エクセルの自動修正機能に変更を迫られる専門用語 |
「戦略の階層」を解説するCD。戦略の「基本の“き”」はここから!
▼〜あなたは米中戦争の時代をどう生き残るのか?〜
▼〜あなたは本物の「戦略思考」を持っているか〜
「奧山真司『一発逆転の非常識な成功法則〜クーデター入門に学ぶCD』」
▼〜あなたは本当の「国際政治の姿」を知らなかった〜
「奧山真司『THE REALISTS リアリスト入門』CD」
▼〜"危機の時代"を生き抜く戦略がここにある〜
カレンダー
連絡先&リンク
ブログ著者の紹介
著者経歴 Twitter アカウント アメリカ通信 FB スタンダード・ジャーナル2 ==関係者リンク== グッチーポスト オンザボード 芙蓉書房 Mackinder Forum Exploring Geopolitics RUSI IISS 戦略研究学会 クラウゼヴィッツ学会 国際地政学研究所 国際戦略コラム 軍事板常見問題 ==メディア== BBC FT INT The Times AP News Defense News Salon.com the Huffington Post China Post Today's Zaman The Times of India Moscow Time Daily Beast ==その他== Conversations With History The Atlantic Foreign Policy TAC New Republic National Interest カテゴリ
検索
ブログパーツ
ライフログ
ブログ著者の本
↓地政学おススメ本↓
原著!
特別参加
最新の記事
タグ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2021年 11月 27日
今日の横浜は快晴でしたがだいぶ寒かったですね。 さて、短めのものですが試訳です。エクセルの自動修正機能が強力すぎて科学の分野でトラブルを起こしているという話です。 ==== 21-9/14 The Economist誌 マイクロソフトのエクセルの自動補正機能の強力さは、以前から一般ユーザーを悩ませてきた。ダッシュで囲まれた数字の羅列は、引き算の指示と誤読されるし、電話番号は先頭のゼロが失われる。クレジットカードの番号は、科学的な表記法で再表現される。 遺伝学者たちは、この問題の特殊なバージョンと格闘している。例えば、「Membrane Associated Ring-ch-type finger 1」、通称「march1」と呼ばれる遺伝子は、しばしば「3月1日」という日付に再エンコードされてしまう。同様のことは、sept1が属するセプチンファミリーの遺伝子や、dec2として知られるBasic Helix-Loop-Helix Family Member e41にも起こる。 この問題は、2004年に初めて注目されたが、2016年にオーストラリアのディーキン大学のマーク・ジーマンによって広く知られるようになった。ジーマン博士は、7月にplos Computational Biology誌に「遺伝子名のエラー:学べなかった教訓」(Gene name errors : Lessons not learned)と題した論文を発表した。 2014年から2020年にかけて発表された16万6,000本のゲノム関連論文を調査した結果、エクセルを使用した論文の数は着実に増加しており、自動修正機能によるエラーに悩まされている割合は30%前後で推移していることが、共著者らによって明らかにされた。 また、他の言語の研究者からも間違いが指摘されている。例えば、ポルトガル語では、ago2(Argonaute risc Catalytic Component 2)がAgosto 2と名前を変えられてしまっている。 オランダ語では、mei1(Meiotic Double-Stranded Break Formation Protein 1)という言葉に問題が出ている。また、1年の最初の月をTammikuuと呼ぶフィンランドの遺伝学者は、tamm41(Mitochondrial Translocator Assembly And Maintenance Protein)が1月の41日としてエンコードされているのを発見した。 このような状況が続いていることは驚きだ。2020年8月、遺伝子名を標準化する委員会は、マイクルソフトというゴリアテに対するダビデを演じていると自覚し、marc、march、septで始まる遺伝子名をmtarc、marchf、septinに改名し、dec1をdelec1と再命名した。他にも問題のある遺伝子名は残っていたが、これは正しい方向への一歩であると広く認められた。 しかしジーマン博士の最新の論文は、ほとんどの研究者がそれを受け入れていないことを示唆している。 このような誤りは、危険というよりはむしろ面白いと思われることが多い。しかし、これはより深い問題を反映している。つまり、スプレッドシートでは、著者や編集者が見つけられないような隠れたエラーが、何年も発見されないままになっているということだ。 これを防ぐために、ジーマン博士は、研究者がエクセルのようなソフトウェアをやめて、科学的な用途を念頭に置いて書かれたオーダーメイドのコードを使うことを勧めている。そのようなプログラムは、誤った自動修正の影響を受けにくく、監査もしやすいからだ。 だが、今回も彼のアドバイスが聞き入れられるかどうかは不明だ。 === これは私の関係する人文系でもたまに「ワード」に関して見受けられるものですね。スペルを自動的に変えられてしまって違う意味になってしまった言葉を論文で見かけたりすることがあります。 エクセルに関する問題としては、自動修正ではありませんが、データの打ち込みのおかげで結論の間違いが指摘されているものもありましたね。 そのために上記の文ではエクセルを使わないようにしようというわけですが、どうもこれは本末転倒。道具側の事情にあわせて、人間が科学で使う名称や略称にも変更というわけですから。 あまり良い例とはいえませんが、それでも「テクノロジーは人間を変える」という一つの例かと。 ==== ▼〜奴隷人生からの脱却のために〜最新作! 「戦略の階層」を解説するCD。戦略の「基本の“き”」はここから! ▼〜あなたは米中戦争の時代をどう生き残るのか?〜 ▼〜あなたは本当の北京の工作の手口を知らなかった〜 ▼〜あなたは本当の「孫子」を知らなかった〜 ▼〜あなたは本物の「戦略思考」を持っているか〜 「奧山真司『一発逆転の非常識な成功法則〜クーデター入門に学ぶCD』」 ▼〜あなたは本当の「国際政治の姿」を知らなかった〜 「奧山真司『THE REALISTS リアリスト入門』CD」 ▼〜"危機の時代"を生き抜く戦略がここにある〜
by masa_the_man
| 2021-11-27 23:37
| カルテク
|
ファン申請 |
||