戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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タイはアメリカと同じくらいの銃社会

今日の横浜北部は一日やや曇りがちでした。さすがに暑さも真夏という感じではなくて、なんとなく涼しくなったような気が。

さて、天津の爆発事故の直後に起こったタイの爆破事件も注目されておりますが、これに関連することを先日の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1439977893)でも解説しました。

その元記事の要訳を。

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タイの銃殺人率はアメリカに匹敵

Gun murder rate in Thailand on a par with United States
by AFP-JIJI

15-8/11 Japan Times

http://www.japantimes.co.jp/news/2015/08/11/asia-pacific/crime-legal-asia-pacific/gun-murder-rate-thailand-par-united-states/#.VdPXhujtmko

●タイは外国人にとってはリラックスした雰囲気で訪れやすい国であるが、ここは銃火器による殺人によって争いが解決される国でもある。

●メディアでも殺人が話題にならないことはなく、その原因は、個人的な関係やビジネス取引がこじれて「メンツ」をつぶした、つぶされたということによるものが多い。

●最近のケースでは、あるショッピングモールの中で怒った恋人が相手の首を撃ったというものがあったし、ある男が自分の住むバンコクのアパートで、警備員と口論になって撃ったというものもあった。他にもバスの運転手が、運転の下手さかげんを繰り返しなじってきた乗客の胸を撃ち抜いたというものもあった。

●バンコクのある西側の国の大使館を守る警察官は、記者に対して「タイには本物の銃文化があります。軍隊式の文化で、制服や男のパワーを強調するやつです」と答えている。

●タイでどこまで銃文化が害を及ぼしているのかという点は計測不能である。タイ政府はここ十年間に6400人の反乱兵を殺してきた深南部のイスラム教居住区以外には、詳しい年間殺人数の分類を行っていないからだ。

●シドニー大学が運営する世界の銃に関する統計データを集めているGunpolicy.org では、タイはアジアで最も銃による殺人率が高い国の一つであるとされている。10万人あたりの銃による殺人率は3.48人であり、これは隣国のカンボジアの3倍で、アメリカとほぼ同等である。

●とにかく明らかなのは、民間に出回っている銃の数の多さである。タイ政府によれば、人口6700万人に対して、登録されている銃だけで610万丁あるという。GunPolicy.orgによれば、タイの銃の数は、闇に出回っているものを含めれば合計1000万丁近くあるらしい。

●アメリカの国務省は、現地スタッフに対して「タイにはアメリカに匹敵するほどの熱烈な銃文化があり、銃が関係した殺人件数では世界一のレベルになった」と警告している。

●ところがアメリカが長年にわたって銃規制を論じているのに、タイではこれほどの銃に対する熱中が及ぼす人的被害があっても、国民全体としてはまったく気にしない様子だ。

●タイのカシット元外相は「誰も問題提起しないし、誰も責任を背負おうとしないんですよ」と投げている。彼は厳しい銃規制や不法な銃に対する恩赦が必要だという立場の人間だ。

●彼によれば、タイにおける銃殺人に対する怒りが少ない原因としては、カルマの概念が信じられていることが挙げられるという。「死んでしまえば終わりです。それを受け入れてあきらめるんですね。われわれは死を人生の一部として静かに受け入れるのです」と彼は述べているが、そういう彼自身も2丁のピストルを登録している

●もちろん法律上ではタイは銃規制が厳しいのだが、法律の目は簡単にかいくぐれるという。タイの警察のトップの一人は、そのあまりの銃の多さのため、部下たちが町に出る時に心配になるという。別のトップの一人も「すべての銃を登録したいです」と記者たちに向かって述べている。

●タイ政府にとってカギとなるのは店頭販売されるすべての銃の「指紋」を記録したデータベースの作成であろう。
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タイは一度しか行ったことないんですが、アメリカ並の銃社会というイメージはなかったですね。

バンコクでテロっぽいことが起こっておりますが、たしかに仏教国という割にはクーデター起こって軍政とか敷いてますから、影の部分もそうとう深そうです。



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by masa_the_man | 2015-08-20 21:52 | 日記 | Comments(0)