戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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「何をやるか」よりも「何をやめるか」

今日の横浜北部は非常に寒い曇り空でありまして、これから雨か雪でも降りそうな感じです。

さて、二つ前のエントリーを要約している時に感じたことを少し。

成功するために使われる戦略について書かれたものに共通していることは、基本的にいま持っている資源に何かを「加える」という思想です。

たとえば「この本を読め」、「これを食べろ」とか「このアプリをゲットしろ」とか「新しい出会いを求めろ」などというもので、これらはすべて「加える」もの

ところがこのような戦略理論で大きく見逃されているのが、「何を加えるか」というよりも、「まず何をやめるのか」ということ。つまり加えるのではなく、まず「引く」という考え方。

たとえば「テレビを見ない」とか「飲みに行くのをやめる」とか「パチンコやカラオケに行かない」などですな。

なぜこの「引く」のが重要なのかというと、あらゆる人間にとって「時間」というは誰でも平等。

ところがものすごい結果を出している人を観察してみると、私の感覚では大きくわけると「色々なことをやっている」というタイプと、「余計なことをしないで一つのことに集中する」という二種類のタイプの人間にわかれるわけです。

つまり一日24時間という時間のリソースはみなさん平等なわけですから、あとはそのリソースをいかにうまく使うかが勝負になってくるわけです。

もちろん普通の人よりも体力がある人は睡眠時間を削って何かを達成するために必死にがんばることができるのかもしれませんが、基本的に一人の人間が一日にできることというのは限られております

ではまず何かを達成しようとすればどうすればいいのか?私は一番見逃されているのが「まず何をしないか」という部分だと思っております。

思うに、失敗している人たちというのは、余計なことばかりをやっていて肝心のことにエネルギーを集中できない人である、というのが私なりの結論です。

まだ新年があけて間もないわけですが、みなさんも「何をするか」ではなく、まず「何をやめるか」ということから考えてみるというのはいかがでしょうか?
Commented by sdi at 2013-01-05 19:19 x
選択と集中ですね。
「一利を興すは一害を除くにしかず、一事を生かすは一事を減らすにしかず」という耶律楚材が言ったと伝えられている格言に通じるものがありますね。
でも、そうやって選択と集中がなされた結果、「『英国で地政学を学んだ』ブログは見ない」となることも有り得るわけですね。気をつけないと。
Commented by 待兼右大臣 at 2013-01-05 22:29 x
哭きの竜なら
「早く打ちなよ。時の流れはお前だけのものじゃない」
というでしょうし、

福本豊なら
「身につけた技術は余計なものを流し去る」
とでも言うでしょう。

私の母校(高校)の校長
「何かを選ぶことは何かを捨てること」
と言っていました。

逆説的に言えば、「何をしないか」ということは
【選択肢】が与えられていること
【無駄】を身につけていること
の何れか(両方でもよい)である状態といえます。

だからこそ、一定の領域に踏み入れたものは、その何倍もの
【無駄】あるいは【試行錯誤】を繰り返した人ともいえます。
そういう人の技量というものは、まさに、他人からは窺い知れない
膨大な水面下に支えられているともいえます。
そういう人こそが【骨太】と言われるのでしょう。
Commented by 待兼右大臣 at 2013-01-05 22:29 x
注意しなければいけないのは、【何をやめるか】ということを
・無駄なことは一切しない
・ハウツー本の知識だけでよい
というように曲解することです。

最近の【即戦力】という言葉はこれらのことを意味しているように見受けられてなりません。基礎工事もなく、支柱のない高い円柱を立てれば、見かけはスマートで格好いいかもしれませんが、頂上は風にあおられ、揺れに揺れて不安定で仕方がないものになります。

テストの点数ばかりよくて実務では使い物にならない

というのは、そういう人物のことを言うのでしょう。

だからこそ、高校大学の7年間は、基礎工事にいそしみ、色々な【無駄】や【試行錯誤】をするべきだろうと思います。そしてそれは【下積み】の大切さというものを教えてくれます。

福本氏の言う「身につけた技術は・・・」という言葉はそういう文脈で理解すべきものだと思います。
by masa_the_man | 2013-01-05 13:34 | 日記 | Comments(3)