戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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戦争とクリスマス

今日の横浜北部は快晴で、気温もここ数日の中では上がったほうかと。

さて、クリスマス・イブということですが、イギリスの友人から教えてもらったセインズブリーズ(スーパーマーケットのチェーン店)のクリスマス広告の動画がなかなかよく出来ていたのと、それに関する記事がありましたのでその要約を。

これは第一次世界大戦のクリスマス、つまり今からちょうど100年前の話です



クリスマス休戦から百周年
by アダム・ホースチルド

●今年の12月25日は、第一次世界大戦の有名な「クリスマス休戦」の百周年にあたる日だ。五ヶ月間にわたる前例のない工業的な規模の虐殺の後に、西部戦線では自発的に停戦が行われた。

●イギリスとドイツの兵士たちはクリスマスの日に互いにたいする銃撃をやめ、フランスやベルギーにあった泥だらけの両軍の塹壕の間の中間地帯に歩み寄り、食料やタバコ、それに贈り物を交換したりしている。

●この話は近年になってから本や歌詞、映画やオペラなどになっているが、実際に起こった事実である。彼らは賛美歌を共に歌い、豚をバーベキューにしたり、サッカーを楽しみ、一緒に写真収まったりしており、ドイツのビールとイギリスのラム酒を交換したりしている。

●両軍の士官たち(大佐のレベルまで)も相手側を迎えて話しあったりしている。

●ちなみにこのパーティーに参加するのを拒否したのが、当時25歳で部隊に参加していたアドルフ・ヒトラーであった。彼は停戦がショッキングで恥ずべきものであると感じたという。

●この記念日は他の予期せぬ平和の訪れのほとんどと違って、非常な称賛と共に祝福されている。ブリティッシュ・カウンシルはこの停戦の話を含んだ「教育パック」を英国のすべての学校に配布する手助けをしているほどだ。

●フランスのアルマンティエールでは休戦に関する展示会が開催され、この出来事を記念してサッカーの試合も開催されている。

●このクリスマス休戦が王族や市長、それに外交官たちにとって無害な理由の一つは、この出来事は戦争の主権にたいする挑戦ではなかったからだ。

●この停戦を許可したのは現場の士官たちであり、その停戦も長くは続かなかったからだ。大砲の咆哮とマシンガンの銃撃は1日か2日で再開され、しかもその停戦は二度と起こることはなかったからだ。

●つまりこれは何も脅かすものではないため、祝福してもよい性格のものとなったのだ。

===

動画のほうもなかなか感動的ですが、これって、似たような文化(キリスト教、騎士道など)を持った同士だったから実現可能であったということも言えそうです。

それにしても戦争のような過酷な状況の中では、人間の最悪の部分と最も素晴らしい部分の両極端なところが出るというひとつの典型的な例ではないでしょうか。



奥山真司のアメリカ通信LIVE


http://ch.nicovideo.jp/strategy
奥山真司のアメリカ通信LIVE

https://www.youtube.com/user/TheStandardJournal



by masa_the_man | 2014-12-24 00:55 | 日記 | Comments(0)