戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


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インターネットは人間の考えていることを知っている?

元旦から連続投稿四日目です!三日坊主は越えたか。

これもちょっと前の記事の要約です。

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インターネットは人間の考えていることを知っている?
Byクエンティン・ハーディー&マット・リクテル

●友人や家族にたずねる質問とインターネットにたずねる質問は違う

●長年にわたって、サーチエンジンは世界の人々がどのようなトピックを検索してしているのかのヒントを教えてくれてきた。ところが現在ではGoogleやBingが人々が最も多く検索している質問を正確に教えてくれるようになった。

●そしてここから非常に興味深いパターンが浮かび上がってきた。

●よく検索される質問に挙げられるのは、「世界はいつ終わる?」「ニール・アームストロングはイスラム教徒?」「ジョージ・ワシントンはゲイだった?」などである。これはGoogleでは”autocomplete”、Microsoftでは“autosuggest”と呼ばれる機能によるものだ。

●これらは他の人々がすでに質問していることを予期して出されるものだ。打ち込んだ最初の文字を元にして、検索エンジンはその後の質問内容の候補を出してくるというものである。

●ネット上の人間の行動を研究している専門家によれば、検索予測機能によって判明したのは、人々が政治的に微妙な問題についてよく検索しているという事実だ。

●「検索エンジンはあなたにとっての親友であり、何でも答えてくれるのです。これには親友には聞けないことも含みます。検索エンジンは世相を反映しているわけです」とはサーチエンジン業界に詳しい専門家。

とくに検索エンジンでかなりの頻度で質問されるのは、ある人物がゲイであるかどうかということ。「エルトン・ジョンはゲイ?」「ポール・ライアンはゲイ?」「マイケル・ブルームバーグはゲイ?」などである。

●他にもゲイかどうかとよく検索される人物としては、ジョージ・クルーニー、ヤンキーズの三塁手のアレックス・ロドリゲス、女優のエレン・ペイジ、チンギス・ハーン、さらにはマンガのキャラクターやローマ教皇まで含まれる。

●この手の質問はあまりにも頻繁にされるために、Googleでは最初に“is”と入力するだけで入力予測に“Is Frank Ocean gay?”のように名前と「ゲイ?」という質問が候補として出てくるほどだ。もちろんこのような予測は常に出てくるというわけではないが、その頻度は驚くべき確率だ。

●Microsoftの検索エンジンであるBingのプログラムマネージャーは、このような入力予測の候補の結果というのは、ユーザーたちの多数が興味を持っていることを反映したものだという。

●もちろん実際どのくらいの数が打ち込まれると候補に挙るのかは言えないらしいが、たとえばFacebookのような有名な単語は百万件以上の入力数になるという。

●もちろん検索エンジンの専門家たちはこのような現象がプログラムのバグによって引き起こされる可能性を否定しないのだが、それでもその可能性は極めて低いと言っている。

●「われわれの検索予測は、世界中のユーザーが入力した質問を元にしております。われわれは世界の集合的な意図を反映させようとしているんです」とはBingのプログラムマネージャーの言葉。ユーザーたちがある人をゲイかどうか疑っているのであれば、「その考えが集合的な意図であり、われわれはそれを素直に反映するだけです」という。

●彼とMicrosoftの同僚たちは、検索エンジンに入力される奇妙な質問についてよく議論をすることがあるという。数ヶ月前に、彼らは検索エンジンに打ち込まれる文化的な偏見について興味を持ったことがある。

●その時に出てきたのは、「なぜアメリカ人たちは」という言葉を入力すると「太っているのか」とか「アホなのか」とか「愛国主義者的なのか」というものだった。それを「中国人」に代えると、「やせている」「無礼」「賢い」という候補が出てきた。

●もし入力候補がなにかの指標として使えるのなら、検索エンジンのユーザーたちはユダヤ人たちが頭が良いということや、アフリカ系アメリカ人たちが運動選手向きだということを考えていることになる。

●Googleの広報関係者によれば、「検索入力予測候補というのは、世界中のすべてのウェブユーザーの行動を反映したものです」ということだ。しかし同時に強調していたのは、インターネット上の意見や文化の多様性を(その善悪に関係なく)正確に反映しようとしているということだった。

●あまり好ましくないような検索予測が出てくる要因は、他にもあると考えられる。

●一つは言葉そのものの性質による。たとえば最初に“is”という言葉が使われると、最初に“where”という言葉が使われる場合よりもその人物の性向を問うことが多くなるからだ。

●ところがBingでは“was”という言葉から始まっても同様な傾向が出てくる(例:Was J. Edgar Hoover gay?)

●また、迷惑行為としてあえて人のいやがるような言葉を検索するというパターンもある。ドイツ大統領のクリスティアン・ヴルフの妻のベッティーナ・ヴルフはGoogleにたいして彼女の名前を入力した後の検索予測の候補に「娼婦」という言葉が出てくるのを削除するように要請している。

●ところがGoogle側はこれを拒否。理由は彼女の名前の後に何度も「娼婦」という言葉が検索されまくった結果であって、会社側が意図的にこの言葉を選んだわけではないからだという。

●この検索候補の予測機能というのは、コンピューターのユーザーたちのスピードへの飽くなき要求から発展してきたものだ。検索エンジンがこのようなサービスを提供している理由は、タイプミスなどを防ぎつつ、素早く目的のウェブサイトを表示させるためだ。

●ウェブサイトの表示スピードは重要で、数年前の実験では何万分の1秒の差でも(人々の知覚できる速度以下でも)人々の満足感に差がでるという結果が出たため、Googleなどは表示スピードの改善のために何億ドルもつぎこんでいる。

●では人々のこのような性向にたいする関心をどう説明すればいいのだろうか?

●ゲイ問題に詳しい専門家は、ホモセクシャルが政治的な性格を帯びた問題であるところに原因があるとしている。

●たとえば誰かがゲイ、もしくはゲイの権利の推進に熱心だということになると、それは検索している人にとって「敵」や「味方」であることを意味することになるからだ。

●あるデータ分析会社の専門家は、「人々が検索するのは何らかの答えを探しているからなんですが、探している答えというのは常に同じではない、というところがミソです」と答えている。

●また検索候補が強調しているのは、人々がコンピューターと交わしている対話のプライベートな性質である。この専門家は「われわれはコンピューターから自分たちの価値観を判断されることはないわけですよ。だから私たちはどんな質問をしてもいいと感じてしまうわけですな」と最後につけくわえていた。

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アメリカ人はゲイ問題が好き?(笑

「何でも自由に質問ができる」というのはたしかにカギですな。これは2ちゃん問題にも直結しているかと。
by masa_the_man | 2013-01-04 12:33 | 日記 | Comments(0)