2015年 08月 26日
日本とアジアは未来志向で行きましょう |
今日の横浜北部は朝から小雨が降っておりまして、半袖では寒いくらいです。
さて、昨日の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1440561913)でも触れたように、少し前に香港在住の中国系のジャーナリストが安倍談話に関する意見をカナダの経済新聞に書いておりましたので、その要訳を。
思ったより評価が高かったのが印象的です。
===
日本とアジアは戦争を離れて未来に向かうべき
by フランク・チン
http://www.theglobeandmail.com/globe-debate/japan-asia-must-move-on-from-the-war/article25991832/
●安倍首相は期待されていた戦後70周年の談話で下手にからまれることはなかった。首相自身が指摘したように、人口の80%は戦後生まれであり、いずれそれが100%になる。たしかに潮時であろう。
●ところがその潮時というものが、一つの区切りの感覚と共にあれば理想的だ。あいにくだが安倍首相のスピーチはこれに成功したとはいえない。代わりに昔からの議論を復活させて、日本に紛争の責任がないことを示唆してしまったのだ。
●安倍首相は日本の1930年代や40年代の行為を説明しようとして、大恐慌の影響と、西側諸国と植民地によるブロック経済の影響を挙げた。これは靖国の遊就館にある、日本の戦争における正当化の議論を思い起こさせるものだ。
●さらには世界における日本の汚点となった慰安婦問題にも正面から言明したとはいえず、朴槿恵大統領は安倍首相の談話に「不足がある」としている。中国も明らかに不満であり、国営メディアは談話を「誠意がない」と指摘している。
●安倍首相は中国をあまり気にかけていないかのように振舞っている。たとえば国名を挙げた時も、一番犠牲者が出たはずなのに中国の名前は最後に呼んだ。
●ところが安倍談話は2005年の60周年の時の小泉談話とほぼ同じ路線であった。小泉首相は同じく保守の自民党であり、在籍した五年間は毎年靖国神社に参拝していた。
●実際のところ、日本の首相が十年ごとに談話を発表する意味はほとんどない。とりわけほとんどが戦後世代になっており、彼らに戦争の罪はなく、それを謝罪することを期待するのはまちがっているからだ。
●中国の従来の公式なポジションは「日本の一般国民も戦争の犠牲者であり、ごく少数の軍国主義者たちだけに責任がある」というものであった。したがって、戦争中にも生まれていない人々に、新たな謝罪を求めるのは意味がないと言える。
●もちろんだからと言って日本人が歴史に向き合わなくてもいいという意味にはならない。なぜなら歴史に直面できることが、日本人が現在と未来に向かう際に決定的になってくるからだ。ただしそれはさらなる謝罪を発表することとは別問題だ。
●安倍首相はこの部分をよく理解しており、「それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります」と述べている。
●最近の三菱マテリアルが、アメリカ元捕虜と中国の元労働者たちに補償を支払ったことは、まさに正しい方向に向かっていると言えよう。
●70年が過ぎたが、戦争に関与したすべての側が1930年代や40年代にとらわれるのではなく、21世紀に向かって進むことを考えるべきだ。日本は過去と向き合って、未来に進まなくてはならない。それは過去の犠牲者側も同じだ。
●そのような犠牲者の中で、とりわけ中国のような国は、現在の問題に対して歴史問題を使って日本にアドバンテージをとるようなことをすべきではない。
●その見本となるのが香港であろう。元英国領土の香港は、日本に侵攻されて3年8ヶ月間占領されたが、現在では日本に対して敵対的ではない。それよりもむしろ世界の中でも最大級の日本食の輸入国であり、年間500万から700万の日本人が訪れているからだ。
===
歴史問題を利用している中国にツッコミを入れているのは外部の人間にも明らかに見えるんでしょうね。ただし最後の貿易や交流の部分は余計な話のような気がしますが(笑
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※詳細はこちらから↓
http://www.realist.jp/geopolitics.html



