2013年 06月 15日
米中はスマートにつきあうべし:その1 |
今日の横浜北部は、朝は梅雨空だったのですが、午後から晴れました。それにしても蒸しましたねぇ。
さて、ハーバードのジョセフ・ナイが米中会談に関連してLAタイムズ紙に意見記事を掲載しておりましたので、その要約を。
中国の台頭を歴史的にどのアナロジーをつかって分析するのかについて少し語っております。
===
中国とのスマートなつきあいかた
byジョセフ・ナイ
●中国は次の十年間かその次あたりにアメリカを経済全体のサイズで抜くのはほぼ確実である
●ところが軍事力や「ソフトパワー」面での資源を見ると、アメリカのほうが少なくとも数十年間は中国よりも強力なままで居続けるようにみえる。これはなぜそれほど重要なのだろうか?
●パワーの移動を国家が心配しすぎる時に、その国のリーダーたちは過剰反応したり、危険な戦略を実行したりしがちだ。
●ツキュディデスが述べているように、ペロポネソス戦争(ギリシャの都市国家システムはこれによって崩壊してしまった)はアテナイのパワーの台頭と、スパルタが感じた恐怖が原因となって起こったのだ。
●同様に、世界の中心にあるヨーロッパ体制を破壊した第一次大戦は、ドイツの台頭とそれに恐怖を感じたイギリスが原因になったと言われることが多い(もちろんこの二つの戦争の原因はそれよりも複雑ではあるが)。
●何人かの専門家は、同じようなストーリーが21世紀にも展開されるのではないかと予測している。つまり、中国の台頭はアメリカの恐怖を発生させ、これが大きな紛争につながるというのだ。
●ところがこれは歴史の読み違えである。1900年までにドイツはすでに産業面でイギリスを追い越していたからだ。
●これを言いかえれば、アメリカには当時のイギリスと比べて新興国の台頭に準備するだけの時間がまだ残されており、アメリカはそれほど恐れる必要もない。もし逆に過剰に恐怖を感じてしまうと、両者が過剰反応してしまうからだ。
●中国側は「アメリカは衰退している」と勘違いしてしまい、さらにその速度を上げようとしてしまい、アメリカ側も中国の台頭を心配して収拾が着かなくなってしまうのだ。
●これを避けるための最適な方法は、パワーについてあらゆる角度から明確な視点を持つことと、それがどのように変化することを見極めることだ。最近のオバマ大統領と習近平国家主席の行った会談はその方向に向けた第一歩だ。
===
つづきは後ほど。
さて、ハーバードのジョセフ・ナイが米中会談に関連してLAタイムズ紙に意見記事を掲載しておりましたので、その要約を。
中国の台頭を歴史的にどのアナロジーをつかって分析するのかについて少し語っております。
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中国とのスマートなつきあいかた
byジョセフ・ナイ
●中国は次の十年間かその次あたりにアメリカを経済全体のサイズで抜くのはほぼ確実である
●ところが軍事力や「ソフトパワー」面での資源を見ると、アメリカのほうが少なくとも数十年間は中国よりも強力なままで居続けるようにみえる。これはなぜそれほど重要なのだろうか?
●パワーの移動を国家が心配しすぎる時に、その国のリーダーたちは過剰反応したり、危険な戦略を実行したりしがちだ。
●ツキュディデスが述べているように、ペロポネソス戦争(ギリシャの都市国家システムはこれによって崩壊してしまった)はアテナイのパワーの台頭と、スパルタが感じた恐怖が原因となって起こったのだ。
●同様に、世界の中心にあるヨーロッパ体制を破壊した第一次大戦は、ドイツの台頭とそれに恐怖を感じたイギリスが原因になったと言われることが多い(もちろんこの二つの戦争の原因はそれよりも複雑ではあるが)。
●何人かの専門家は、同じようなストーリーが21世紀にも展開されるのではないかと予測している。つまり、中国の台頭はアメリカの恐怖を発生させ、これが大きな紛争につながるというのだ。
●ところがこれは歴史の読み違えである。1900年までにドイツはすでに産業面でイギリスを追い越していたからだ。
●これを言いかえれば、アメリカには当時のイギリスと比べて新興国の台頭に準備するだけの時間がまだ残されており、アメリカはそれほど恐れる必要もない。もし逆に過剰に恐怖を感じてしまうと、両者が過剰反応してしまうからだ。
●中国側は「アメリカは衰退している」と勘違いしてしまい、さらにその速度を上げようとしてしまい、アメリカ側も中国の台頭を心配して収拾が着かなくなってしまうのだ。
●これを避けるための最適な方法は、パワーについてあらゆる角度から明確な視点を持つことと、それがどのように変化することを見極めることだ。最近のオバマ大統領と習近平国家主席の行った会談はその方向に向けた第一歩だ。
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つづきは後ほど。
by masa_the_man
| 2013-06-15 23:34
| 日記

