戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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累積戦略のスゴイ人

今日の福井市は曇りがちでしたが、ほんのり暖かな早秋の一日。

さて、ある新聞社の方に聞いた記者の話。

といっても、この記者の方は私が今日うかがった新聞社とは別の新聞社で働いている人らしいのですが、累積戦略の説明をしたら、「そういえば私が聞いたよその新聞社にこんな累積の人が・・・」といって教えてくれました。

曰く、この累積記者というのは昔から「超」がつくほどの現場大好き人間だそうで、とくに警察ネタを得意にしていて、夜な夜な繁華街に繰り出しては、裏の世界の方々とお付き合いの毎日だとか。

ところが年功序列のサガというか、彼も勤続何十年かしていよいよデスクになり、現場から離れることになったのですが、どうも管理というものが肌に合わなかったらしく、とにかく仕事をしても失敗続き。

本人も「現場に戻りたい」と嘆願していたらしく、それではということで上司が特別待遇にして、まるで鬼平犯科帳の鬼平のように、特別遊撃部隊のような、いわばフリーの記者のような形で自由に取材をやらせてもらうようになってから真価を発揮。

彼の持ち味は、なんといっても毎日の(裏の世界の)人との密度の濃い接触にあり、半年に一度くらいは地方紙の枠組みを越えた大スクープをとってくるようになったとか。

その新聞社では、この記者のように「現場に張り付け(=累積戦略を実行せよ)」と行っても、この記者の累積のレベルがあまりにもすごすぎて、若い記者たちの見本にはならないとか。

すでに私も色々なところで解説している通り、累積戦略というのはある一定以上のレベルに達するとそれまでの小さな成果が有機的かつ爆発的につながり、いわゆる「創発」と呼ばれる結果を生み出すことになります。

そうなると、後ろから追いかけている人にとっては全く追いつけない存在になってしまいます。

ではそれを追いかける人(この場合は若い新人記者)はどうすればいいかというと、それはやっぱり自分でコツコツと地道に累積を繰り返していくしかないわけで、この戦略には「王道なし」というか、遠回りが一番の近道だったりするわけですから皮肉です。

ということで何を言いたいかというと、やっぱり何かものをなすときには地道なところからコツコツ始めましょう、ということです。


『Quiet(クワイエット)内向型人間の時代』を読み解く~累積戦略と順次戦略を徹底解説
Commented by ナリ at 2013-09-27 20:52 x
これ、ホイップクリームが泡立ったような状態で、これまでとステージが違う世界に到達するんですよね。もう理屈では追いつけないレベルで、芸術の域にまで高めているので怖いものなしです。
by masa_the_man | 2013-09-25 21:56 | 日記 | Comments(1)