銃撃事件は伝染する |
さて、先週の放送(http://nicovideo.jp/watch/1437376880)でもご紹介しましたが、アメリカで面白い(?)研究結果が出てきましたので、その記事の要約を。
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Mass killings may be contagious: U.S. study
AFP-JIJI
http://www.japantimes.co.jp/news/2015/07/03/world/crime-legal-world/mass-killings-may-contagious-u-s-study/#.Vau4i5Ptmkr
大量殺人事件は伝染する:米国調査
●先日発表された研究によると、米国での大量殺人はどうやら伝染するらしい。
●科学者たちは1998年から2013年までの米国の学校やその他の場所での銃撃事件に関するデータを集め、その結果を専門誌に発表した。それによると、4人以上が殺された事件では、およそ13日間続く伝染的な現象が見られたという。
●そのうちのおよそ20%から30%が、最初の悲劇的な事件から「伝染」したものであると見られている。
●後続の銃撃事件はどうやら一時的なもので、2週間をすぎるとそれが収まっていくという。これまでの研究では、若者の間で自殺が伝染することが判明しており、とりわけその時に使われた手法が知られると「あと追い自殺」が増えるという。
●この研究を行った実験者の一人であるアリゾナ州立大学のシェリー・タワー氏は「この伝染は、どうもランダムに起こったものではなく、時間によってまとまっているのです」と述べている。
●タワー氏は去年パーデュー大学での会合を取り仕切ったのだが、そのキャンパスで直前に銃撃事件と殺傷事件が起こり、学生一人が死んだという。
●「私はその前の週に他の学校で銃撃事件があったことに気づいたので、それは単なる統計的な偶然なのか、それともニュースメディアが心の不安定な人の潜在意識の中に観念化したものを植えつけたのかが気になったのです」とはタワー氏の弁。
●ただし今回の研究では、銃撃事件の動機までは調査していない。彼女によれば、そのような銃撃者側の潜在意識の領域まで踏み込んで調査結果を導き出すのは不可能だからだという。
●この論文のデータによれば、アメリカでは平均2週間に1度の割合で銃を使った大量殺害事件が起こっており、学校での銃撃事件は1ヶ月に1度の割合だ。
●また、銃の所持率が高い州の方が、銃を使った大量殺人事件や学校での銃撃事件がはるかに起こりやすいという。
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テーマはなんともアメリカらしいですが、この実験の結果そのものは意外と応用が効きそうな気がしますね。
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