戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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気が散る時代

今日の横浜北部は朝からよく晴れました。気温は低いですが、それにしても先進国の首都圏で、真冬にここまでいい天気が続くのは日本だけでは?

さて、ここ数年間感じていたことを少し。

いくつか前のエントリーでも、われわれ現代人にはものごとを「足す」よりも、むしろ「引く」選択をするべきではないか、ということを書きましたが、さらにもう一つ加えて書くべきではないかと思っていることがあります。

それは、「気が散る時代」(the Age of Distraction)に生きているのではないか、ということです。

こんなの当たり前だよ、という人もいるかもしれませんが、ちょっと聞いて下さい。

たとえば電車の中。

つい十年ほど前までは、電車の中で携帯電話をいじっている人はそれほどおらず、その代わりに本やマンガを読んでいる人が多かったわけですが、最近はもっぱらこれが携帯電話に代わっております。

私は別にこれを否定するわけではないのですが、厄介なのは、この携帯電話を、人との会話中にチラチラのぞく大人が増えたこと。これはちょっと困ります。

これを家族の前で大人がやるとさあ大変。家庭崩壊への序曲になるとも限らない。

もちろん携帯電話自体はコミュニケーションのためのツールなんですが、あまりにもこのコミュニケーションが便利になりすぎてしまい、このリアルタイムなコミュニケーションの要求に負けている人が多く散見されるわけです。

しかも厄介なのは、携帯を見るということは、われわれのある程度の意識が分散するわけでして、これだとたとえば物事を長時間にわたって集中して考えるということが(意識していそのような場をつくらない限り)なかなか難しくなっているという点。

ずいぶん前のエントリーで紹介した記事でも書かれておりましたが、現代というのは時代的には多くの「創造性」が個人から求められているのに、携帯電話などの普及のおかげで、逆にわれわれにとって極めて必要となる「集中する時間」が確保できなくなっている、というジレンマが出てきているわけです。

私はもともと携帯がなくても生きられる人物ですし、いまでも携帯を忘れてもなんとか一日を過ごせる生活をおくれているわけですが、普通にお勤めをなさっている方なんかは携帯電話がないと致命的でしょう。

しかしこれがあると、逆に色々と邪魔が入って家族や恋人、それにビジネス相手との会話にさえ集中できなくなるという一面もあるわけです。ああジレンマ。

どの時代にもそれなりのジレンマはあるわけですが、まがりなりにも知的産業(?)に関わっている自分としては「いかに落ち着いて集中する時間をつくるか」という面からいえば、携帯電話というのはどちらかといえば有害だなぁと考えております。

まあこれも「程度の問題」なのかもしれませんが、とにかくわれわれは「気が散る時代」に生きていることを自覚していくことが本当に重要なのかと。
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Commented by ウヨなM at 2013-01-11 19:09 x
>最後の写真
それでスマホはやめられるんでしょうか?w
Commented by 市民 at 2013-01-11 19:32 x
『ニューロマンサー』にすら書いてあることですが、たまには自省してみたほうが良いですね。とはいえ、すでにこの状態が基準になりつつあるという点も事実であり、さらに、情報選別技術がさらに進んで、情報ツールが「本当に急いで知りたい情報はちゃんと教えてくれる」ようになれば、また相転移するかもですね。
Commented by masa_the_man at 2013-01-12 08:54
ウヨなMさんへ

>それでスマホはやめられるんでしょうか?w

少なくとも「家庭やめました」とならないように気をつけないと(笑)コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2013-01-12 08:55
市民 さんへ

>とはいえ、すでにこの状態が基準になりつつあるという点も事実であり

事実ですねぇ。

>情報選別技術がさらに進んで、情報ツールが「本当に急いで知りたい情報はちゃんと教えてくれる」ようになれば、また相転移するかもですね。

この「選別」の部分が一番難しいわけで・・・コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2013-01-11 17:56 | 日記 | Comments(4)