戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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なぜ本物の戦略論では「勝ち方」を教えないのか

今日の横浜北部は日中晴れたのですが、午後から曇って雨まで降りました。夜になると意外に冷え込みますね。

さて、戦略について、けっこう当たり前の話をします。

戦略関係の本を読む人たちがことごとく勘違いしやすいのは、「この本を読むと勝てるようになる」と思い込んでしまうこと。

ところがいざクラウゼヴィッツの「戦争論」のような本物の戦略論の本を読んでみても、そこには具体的な「勝ち方」というものは書いておりません。

ではその代わりに何が書いてあるのかというと、それは「戦いや戦略とはどういうものか」ということだったり、それらについて「どう考えるべきなのか」ということだけです。

そういうことなので、「なんだ勝ち方が書いてあるわけじゃないのか」といって、本物の戦略論の本には興味を失ってしまう人が多いわけです。

では実際に「勝ち方」が書いてあるのはどのようなものかというと、それは「戦術論」系の本でありまして、具体的にはジョミニの本などがその典型です。

ここでは「これがナポレオンの勝ち方だ!」みたいな形で「勝ちパターン」を列挙することになるわけですが、現在の経営戦略論というのも似たような感じでして、このような「上手く行ったケース」を並べて、そこから共通の法則性を見いだそうとするものばかり。

ところが問題なのは、そのようなものは「過去に上手く行った」というものばかりで、実際にはマネしてもあまりうまくいきません。

なぜならここではルトワックのいう「戦略のパラドックス」というロジックが作動して、「過去に上手く行ったものは、過去に上手く行ったが故に、次は上手く行かない」ことになるからです。

そういうわけなので、ここで「本物の戦略論の本」を読む必要が出てくるわけです。

これについては長くなりそうなので、続きはまた明日。
by masa_the_man | 2013-05-01 23:22 | 日記 | Comments(0)