http://ch.nicovideo.jp/strategy

https://www.youtube.com/user/TheStandardJournal
さて、昨日の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1440561913)でも触れたように、少し前に香港在住の中国系のジャーナリストが安倍談話に関する意見をカナダの経済新聞に書いておりましたので、その要訳を。
思ったより評価が高かったのが印象的です。
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日本とアジアは戦争を離れて未来に向かうべき
by フランク・チン
http://www.theglobeandmail.com/globe-debate/japan-asia-must-move-on-from-the-war/article25991832/
●安倍首相は期待されていた戦後70周年の談話で下手にからまれることはなかった。首相自身が指摘したように、人口の80%は戦後生まれであり、いずれそれが100%になる。たしかに潮時であろう。
●ところがその潮時というものが、一つの区切りの感覚と共にあれば理想的だ。あいにくだが安倍首相のスピーチはこれに成功したとはいえない。代わりに昔からの議論を復活させて、日本に紛争の責任がないことを示唆してしまったのだ。
●安倍首相は日本の1930年代や40年代の行為を説明しようとして、大恐慌の影響と、西側諸国と植民地によるブロック経済の影響を挙げた。これは靖国の遊就館にある、日本の戦争における正当化の議論を思い起こさせるものだ。
●さらには世界における日本の汚点となった慰安婦問題にも正面から言明したとはいえず、朴槿恵大統領は安倍首相の談話に「不足がある」としている。中国も明らかに不満であり、国営メディアは談話を「誠意がない」と指摘している。
●安倍首相は中国をあまり気にかけていないかのように振舞っている。たとえば国名を挙げた時も、一番犠牲者が出たはずなのに中国の名前は最後に呼んだ。
●ところが安倍談話は2005年の60周年の時の小泉談話とほぼ同じ路線であった。小泉首相は同じく保守の自民党であり、在籍した五年間は毎年靖国神社に参拝していた。
●実際のところ、日本の首相が十年ごとに談話を発表する意味はほとんどない。とりわけほとんどが戦後世代になっており、彼らに戦争の罪はなく、それを謝罪することを期待するのはまちがっているからだ。
●中国の従来の公式なポジションは「日本の一般国民も戦争の犠牲者であり、ごく少数の軍国主義者たちだけに責任がある」というものであった。したがって、戦争中にも生まれていない人々に、新たな謝罪を求めるのは意味がないと言える。
●もちろんだからと言って日本人が歴史に向き合わなくてもいいという意味にはならない。なぜなら歴史に直面できることが、日本人が現在と未来に向かう際に決定的になってくるからだ。ただしそれはさらなる謝罪を発表することとは別問題だ。
●安倍首相はこの部分をよく理解しており、「それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります」と述べている。
●最近の三菱マテリアルが、アメリカ元捕虜と中国の元労働者たちに補償を支払ったことは、まさに正しい方向に向かっていると言えよう。
●70年が過ぎたが、戦争に関与したすべての側が1930年代や40年代にとらわれるのではなく、21世紀に向かって進むことを考えるべきだ。日本は過去と向き合って、未来に進まなくてはならない。それは過去の犠牲者側も同じだ。
●そのような犠牲者の中で、とりわけ中国のような国は、現在の問題に対して歴史問題を使って日本にアドバンテージをとるようなことをすべきではない。
●その見本となるのが香港であろう。元英国領土の香港は、日本に侵攻されて3年8ヶ月間占領されたが、現在では日本に対して敵対的ではない。それよりもむしろ世界の中でも最大級の日本食の輸入国であり、年間500万から700万の日本人が訪れているからだ。
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歴史問題を利用している中国にツッコミを入れているのは外部の人間にも明らかに見えるんでしょうね。ただし最後の貿易や交流の部分は余計な話のような気がしますが(笑
▼奴隷の人生からの脱却のために
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http://www.realist.jp/geopolitics.html



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by masa_the_man
| 2015-08-26 16:12
| 日記

