「何をやるか」よりも「何をやめるか」 |
さて、二つ前のエントリーを要約している時に感じたことを少し。
成功するために使われる戦略について書かれたものに共通していることは、基本的にいま持っている資源に何かを「加える」という思想です。
たとえば「この本を読め」、「これを食べろ」とか「このアプリをゲットしろ」とか「新しい出会いを求めろ」などというもので、これらはすべて「加える」もの。
ところがこのような戦略理論で大きく見逃されているのが、「何を加えるか」というよりも、「まず何をやめるのか」ということ。つまり加えるのではなく、まず「引く」という考え方。
たとえば「テレビを見ない」とか「飲みに行くのをやめる」とか「パチンコやカラオケに行かない」などですな。
なぜこの「引く」のが重要なのかというと、あらゆる人間にとって「時間」というは誰でも平等。
ところがものすごい結果を出している人を観察してみると、私の感覚では大きくわけると「色々なことをやっている」というタイプと、「余計なことをしないで一つのことに集中する」という二種類のタイプの人間にわかれるわけです。
つまり一日24時間という時間のリソースはみなさん平等なわけですから、あとはそのリソースをいかにうまく使うかが勝負になってくるわけです。
もちろん普通の人よりも体力がある人は睡眠時間を削って何かを達成するために必死にがんばることができるのかもしれませんが、基本的に一人の人間が一日にできることというのは限られております。
ではまず何かを達成しようとすればどうすればいいのか?私は一番見逃されているのが「まず何をしないか」という部分だと思っております。
思うに、失敗している人たちというのは、余計なことばかりをやっていて肝心のことにエネルギーを集中できない人である、というのが私なりの結論です。
まだ新年があけて間もないわけですが、みなさんも「何をするか」ではなく、まず「何をやめるか」ということから考えてみるというのはいかがでしょうか?