戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


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ペンタゴンがサイバーセキュリティー部隊を拡大:その1

今日の横浜北部はまたもや快晴でした。昼になるとだいぶ暖かさを感じますね。

明日から出張で大分に行くことになっております。人生初の大分は楽しみです。

さて、今日も記事の要約を。

米国防省(ペンタゴン)がサイバー部隊を現在の規模の五倍に増やすという記事です。これを書いた記者は日系人か旦那が日系人?

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ペンタゴンがサイバーセキュリティー部隊を拡大

By エレン・ナカシマ

●ペンタゴンは次の数年間でサイバーセキュリティー部隊を大規模に拡大していく計画を承認した。

●これはアメリカ国内の重要なコンピューターシステムを防衛するために、現在の部隊の規模を五倍以上にして、海外の敵に攻撃的な作戦を行う、というものだ。

●国防総省のサイバーコマンドのトップによって要求されたこの提案は、いままで専守防衛的だったインターネットの時代の戦闘部隊の組織的な役割を変化させようとする一連の動きの一つだ。

●サイバーコマンドは現在約900人の隊員によって構成されているが、これが軍と民間人を合わせた4900人にまで拡大すると見られている。

●もちろんこの拡大計画の詳細は明らかにされていないのだが、匿名の関係者によれば、この計画はペンタゴンの高官によって昨年暮れにサイバー空間における脅威が高まっているという認識があったことから決定されたという。

●彼らによれば、この脅威の認識の変化というのは、昨年夏のサウジアラビアの国営石油会社の三万台以上のコンピューターのデータがウィルスによってすべて消去された事件のように、いくつのも破壊的な攻撃が連続して発生したことによるという。

●この計画ではサイバーコマンドの下に、以下の三種類の部隊をつくることが提案されているという。

1「国家任務部隊」:これはアメリカの国家や経済面での安全保障上で決定的に重要であるとみなされている電源網や発電所、それにその他のインフラ関連施設などを守る任務を持つ。

2「戦闘任務部隊」:海外に展開している司令官たちの攻撃的な作戦を遂行するための計画を助ける任務をもつ。

3「サイバー防御部隊」:これは米国防省のもつコンピューターネットワークを守る任務をもつ。

●このコマンドは、すでに設立された三年前からこれらの任務をわずかながらこなしていたのだが、それでも今まではむしろ政策や法的な枠組みへの必要性や軍のネットワークの防御のほうが主な任務であった。

●現在の、そして過去の国防省の職員たちは、この計画によって任務はさらに達成されやすくなると述べている。

●「悪意を持ったアクターは存在しますし、テクノロジーの進化もあるため、私の見解では、敵が将来のある時点でアメリカに大規模なサイバー攻撃を仕掛けるのは確実だということです」とはウィリアム・リンの意見。

●彼は国防副長官をつとめ、ペンタゴンのサイバーセキュリティー戦略の作成に関わった経験をもつ。

●「唯一の問題は、われわれが敵の先制攻撃のインパクトをかわすための今回のような不可欠なステップを踏みだすのか、それともその攻撃が行われた後の委員会の報告書を読むはめになるのかのどちらかです」とは彼の言葉。

●各軍のトップの間では今回の計画について全般的な合意は形成されているのだが、問題は陸軍、海軍、海兵隊、そして空軍の間で、それほど多くのサイバーセキュリティー用の人材を確保して訓練できるのかどうかだ。

●さらにはもう一つの根本的な問題があり、これはサイバーコマンドが拡大すれば深刻になるのは確実だ。

●それはコマンドが、インテリジェンス系のほとんどのサポートしている巨大な電子諜報機関の「国家安全保障局」(NSA)とどのような連携を行って活動していくのかという点だ。

●ちなみに現在のサイバーコマンドのキース・アレクサンダー将軍は、アメリカの最先端をいくサイバー作戦の専門家を雇っているNSAの局長でもある。

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この続きは明日未明にアップします。
Commented by 待兼右大臣 at 2013-01-29 21:38 x
>>現在の部隊の規模を五倍以上

「すごい、5倍以上のエネルギーゲインがあるっ」
と米国でもアムロ化する人がいるのかと思ったのは内緒です。

米国は終身雇用ではないですから、この手のスペシャリストの増員も
制服軍人ではなければある程度臨機応変でできるのでしょう。

それでも、国防費削減の中、思い切ったことをしますなぁ。
Commented by masa_the_man at 2013-02-03 19:52
待兼さんへ

>米国は終身雇用ではないですから、この手のスペシャリストの増員も制服軍人ではなければある程度臨機応変でできるのでしょう。

なるほど。

>それでも、国防費削減の中、思い切ったことをしますなぁ。

それだけ議会に新しい予算配分を訴える論拠になるという自信というか、切迫した事態に直面しているからでしょうなぁ。コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2013-01-29 17:57 | 日記 | Comments(2)