「シェールガス革命」に注目せよ! |
さて、久々にメルマガを更新しましたのでそのご連絡を。
内容は、去年の暮れのエントリーでご紹介したカプランの書いた、「シェール革命」についての記事の要約のつづきです。
カプラン自身がこの記事で書いているのは、ようするに「どの国がシェール(頁岩)を持っているかが今後の国際政治の変化に大きな影響を与える」ということ。
そして彼はこの変化の中で最も大きな役割を果たすことになるのが「地理」(geography)である、と言っております。
その理由は、シェールという新しい「資源」がどこに埋蔵されているかが重要だからであり、この「どこ」というのは、ロケーション、すなわち「場所」なわけですから、これは「地理」。
ここまではわかりますね。
ただし現代の古典地政学でさらに注目されるのは、昨日書いたように、この新しい資源の「場所」そのものではなく、それが運び出される「通り道」のロケーションのほうです。
なぜなら「通り道」が変われば、人の流れや物資の流れが変わり、それが国家のパワーの流れの変化につながるからです。
また、その「通り道」から、誰が「あがり」を得て、誰の攻撃から弱いのか、という点が、国際安全保障上の決定的な脅威となるからです。
この話題については、今後も繰り返しここで触れて行くつもりです。
