戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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シリア空爆に関する情報のメモ

今日の横浜北部は前半は激しい雷雨、そして後半は晴れという、なんだか劇的な一日でした。

さて、気になるシリア情勢ですが、最近得た情報を簡単にまとめましたので、メモ代わりにここへ。そういう意味では「読み物」にはなっていないという点だけはご了承下さい。

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まずはシリアの基本的な地理や歴史などから。

●1946年にフランスから独立、エジプトと統合して「アラブ連合共和国」を結成するが、サダトが77年にイスラエル訪問してからエジプトと国交断交。70年の無血クーデターでアサド(父)が首相、翌年大統領に。

●67年の第三次中東戦争でゴラン高原をイスラエルにとられる。これが原因となってアサド(父)が有利に。

●湾岸危機ではサウジに軍を派遣するも、戦闘には参加せず。

●人口2100万人、首都ダマスカスに人口250万、アラブ系が85%。公用語はアラビア語

●アサド(息子・次男・現)大統領(任期七年、現在二期目)は2000年から政権につく。アラウィー派(シーア派、10%)で少数派出身。多数派のスンニ派(70%)の不満が高まる。ムスリム同胞団の反政府活動が70年代末から80年代はじめにかけて活発になるが82年に鎮圧。

●「アラブの春」によって2011年3月に南部の町ダルアーから反政府運動が開始。きっかけは少年たちの落書き。経済面にまつわる不満が主で、アサド退陣は求めていなかった。現在までで死者10万、難民は200万人を越える。

●反体制派は元政府幹部などを中心にして「自由シリア軍」(FSA)を結成。現在の中心地はホムス。「ホムス革命評議会」もあり。

●当初は譲歩していたアサド側も2011年6月からアサド側も本格的に大規模な鎮圧作戦を開始。

●反体制派はトルコやイラクなどから武器を入手。しかし最近はアサド政権側が有利になりつつあった。

●アラブ連盟は同年11月にシリアをアラブ連盟への資格停止。経済制裁へ。アメリカはすでに2004年から経済制裁発動中。

●2012年には周囲のスンニ派の国々が反体制側への支援を表明。カタール、サウジなど。オバマ政権もCIAに反体制派へ情報と訓練を提供せよと指示。

●逆にアサドを支持しているのはイランやレバノンのヒズボラ。外ではロシア(タルトゥースに拠点あり)と中国。

●国連はアナンやブラヒミなどを使って調停しようとしたがいずれも失敗。

●12年3月には日本大使館閉鎖。在留邦人は50人ほど。ゴラン高原監視の自衛隊は12月に撤収。

●12年6月にシリア軍がトルコのF-4を撃墜。

●シリアで化学兵器の懸念が高まったのは2012年7月から。兵器の一部の移動が報じられた。これにたいしてそのすぐ後の8月にオバマが「レッドライン」発言。

●同年12月にアサド政権がサリンを爆弾に積み替えたと報道。以前からこれを500トン持っていると報じられていた。

●2013年2月に反体制派に6000万ドル分の支援物資を提供。

●同年3月にシリアの国営放送が「反体制側のテロリストが化学兵器をアレッポ郊外で使用」と報道。オバマ政権は数週間以内にこれを確認。5月には反体制側はトルコ国境付近でサリンを押収される。

●同年5月には医療物資と食糧、6月には反体制派に武器を供給していく計画を公式発表。

●8月以降の動きは以下の通り。

8/1:アメリカが中東の一部の大使館を閉鎖すると発表。アサド大統領はダマスカス郊外で軍を激賞。

8/21:反体制側が「アサド政権の軍が毒ガスを使った!」と発表。ダマスカス郊外のゴウタで1300人強の犠牲者が出ているとする。→ただし政権側は戦いを優位に進めていたわけなのでわざわざ化学兵器使うか?

同日:イギリスが安保理の決議案を書くことを発表

8/22:レバノンがイスラエル北部に向かってロケット砲打ち込む

8/23:レバノンのトリポリでスンニ派を狙ったテロ発生。死者27人。イスラエルが空爆でラシュディエにあるパレスチナの難民キャンプを空爆。

8/24:キャメロンとオバマが電話会談、化学兵器の貯蔵庫などをトマホークで攻撃することなどを話しあったか。地中海に「マハン」を含む駆逐艦4隻を展開。

8/29:ロンドン議会がイギリスの軍事介入案を否定。

●内戦の終結のシナリオとしては三つある。①外国からの介入、②国内勢力の手打ちによる合意、③どちらか一方の決定的な勝利。


まだまだ未完です。今後も色々と付け加えるつもりです。
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by masa_the_man | 2013-09-05 22:32 | 日記 | Comments(0)