戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ジョン・ボイドの参考資料

今日の横浜北部はスッキリ晴れました。朝は寒かったですが、昼過ぎから暖かくなりましたね。

さて、昨日約束した、水曜日のジョン・ボイドの発表につかう資料について、メモ代わりに少しここに書き込みます。

まず今回の発表で使う資料は以下の四冊。

① Robert Coram, Boyd: the Fighter Pilot who changed the Art of War, (Back Bay Books, 2004)

② Grant T. Hammond, The MInd of War: John Boyd and American Security, (Smithsonian Books, 2001)

③ Daniel Ford, Vision So Noble: John Boyd, the OODA Loop, and America's War on Terror, (Warbird Books, 2010)

④ Chet Richards, Certain to Win: the Strategy of John Boyd, Applied to Business, (Xlibris, 2004)

それぞれ簡単に解説すると、①はとくに人物像に焦点を当てた「自伝」。400頁以上ある。しかし文体はこなれていて非常に読みやすい。人物描写やエピソードについてはこれが一番詳しい。理論の話はやや弱いか。

②は自伝だが、むしろその理論の解説を最も詳しくやっている。文体はやや硬いが、思想・学術面までよく調べて書かれている。200頁ほど。やや繰り返しの記述が多い。

③は非常にコンパクトな理論書で、ロンドン大学での修士論文をそのまま本にしたもの。たった60頁だけ。テロ戦争への応用が主眼なので、総合理論の話としては微妙。

④は、ボイドの理論をビジネスや経営の理論に応用したもの。少ないながらも図や地図が参考になるか。

ボイドについては日本語のwikiにも少々書かれていて参考になりますが、文献として日本語でまとまって読める文献は、私が知る限りでは

大熊康之 『戦略・ドクトリン統合防衛革命』(かや書房、2011年)pp.214-229.

くらいでしょうか。

これは紙面の都合からたった15頁の中に生涯と理論を非常にコンパクトにまとめているのですが、どうやら上の②だけを参考にしているだけみたいで、とくに孫子の思想との関連についての解説が物足りない感じです。

そういうわけで一番よい参考書は②かもしれないが、ちょっとボイドを「神格化」しすぎている傾向も感じられるので微妙なところ。

つまりどれも一長一短なわけですが、英語版で一冊だけおススメするのは②でしょうか。

時間がないので、続きは明日。
Commented by kutikitaoshi at 2013-04-09 18:56 x
あとは、ビジネスに活かす!最新・米軍式意思決定の技術(中村 好寿)くらいですかね。
一応、(1)、(2)ともに参考文献に入ってはいました。

あとはhttp://www.chaliventures.com/Links_to_Reports/Links_to_Idisk_files/%20-%20Short%20Bio%20-%20Genghis%20John.pdfに前、NavyだったかのShort Bioがあったはずなんですが、どういうわけか今つながらず。

そして、資料っていうか、ホントに単なる資料っていうか、講義用スライド一式が普通に転がってるという。
http://dnipogo.org/john-r-boyd/
by masa_the_man | 2013-04-08 22:01 | 日記 | Comments(1)