戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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時間についての3つの考え方

今日の横浜北部は朝から晴れておりまして、しかもかなり気温が高め。今年始めて上着を持たずに朝から外に出ました。

さて、最近読んだある本で気づいたことを一つだけ。

それは、「時間には大きくわけて3つの捉え方(理論)がある」というものです。

いきなりこれを聞いただけだと意味がサッパリわからないのは当然でして、これを読んでいた私も最初は何を言っているのかわかりませんでした。

しかし読んでみて、たしかに納得。

「時間」というものについては、人類は大きくわけて3つの考え方を持っているということなのですが、それとまとめてみますと、以下のようになるらしいのです。

1,「混沌的」(chaotic)なもの。これによれば、時間は感覚的にどこにも向かっておらず、特定の方向性を持たないもの。

これに従えば、歴史上の事件というのは「ランダムに発生するもの」となる。原始人が最初に抱いた時間についてのイメージであり、小さな子供も同じようなイメージを持つ。仏教は人々に日常の習慣として、自分を空間や時間の関係や、自己そのものから解放することによって「涅槃」に到達することを教える。

2.「線的」(linear)なもの。これによれば、時間には「始め」と「終わり」があって、直線的な方向性を持って進むものであるというイメージを持つ。

これに従えば、時間は一つの特別な物語となり、そこでは「人類は進歩している」ということになる。キリスト教がまさにこの考え方の典型で、政治学の世界では、たとえばフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」などはこれの亜種。近代啓蒙主義から一気に広がりを見せていて、現在これを最も信奉しているのがアメリカであり、「アメリカン・ドリーム」や「明白な天命」、それにリベラル系の思想などと相性がよい。

3,「循環的」(cyclical)なもの。時間が進んでも季節や周期があり、方向性としては「繰り返す」というもの。

古代の伝統的な社会に多く、古代ギリシャのヘラクレイトスの「万物は流転する」という感覚から東洋の暦や干支などに多く見られる。基本的に人間はあまり「進歩」せず、世の中の物事は基本的に以前からの情勢を繰り返しているだけ、という風に見る。古代の偉人や英雄などを手本にすることを奨励する傾向あり。

ということです。

日本は基本的に3の社会でしたが、明治以降は2の思想が入ってきてややこしくなってきた、という風にも言えますね。

ちなみに「リアリズム」というのは3に近い考え方がベースになっているのかと思います。

基本的に「平和と戦争は繰り返す」という立場になるわけですので。


by masa_the_man | 2014-03-25 22:52 | 日記 | Comments(0)