戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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FT紙がおすすめする今年の良書:政治編

今日の横浜北部は朝から雨がシトシトと降っておりました。意外に気温は高めでしたが。

さて、FT紙が年末恒例の「今年の良書」を週末版で紹介しておりましたので、そのリストをご紹介します。

いくつか分野があるのですが、今回紹介するのはコラムニストのギデオン・ラックマンがおすすめする政治分野のものが9冊。

すでに邦訳されているものは訳書の方を紹介しております。今夜の生放送(http://live.nicovideo.jp/gate/lv199750503)でもやります。

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1, Roy Jenkins: A Well-Rounded Life
by John Campbell
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イギリスの左派の政治家の評伝。よく書けているとのこと。この手の外国の政治家の評伝というのは最も邦訳されにくいものかと。

2,The Contest of the Century: The New Era of Competition with China--and How America Can Win
by Geoff A. Dyer
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FTのワシントン特派員による米中間の競争についての分析。両国の国内問題についての比較が興味深い。

3,Revolt on the Right: Explaining Support for the Radical Right in Britain
by Robert Ford & Matthew J. Goodwin
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最近英国で勢力を伸ばしつつある反EU勢力の英国独立党(UKIP)についての初めての学術的研究。

4,暴露:スノーデンが私に託したファイル
by グレン・グリーンウォルド
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米政府最大のリークを実行したスノーデンについて、彼と近い存在の著者による初めての著作

5,南シナ海 中国海洋覇権の野望
by ロバート.D・カプラン
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世界で最も戦略的な海域である南シナ海についてのルポ。訳者はもちろん本ブログの著者!

6,World Order
by Henry Kissinger
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いまだ影響力の大きい外交家の説く、四つの文明(欧。イスラム、米、中)から見た世界観と、勢力均衡の実現を訴えたもの。

7,日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11 (上下巻)
by デイヴィッド ピリング
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FTのアジア編集長による日本楽観論。よく取材されているし文章もうまい。

8, Talking to Terrorists: How to End Armed Conflicts
by Jonathan Powell
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ブレア政権のトップの補佐官を務めた人物による、北アイルランド紛争から見た紛争解決法。

9,Age of Ambition: Chasing Fortune, Truth, and Faith in the New China
by Evan Osnos
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ニューヨーカー誌の北京駐在記者による中国国内の個人主義の台頭と一党独裁体制のルポ。全米ノンフィクション賞を受賞。

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以上です。

キッシンジャーのものは、そのうちに邦訳版が出そうですね。

個人的に興味あるのは3,8,9でしょうか。

そのうちに他の分野のものもアップします。



奥山真司のアメリカ通信LIVE


http://ch.nicovideo.jp/strategy
奥山真司のアメリカ通信LIVE

https://www.youtube.com/user/TheStandardJournal



Commented by 太郎 at 2014-12-04 10:18 x
今年の最大の本は、「南シナ海中国海洋覇権の野望」です。奥山先生の流麗な翻訳のお蔭で、一般の国民も気軽に読むことができます。熟読すればするほど、国際情勢の現状、今後数年の見通しが、各所に鏤められております。全国民必読の本でしょう。中国のみならず、米国ワシントンの空気も含めて勉強になります。危うい日本の立ち位置もわかるでしょう。
by masa_the_man | 2014-12-02 00:54 | おススメの本 | Comments(1)