戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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「戦略の階層」が身につくとどうなるか

今日の横浜北部一帯には暖房と加湿器がかかってます。それくらい蒸し暑いです。

さて、前から「戦略の階層」について書いておかなければならないと思っていたことを一言。

この階層というのは「戦略」という実は簡単そうで難しい概念を理解する上で非常に重要な思考の枠組み(フレームワーク)であるということは、すでに本ブログを長年ご覧のみなさんには十分おわかりいただけていると思います。

ところがやはり一番むずかしいのがこれを実践に落としこむところでして、たとえばこれが実際にわれわれの生活などのどのように役に立つのかという点から考えないと、いま一つわかりづらいところがあるのかもしれません。

そこでキーワードになってくるのが、「抽象的な思考」というものなのですが、これができるかできないかというのが、戦略の本質というものを理解する上でメチャクチャ重要になってきます。

たとえば階層の低いところで考えている人、つまり「戦術思考」の人というのは、どうしても目の前にある目先のところでしか物事を考えられません。

いいかえれば、悪い意味での現場主義であり、とにかく目の前のあるがままのことを認め、それに対して極めて具体的な対策を考えるのが「戦術思考」であります。

ところがこれは「戦略の階層」でいえば「抽象度の低い考え方」ということになります。なぜなら、所詮は目先で短期的なものだからです。その場限りの解決ですね。

その反対に、抽象度が高い考え方、つまり「戦略の階層」の高いレイヤーというかレベルで考えられる人だと、目の前のことも重要ですが、それよりも長期的な解決法などを考えられるようになります。

ただし本当に「戦略思考」があり、なおかつ長期的にもものごとを考えられる人というのは、現場主義だけでなく、しかも長期的な解決法だけでもなく、その両方を同時に実現する解決法を、質問などを通じて実現できることになるのです。

これが妥当なのかどうかわかりませんが、たとえば「戦術思考」の抽象度の低い考え方の人と、「戦術思考」の抽象度の高い人の考え方を比べてみた場合、ものの見方も違ってきます

たとえばきれいな花が花屋で売っていたとして、その瞬間的な美しさだけを見て、それがすべてだと感じてしまうのが「戦術思考」の人。

ところが「戦略思考」の人というのは、その花が明日になったら枯れてしまっていることや、それをどのように流通させているのか、そしてその花がどんな種類で、いまはそれが旬なものなのか、自分の彼女が好きなのかどうか(笑)、というところまでまで考えられることになるわけです。これは抽象度が高い。

もちろん私はこの「花の美しさを喜ぶ」という戦術レベルのことを否定しているわけではないのですが、戦略の階層の考え方がわかってくると、なんというか、物事の見方がたった一面的なものではなく、実に多様なものであり、本質的なところまで意識が行く、というところが重要なのかと思っております。

この花屋の花のたとえが適切かどうかはさておき、「戦略の階層」というのは自分の思考の幅と奥行きを広げてくれるという意味では、やはり大切なものなんじゃないかとあらためて最近感じております。

とくに参院選が近づいているわけですから、みなさんには投票の時に各候補や政党を判断する時に、この概念を積極的に活用して役立てていただきたいと思っております。

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(横浜の俯瞰図)


Commented by (^o^)風顛老人爺 at 2013-07-11 01:18 x
拝啓、奥山様
お久しぶりです。
ロバート・カプラン「 インド洋が世界を動かす 」が週刊新潮、櫻井よしこ氏のページに
取り上げられていました。

m(_ _)m乱文にて 敬具
Commented by masa_the_man at 2013-07-11 16:05
(^o^)風顛老人爺さま

>ロバート・カプラン「 インド洋が世界を動かす 」が週刊新潮、櫻井よしこ氏のページに取り上げられていました。

確認しました。さっそく買いました!情報ありがとうございます。
by masa_the_man | 2013-07-10 18:10 | 日記 | Comments(2)