日本の「世界観」 |
さて、本日は私の所属する国際地政学研究所(IGIJ)で特別授業を行なってきたわけですが、そこで気になったことを。
それはずばり「世界観」です。
私が提唱している「戦略の階層」という概念をご存知のかたは十分承知だと思いますが、戦略を決める上で一番大切なのは、そのトップに位置する「世界観」であります。
個人レベルの話をすると、私はそれなりに世界観を設定しているつもりなんですが、地政学をやっている自分として極めて重大になってくるのが、「日本の世界観をどう設定するか」という問題。
正直なところを申し上げますが、私はまだここをどうすべきなのか自分でも明確ではないですし、日本の優秀な学者たちが書いたこのような本でも、どのような世界観が良いのかについてはほとんどなにも書かれてません。
その理由なんですが、私の個人的な見解としては、このような「世界観」を設定するためには学者的な分析の才能よりも、むしろ芸術家的・詩人的な才能が必要のように思うからです。
で、今回も講義の終盤で会場から「先生はどのような世界観を日本は持つべきだと思いますか?」と聞かれたわけですが、正直なところ「うーん」と唸ってしまいました。
最終的に出た結論は「八紘一宇」とか「五族協和」というということになるのかもしれませんが、いまさら「八紘一宇」はちょっと厳しいかと(苦笑
自分では古事記とか神道的なところにヒントが隠されているのかなと思っているのですが、なかなか時間がとれずにそこまでの研究が満足にできておりません。
ということで、自分でもいまだに悩んでいる部分があるのですが、よろしければ本ブログをご覧のみなさんにアイディアをいただければありがたいなぁと考えている今日このごろです。