2013年 07月 24日
日本人は孫子をわざと誤解してきたのか? |
今日の横浜北部は梅雨が復活したようで、蒸し暑くて曇り時々雨でした。
さて、本日クラウゼヴィッツ学会でランドパワーの理論について発表してまいりましたが、その時に色々と聞いた話などを少し。
すでに前のエントリーでも書きましたが、ランドパワーの理論というのはマハンがシーパワーの理論を言い始めるまでは戦略理論そのもの、つまり「元祖戦略論」だったわけですが、その説明の際に当然ながら古典としてクラウゼヴィッツと孫子を引き合いに出しました。
そしてこれを説明する際に、孫子の兵法における中心的なメッセージである「兵は詭道なり」の部分に触れたわけですが、その時に会場から
「日本の過去の孫子の翻訳(現代語訳)では、なぜかこの部分をオブラートに包んで強調していない」
という指摘がありました。
言われれてみればまさにその通りで、私も前回のボイドの発表の時に、このアメリカの元戦闘機乗りが孫子の本を読んで、
「その真髄は、相手を徹底的に騙すことだ」
と気づいたことについてちょっと意外な感想を持ったことを思い出しました。たしかに日本の解説本では、孫子についてここまで「相手を騙すこと」を前面に押し出して解説しているものはほとんどありません。
ところが私は一昨日に刊行したルトワック本を訳している時にも、この中国の「騙し好き」なところに警告している文面を何度も見ることになりまして、たしかに日本人は兵法の騙しを回避しているなぁと実感しておりました。
結論として何を言いたいかというと、日本は孫子の兵法をそれほど真面目に実践してこなかったから良かったなぁということです。
実際のところ、孫子の「騙し」が横行するような社会を、日本の中でつくってしまったら悲惨ですからね。
ところが逆にそれで問題なのは、日本人が「騙し」を真剣に実践してこなかったからこそ、今度はそれを心の底から実践している相手にたいして注意しなければならないということです。
自分たち同士で「騙し」を使っていなくても、危険なビジネスである国際関係では「騙し」が横行しているわけですから。
本当の国際親善では、このような相手の汚い「騙し」の部分までしっかりと理解してあげることがきわめて大事なのではないでしょうか?
さて、本日クラウゼヴィッツ学会でランドパワーの理論について発表してまいりましたが、その時に色々と聞いた話などを少し。
すでに前のエントリーでも書きましたが、ランドパワーの理論というのはマハンがシーパワーの理論を言い始めるまでは戦略理論そのもの、つまり「元祖戦略論」だったわけですが、その説明の際に当然ながら古典としてクラウゼヴィッツと孫子を引き合いに出しました。
そしてこれを説明する際に、孫子の兵法における中心的なメッセージである「兵は詭道なり」の部分に触れたわけですが、その時に会場から
「日本の過去の孫子の翻訳(現代語訳)では、なぜかこの部分をオブラートに包んで強調していない」
という指摘がありました。
言われれてみればまさにその通りで、私も前回のボイドの発表の時に、このアメリカの元戦闘機乗りが孫子の本を読んで、
「その真髄は、相手を徹底的に騙すことだ」
と気づいたことについてちょっと意外な感想を持ったことを思い出しました。たしかに日本の解説本では、孫子についてここまで「相手を騙すこと」を前面に押し出して解説しているものはほとんどありません。
ところが私は一昨日に刊行したルトワック本を訳している時にも、この中国の「騙し好き」なところに警告している文面を何度も見ることになりまして、たしかに日本人は兵法の騙しを回避しているなぁと実感しておりました。
結論として何を言いたいかというと、日本は孫子の兵法をそれほど真面目に実践してこなかったから良かったなぁということです。
実際のところ、孫子の「騙し」が横行するような社会を、日本の中でつくってしまったら悲惨ですからね。
ところが逆にそれで問題なのは、日本人が「騙し」を真剣に実践してこなかったからこそ、今度はそれを心の底から実践している相手にたいして注意しなければならないということです。
自分たち同士で「騙し」を使っていなくても、危険なビジネスである国際関係では「騙し」が横行しているわけですから。
本当の国際親善では、このような相手の汚い「騙し」の部分までしっかりと理解してあげることがきわめて大事なのではないでしょうか?
by masa_the_man
| 2013-07-24 23:48
| 日記

