戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ウォルトによるシリア介入反対論

今日の横浜北部は久しぶりに猛烈な暑さでした。真夏の復活。

さて、久々に拙訳「米国世界戦略の核心」の原著者であるウォルトが、アメリカのシリア介入について反対の議論をリアリストの立場から展開しておりましたので、その紹介を。

===

それでもアメリカのシリア介入は愚かな選択肢だ

●たとえ証明されたとしても、シリア政府による化学兵器の使用は、アメリカの軍事介入への有利な条件とはならない。

●これと反対の考えでは、アサド政権の軍が使ったかもしれない兵器に不当な重みを加えることになり、アメリカの介入がまだ賢明ではない多くの証拠を無視することになる。

●もちろんアサド政権の化学兵器の使用は良いわけがないのだが、それでもこの場合になぜそこまで「兵器の選択」がアメリカの国益の計算を変化させるのかはそれほど明白ではないのだ。

●アサド政権の残虐さについては数十年間にわたって明らかだったわけであり、その軍隊はすでに通常兵器を使って数千人を殺している。つまりアサド政権が自分たちの敵を500ポンド爆弾、迫撃砲、クラスター爆弾、マシンガン、アイスピック、もしくはサリンガスで殺すかどうかというのは問題なのだろうか?

●つまりそのやり方に関係なく、アサドが殺してきたことには変わりないのだ。

●介入賛成派の人々は、化学兵器を使わないという国際的な「規範」(norm)を守るためにアメリカは介入すべきだと論じている

●サリンのような神経ガスの使用はたしかに国際法で禁じられているが、それでもそれらは本物の「大量破壊兵器」ではないのだ。なぜならそれらはほとんどの戦場における使用法は難しく、化学兵器というのは禁じられていない高燃焼の火薬よりも死傷率は低いことが多いのだ。

●皮肉なことに、われわれは自分たちが介入する時に使う爆弾よりも死傷率の低い兵器の不使用の
規範」を守ろうとしているのだ


●この正当化は、アメリカ政府がやりたいことをやるために国際法を無視することさえしなければ、たしかに説得力があるはずだ。

●そして、それでも介入はよいアイディアだとは言えない。空爆によってアサド政権の化学兵器の弾頭と破壊しつくすことはできないし、これによって反乱軍が有利になるとは考えられない。

●たとえそれらが成功したとしても、そうなったらそうなったで、アサド側にとってはむしろこれらの兵器をさらに広範囲に使いたいという動機が生まれてしまうのだ。

●しかもアサド政権の崩壊は「失敗国家」を発生させてしまい、反乱軍の中にも内部闘争を勃発させてしまうことになる。シリア国民の蜂起は平和的な活動として始まったのかもしれないが、今日の最も強力な反乱グループはジハード原理主義者であり、われわれがダマスカスで最も権力を握ってほしくない人々であることを忘れてはならない

●これらの慎重さを要する懸念はまだ該当するのであり、それはアサド政権の軍隊がどのような兵器を使ったかには関係ないのだ。

●最後に、オバマ大統領は「赤線」を引いてしまうという間違いを犯してしまったために、空爆に引き寄せられてしまうことになるかもしれない。これによって彼はこの決断に自分の信頼性がかかっていると感じてしまうからだ。ところがこのようにさらに愚かな決断を下してしまうと、失われた立場を取り返すことはできないのだ。

●アメリカのパワーというのは、アメリカにとっても最も重大な権益を守るために使われる時に最も信頼性が高まるのだ。アメリカがシリアで泥沼にハマってしまっても何の利益もない。

●シリア政府の軍による化学兵器の使用でも、この事実を変えることはできないのだ。

===

シリアが化学兵器を使おうが何しようが、殺したことには変わりない、という議論の展開の仕方は、余計な倫理観に左右されないリアリスト的な議論ならではという感じですね。

ここでも問題になっているのは「規範」(norm)が国際法を越えるのかどうかという点です。

S・ウォルト徹底解説CD
Commented by erstea at 2013-09-04 06:13 x
シリアはイラン経由でケッシュ財団の技術を受け取ったから攻撃されている。

http://sunshine849.blog.fc2.com/blog-entry-106.html

このようにケッシュ財団の技術を使えば米軍機を無傷で鹵獲することもできる。
これを潰したいイスラエルが必死にシリアを攻撃しているにすぎない。

日本も去年11月にケッシュ財団から原発問題やエネルギー問題を解決する技術を受け取っているが未だに政府に隠蔽され続けている。
ケッシュ財団の技術が表に出れば世界平和も実現され、環境問題や食料エネルギー問題などは全て解決する。
ケッシュ財団の詳細については

http://www.onpa.tv/2013/08/11/1893

http://sunshine849.blog.fc2.com/blog-entry-118.html

http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/a614779c0fb09de38540b4e86e5c99da

を参照されたい。
by masa_the_man | 2013-08-30 00:46 | 日記 | Comments(1)