戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ミアシャイマーの「台湾さようなら」論文:その3


今日の横浜北部は朝から雨が降っております。本降りというわけではないですが、午後にピークが来るとか。

本日午後ですが、ニッポン放送(AM 1242kHz)の番組に出演します。話題のニュース7つに対してコメントするというもので、そのうち1つはミアシャイマーなどが論じている米中衝突論についてコメントする予定です。

ローカルのFMでラジオに出たことはあるのですが、全国ネットのAMは初めてです。ただし司会の方や音声さん(?)が同じ中学の出身ということで、リラックスして楽しめそうな。

さて、一昨日のエントリーからの続きです。ミアシャイマーの台湾論文の第3弾を。


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台湾に「さようなら」を言おう
by ジョン・ミアシャイマー

●この安全保障関連の話は、台湾にとってどのような意味を持っているのだろうか?

●その答えは、「中国には、少なくとも台湾をアメリカから切り離して中立化させようとする、強力な戦略面での合理性がある」というものだ。

●ところが中国が望む最大の目標は、台湾を中国の一部にすることであり、時間の経過とともに国力を増せば、この目標を確実に追及することになるだろう。

●統一は2つの重要な点において、中国にとって戦略的に有利に働くことになる。第1に、北京政府は台湾の経済面や軍事面の資源を吸収し、アジアにおけるバランス・オブ・パワーをさらに中国に有利な方向へシフトさせようとする。

●第2は、台湾を中国沿岸の沖合に浮かぶ「巨大な空母」にしてしまうことだ。このような空母を獲得することができれば、中国の軍事力を太平洋西部に対して投射する能力が強化されることになる。

●端的にいえば、ナショナリズムとリアリストのロジックによって、中国には「台湾の事実上の独立状態を終わらせ、中国に統一してしまいたい」という強力なインセンティブが働いていることが見てとれる。

●これは、とくにアジアにおけるバランス・オブ・パワーが中国へとシフトしつつあり、台湾が中国からの攻撃から守ることができなくなるまでそれほど時間がないという意味では、台湾にとっては明らかに悪いニュースだ。

●したがって、ここで明らかに問わなければならない質問は「アメリカは台頭する中国に直面する中で、台湾に安全を提供することができるか?」というものだ。これをいいかえれば、「台湾はアメリカに安全保障を頼ることができるのか?」ということにもなる。

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●アジアにおけるアメリカの目標と、それが台湾にどのような関係性を持つのかについて考えてみよう。

●地域覇権国は、他の地域で他の大国が地域覇権国になることを阻止しよう必死の努力をする、ということはすでに述べた通りだ。そしてすべての大国にとって最高のシナリオは、国際システムの中における唯一の地域覇権国になることである。

●歴史の例からも明らかなのは、アメリカがこのロジックにしたがって行動しているということだ。アメリカは競争相手の出現を許さないのである。

●20世紀には地域覇権を目指すだけの能力を持った4つの大国が出現した。1900年から18年までのドイツ帝国、1931年から45年までの大日本帝国、1933年から45年までのナチス・ドイツ、そして冷戦期のソ連である。

●当然のように、この4つの大国は、アメリカが西半球で達成したことを真似ようとした。

●それに対して、アメリカはどのように対処したのだろうか?実際のところ、アメリカはこれらの国々の覇権の達成を打倒・排除する面で、大きな役割を果たしたのだ。

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ちょっと短いのですが、切りが良いのでここまで。

続きはまた今夜アップします。


by masa_the_man | 2014-04-30 09:41 | 日記 | Comments(0)