戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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コリン・グレイは今何をやっているのか

今日のイギリス南部は朝からよく晴れまして、心なしか気温もやや上がったような。ただし夕方にはしっかりと曇りましたが。

さて、昨日の話のつづきを。

といっても、その後は先生に久しぶりにオフィスで1対1で話し合いしたので、その時の内容の話を。

日本でもよく事情を知っている人には聞かれるのですが、うちの先生は2000年に一度ガンになっておりまして、いまでも検査は行っているのですが、今回会ったときも杖を1本ついて(これはガンの薬による後遺症だとか)歩いている以外は至って健康そうな様子。

実際に話をしてみると、現在は69歳で、今年の十二月に70歳になるということ。

聞くと、いまでも旺盛な執筆活動を続けておりまして、現在三冊の本に同時に取りかかっておりまして、近著の『戦略という橋』(Strategy Bridge)はなんと三部作の一冊目となり、今月に発売される新刊『戦略の見方』(Perspective on Strategy)はその二作目。

あとの一作は国防計画の作成がテーマになるそうですが、出版は来年になるそうです。まあよく書きます。

年も年ですからリタイアはしないのかと聞いたら、学校のほうの規則が変わったようで、まだまだ現役を続けてもいいとのこと。といっても授業は受け持っておらず、もっぱら博士号のコースの生徒を受け持っているだけみたいです。

なんでもイギリスの教授には収入別のランキングが四段階あるそうで、最近先生はこのランクのトップになり、収入アップは嬉しいが、逆にこれ以上の給料アップがなくなったのでちょっとつまらないとぼやいておりました。

やはりその後は戦略の話になり、これは『戦略の格言』でも出てきた「未来はわからない」ということを強調しておりました。

たしかにアメリカのCOINなどの例でもわかるように、現在世界では対暴動・対テロ・対ゲリラ戦に装備も備えることが主流になっておりますが、これはまさに天気が良いからといって雨具を全部捨ててしまうような危険なことだと。

人間の未来予測ほど信用ならないものはないわけですから、戦略ではあらゆることに備える柔軟性が必要だという意味で、きわめて重要なことなんですね。

ということで明日はロンドンでC教授に会ってきます。
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(最寄り駅の様子)
by masa_the_man | 2013-03-15 08:03 | 日記 | Comments(0)