層」を解説するCD。戦略の「基本の“き”」はここから! ▼〜あなたは米中戦争の時代をどう生き残るのか?〜 ▼〜あなたは本当の北京の工作の手口を知らなかった〜 ▼〜あなたは本当の「孫子」を知らなかった〜 ![]() ▼〜あなたは本物の「戦略思考」を持っているか〜 「奧山真司『一発逆転の非常識な成功法則〜クーデター入門に学ぶCD』」 ![]() ▼〜あなたは本当の「国際政治の姿」を知らなかった〜 「奧山真司『THE REALISTS リアリスト入門』CD」 ![]() ▼〜"危機の時代"を生き抜く戦略がここにある〜
by masa_the_man
| 2021-12-10 15:47
| 戦略学の論文
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