戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ルトワック特集

今日の横浜北部はなんとか晴れました。朝晩はかなり涼しくなりましたが、昼間はまだ半袖ですかね。

さて、すでに番組でもお話した通り、先日私はエドワード・ルトワックという人物に、2日間にわたって伊豆の温泉で泊まり込みインタビューをしてきました。

知らない人もいらっしゃると思いますので、参考までにルトワック氏がどういう人物かといいますと、アメリカをはじめとする世界で活躍する軍事・戦略コンサルタントです。

国家の幹部教育から戦争指導、それに立てこもり事件解決の現場指揮まで、実に幅広く活躍している元軍人で、いわゆる「戦略家」という称号にふさわしいことをやっております。

学術的な面でも戦略研究では有名な人物であり、主著である『エドワード・ルトワックの戦略論』で提示された戦略の「逆説的論理」(paradoxical logic)というのは、西洋の近代戦略論に時間やタイミングの概念を持ち込んだという意味で革命的であるという評価を受けております。

私がこの人と知り合ったきっかけは、彼の『自滅する中国』を翻訳してからなのですが、今回のインタビューは、この本のいわば「アップデート版」を日本で先行して刊行したいという本人の希望から実現したもの。

具体的には彼に私がインタビューを行い、それをまとめて来年初めに新書として出すことになったのですが、今回の合計4時間半ほどにわたる内容を、軽くポイントにまとめて簡単にご紹介したいと思います。

まずルトワック氏は、2008年以降の中国が決定的に大きな間違いを犯しており、これによって他国の反発から「反中同盟」の結成(バランシング)を引き起こした、というのが『自滅する中国』までの内容。

この間違いに気づいた習近平率いる中国が、ここ一年ほどで軌道修正を行っていることを指摘。ところがこの軌道修正は時すでに遅しで、米国とは決定的な決裂に陥ったのが最近の習近平訪米。

よって南シナ海では対立が深まり、習近平自身も国内問題の山積で窮地に陥ることになるが、ここで「逆説的論理」が発動するので日本には大きな勝機が出てくる・・・・このような内容でした。

詳しくは明日(13日)夜の特番や(http://live.nicovideo.jp/gate/lv235238655)来年に出る新書を参考にしていただきたいのですが、その視点は、既存の国際関係の視点にはない、まさに「目からウロコ」のアイディアがつまっております。

ぜひご期待ください。




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Commented by sdi at 2015-10-15 01:49 x
ルトワック・奥山共著の本が出たら、それを読んで中国共産党党中央はそらなる路線変更することで対応しようとするのではないでしょうかね?(藁)
ニコ生での経済力と国力のピークのギャップの話は興味深く聞きましたが喜ばしい見解とは言いがたい。近い将来に、国力ピークの中国と日本は対峙する破目になる、と預言されたようなものですから。
Commented by ゆうすけ at 2015-10-29 09:38 x
お久しぶりです。自滅する中国の続刊ということで楽しみにしてます。

個人的に気になるのは、中国の対アジアではなくて、対中東、アフリカに対する外交姿勢です。今のところ札束外交なのかなというイメージですが、それが有効なのか。アメリカ、アジアはどう対抗するのかというあたりが気になります。
by masa_the_man | 2015-10-12 20:35 | Comments(2)