戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

北岡伸一氏とミアシャイマー教授の「中国拡大論」

今日の横浜北部は朝からほとんど曇空。気温もやや低めです。

さて、久しぶりにメルマガを更新しましたのでその内容を半分だけご紹介します。

本ブログをお読みの皆様でしたら、このメルマガにかかれている主旨は十分おわかりかと思いますが、私がこれを読んでいただく際に今一度思い起こしていただきたいのは、リアリズムの分析法には余計な善悪判断が入らないものであり、入らないという点に良さが(そして見る人によってはそこに弱点が)ある、ということです。

===

現在、日本国内で、安全保障関連での大きな関心事の一つは、なんといっても、集団的自衛権の件をどうするのか?ということではないでしょうか。

これについては、安倍政権が私的な諮問機関として、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」いわゆる「安保法制懇」という有識者会合を開催して議論しています。

そして、今回のその座長代理をつとめているのは、北岡伸一氏。彼は現在の日本の安全保障研究の「ドン」とも言える人物であり、そもそもは歴史家で、昭和陸軍の歴史を書いて名を成した人です。彼は基本的には、いわゆる「パンダハガー」的な、中国に対して、どちらかといえばリベラル寄りな発言を繰り返してきた人物である、というのが、私が北岡氏に抱く印象です。

ところが、その北岡氏が、読売新聞(9月22日付1面)の意見記事の中で、反中的とも取れる意見を書いておりました。その概要をざっくりとご紹介すると、

日本が現在直面しているコンテクストを構成している「五つの条件」を検証し、それを中国側にも当てはめて比較検討してみた、

という主旨です。

北岡氏はこの意見記事のなかで、

「日本が自衛力強化の議論をしているのに、すぐに“いつか来た道”と言い、戦争につながると批判する人がいる」

として、"批判する人々"(おそらく、日本の平和原理主義の左翼陣営)が日本が第二次大戦に参戦するに至る、そのそもそもの原因を全く考えたことがないからではないか?

と、いくぶん挑発的な指摘をしております。

そして、その当時の状況と、現在の日本のおかれた状況を比較しつつ、その違いを浮かび上がらせてくれる「五つの条件」として、

・地理的膨張が国家の安全と繁栄を保証するという考え
・相手は弱い、という認識
・国際社会は無力であり、制裁する力はない、という判断
・軍にたいする政治のコントロールの弱さ
・言論の自由の欠如

を挙げています。

要するに、北岡氏は、
「戦前の日本は、この五つの条件にすべて“イエス”で当てはまった」
と分析しているのです。

確かに、日本は満州を獲得することで、ロシアからの侵攻を防ごうと画策していただけでなく、
そこには、当然、経済的なチャンスも見出していました。そして、当時の軍部は、中国の軍閥を見下していた・・・という話もあり、北岡氏が指摘する上記の五つの条件にはたしかに「イエス」と言えるものばかり。

そして、北岡氏は、現在の日本は、この「五つの条件」については、すべて"ノー”と言える状態にある、と主張しています。

実際のところ、日本は拡大主義が安全につながるとは思ってはおらず、相手(中国など)をそこまで舐めているわけでもなく、自衛隊のシビリアンコントロールはしっかり効いています。

更に北岡氏は、現在の中国は上のすべての条件に「イエス」となり、戦前の日本に近い状態であるとして、警戒すべきは中国のほうであり、だからこそ、日本は防衛的な意味において粛々と防衛に関する法的な議論を進めるべきだ、という主旨のことを述べています。

その部分を具体的に引用すると、

「日本がかつての愚を繰り返さないようにするというのは当然・・・今、考えるべきことは、日本に侵略された中華民国の側に逆に身を置き、不当な侵略をどう防ぐか、より効果的な自衛のためにどうすればよいのかということである」(9月22日付『読売新聞』朝刊:「地球を読む」より)

というコメントを載せているのです。

単純にいえば、昔の日本が「愚」で、中華民国に「義」があり
現在は中国が「愚」で、日本に「義」がある、という感じですね。

====

この続きは以下のメルマガでお楽しみ下さい。


Commented by (^o^)風顛老人爺 at 2013-09-27 14:13 x
拝啓、奥山様お久しぶりです。益々の発展お喜び申し上げます。
ごり押しチャイナは凄まじい地獄絵図。その地獄絵図からの流入を大歓迎しているのが、日本です。北京語で運転免許が取れるようになり、例栃木県、静岡県など。在日チャイニーズのごり押しドライバーは増え続けています。
宣伝、ご容赦下さい。元北京語通訳捜査官、坂東忠信さんの新刊
「 静かなる日本戦区 」青林堂より出ました。在日チャイニーズの無法運転、①譲り合いの精神なし②車検、自賠責保険なし等の身近に迫る危険について警鐘を鳴らしています。ご高覧下さい。m(_ _)m乱文にて 敬具
Commented by 中山太郎 at 2013-09-27 16:04 x
「ごり押しチャイナ」問題ですけれど、他の先進国はどう対応しているのでしょうか?チャイナさんは、白人国と非白人国と選別して狼藉を働いているのでしょうか?
Commented by jujuju at 2013-09-28 18:49 x
戦後日本には戦略というのが無かったのが悔やまれますね。

もし戦略があったら中国の経済発展を支援するふりして周辺国を支援して中国の発展を阻害できたと思うんですよね。
あと色々理由をつけて技術の流出を防いだりして。

天皇が中国に訪問したのが(中国の戦略ですけど)中国が天安門事件以来疎遠になってた国際社会に復帰して経済成長をしだすきっかけになったのも又日本の戦略のなさを示してますよね。
Commented by (^o^)風顛老人爺 at 2013-09-29 08:46 x
追伸、ごり押しチャイナは国を選びません日本が甘過ぎます。他国白人国ではあの手この手でャイナ朝鮮半島から入り込むのを制限しています。坂東忠信氏の受売です。北海道、青森、宮城、富山、石川、福井、静岡、愛知、大阪、京都、滋賀、和歌山、鳥取、島根、山口、熊本、栃木は17番目。検討中7県、全国で半数が中国語の運転免許試験を予定しています。チャイナの手先と化している韓国は山野車輪氏の「 嫌韓流 」。室谷克美氏の「 悪韓論 」と「 日韓がタブーにする半島の歴史 」新潮社を知人に薦めています。敬具
by masa_the_man | 2013-09-26 16:48 | 日記 | Comments(4)