戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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地政学とは何か

今日の横浜北部は、朝のうちは曇っておりましたが、午後から晴れました。

さて、またまた地政学に関する本の紹介を。

地政学とは何か
by クラウス・ドッズ

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冒頭で「地政学に関する本」と言いましたが、実質的にこれは現在アカデミック界で主流となっている「批判地政学」に関する本です。

原著は英語圏の大きな書店にいけば「入門シリーズもの」としてまとめて売られている、オックスフォード大学出版(OUP)の Very Short Introductionのシリーズの一冊として書かれたもの。

Geopolitics: A Very Short Introduction
by Klaus Dodds

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著者はロンドン大学の教授なんですが、どちらかといえば地理学のアプローチから地政学を研究している人です。

で、内容なんですが、私が研究してきた古典地政学を徹底批判するという、まさに批判地政学の観点から批判地政学を紹介したもの。

なので、これを読んだからといって、国際政治の安全保障の分野で使われている、大戦略の理論の一つとしての「古典地政学」を理解できるかというと、ちょっと厳しいところがあるかと。

すでに拙著「地政学」をお読みになられた方は、なぜ原著者のドッズが映画などのメディアを分析するのかよくおわかりいただけると思うのですが、これはまさに「批判地政学」の研究の紹介そのもの。

ほぼ9年前に書かれた私の本よりもさらに新しい情報が加わっているところは参考になると思いますが、全体的なわかりやすさという意味ではちょっと厳しいかと。

そういう意味でここでこの本を「おススメ」するのはどうかと思うんですが(苦笑)、地政学にはこういう形で書かれたものもあるんだ、ということをご理解いただくという点では参考になる本です。

参考図書としてぜひ(苦笑
Commented by 待兼右大臣 at 2012-12-29 22:42 x
あぁ、あの本の訳書だったわけですね。
by masa_the_man | 2012-12-29 17:34 | おススメの本 | Comments(1)