戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

「シェールガス革命」に注目せよ!

今日の横浜北部はよく晴れまして、心なしか気温もやや上がって、一年の中でも最も寒い季節とは感じませんでした。

さて、久々にメルマガを更新しましたのでそのご連絡を。

内容は、去年の暮れのエントリーでご紹介したカプランの書いた、「シェール革命」についての記事の要約のつづきです。

カプラン自身がこの記事で書いているのは、ようするに「どの国がシェール(頁岩)を持っているかが今後の国際政治の変化に大きな影響を与える」ということ。

そして彼はこの変化の中で最も大きな役割を果たすことになるのが「地理」(geography)である、と言っております。

その理由は、シェールという新しい「資源」がどこに埋蔵されているかが重要だからであり、この「どこ」というのは、ロケーション、すなわち「場所」なわけですから、これは「地理」。

ここまではわかりますね。

ただし現代の古典地政学でさらに注目されるのは、昨日書いたように、この新しい資源の「場所」そのものではなく、それが運び出される「通り道」のロケーションのほうです。

なぜなら「通り道」が変われば、人の流れや物資の流れが変わり、それが国家のパワーの流れの変化につながるからです。

また、その「通り道」から、誰が「あがり」を得て、誰の攻撃から弱いのか、という点が、国際安全保障上の決定的な脅威となるからです。

この話題については、今後も繰り返しここで触れて行くつもりです。
b0015356_17595363.png

Commented by sdi at 2013-01-09 22:59 x
「資源の場所」だけに注目した場合、以下のようなチョー楽観的な分析も成り立つもしれませんね。
「アメリカも中国も欧州も領土内にシェールガス山ほどかかえてるから、一度掘り始めたら自国産のガスにシフトしないと投資を回収できない。その隙に日本は値段の下がった中東の天然ガスを買い漁れば無問題」
Commented by masa_the_man at 2013-01-10 10:33
sdi さんへ

>その隙に日本は値段の下がった中東の天然ガスを買い漁れば無問題

まさにその通りですね。これはSLOCSの無視の典型ですな。コメントありがとうございました
Commented by Maeda at 2013-01-10 11:35 x
シェールガス資源に関して、報道は過大評価しているように見受けられます。
下記記事 に一面の真実あり
「シェールガス革命」はエネルギー危機日本の救世主か?
http://www.nexyzbb.ne.jp/~omnika/shale_gas1.html
Commented by 鉱山工具屋 at 2013-01-27 18:33 x
 このまえのNHKのクローズアップ現代で、やっと事の重要さを認識しました。それでいろいろと調べていると、なんか日立金属の工具鋼が掘削用のドリルの材質に使われたこともブレークスルーの一助となったとか。これって役に立つ情報だと思わない?
Commented by masa_the_man at 2013-01-27 22:24
Maeda さんへ

>シェールガス資源に関して、報道は過大評価しているように見受けられます。

まあ真実はその中間にあるのかなぁと。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2013-01-27 22:25
鉱山工具屋さんへ

>日立金属の工具鋼が掘削用のドリルの材質に使われたこともブレークスルーの一助となったとか。

住友ではなかったでしたっけ?そのおかげで商事のほうが動いたとか。

>これって役に立つ情報だと思わない?

ありがたいです。コメントありがとうございました
Commented by ミスミ at 2013-02-05 20:01 x
 住友商事は工具鋼のスクラップを買い付けて、現地のESR会社で溶かして売っている。特に国内の工具鋼絡みのゴシップは住商が捏造してきたのは誰もが頷くところである。更には株価操作も著しい。総合商社とはやはり疑惑の塊なんでしょうか?
Commented by masa_the_man at 2013-02-06 21:06
ミスミ さんへ

>総合商社とはやはり疑惑の塊なんでしょうか?

逆に取材してみたくなりました。興味をそそられる存在であることは間違いないですね。コメントありがとうございました
Commented by ファインマンに憧れる物理屋 at 2013-06-02 17:58 x
それってSLD-MAGICのこと?
先日、その工具鋼の自己潤滑性とかいう話を日本トライボロジー学会で聞いたが、モリブデンとかカーボン、それにDLCコーティングなどの怪しげな論説とも整合し、油中添加剤の極圧効果にも拡張できる話は面白かった。ひらたくいえば世界初の本格的ナノマシンである分子性結晶が表面に自己組織化されて、滑りが良くなるということらしい。
Commented by 文化遺産ファンの科学者 at 2015-06-29 19:54 x
 そのメカニズムはCCSCモデル(炭素結晶の競合モデル)といって、すべりの良さばかりでなく、摩擦試験データのバラツキが信頼性工学で言うバスタブ曲線になることや、極圧添加剤の挙動、ギ酸による摩擦特性の劣化挙動など色々と説明ができそうなトライボロジー理論らしいですね。トライボロジー関連の機械の損傷の防止、しゅう動面圧の向上設計を通じた摩擦損失の低減、新規潤滑油の開発など様々な技術的展開が広がっていきそうですね。
by masa_the_man | 2013-01-09 17:59 | 日記 | Comments(10)