「世界観」で各党を比較分析? |
さて、明日の衆議院総選挙に参考になるかどうかわかりませんが、本ブログでおなじみの「戦略の階層」のアイディアを使って面白い実験を。
「明日はどこに投票しよう!?」とお迷いの方も多いと思いますが、一つの参考になるのが「戦略の階層」でも決定的に重要となる「世界観」。
ただしこの「世界観」、そもそもがあいまいでとらえどころのないものですし、しかも個人ではなく政党という多くの人間の集合となると、どうしても不明確なものになってしまいがちです。
ただしひとつの仮定として、①各党のマニフェストや政権公約に何が書かれているか、②各党の党首たちが演説で何を争点として訴えているのか、という二つの点から、おぼろげながら見えてくるものがあるかと。
もちろんこれは完璧なものではなく、あくまでも目安でしかないのですが、それでも皆さんの投票の際の何かの判断基準にはなるかもしれません。
ということで参考まで。
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①の「各党のマニフェストや政権公約に何が書かれているか」ですが、これについて参考にさせていただいたのは、政治関連サイトとしては要注目の「政治山」さんの「マニフェスト比較サイト」や、この図表。
②の「各党の党首たちが演説で何を争点として訴えているのか」という点については、今月13日付けの産經新聞の調査では以下のような割合。
民主:実績アピール、反自民、反北
自民、担当能力、反北、反民主
維新:反官僚、憲法、新党結成の説明
公明:反民主、反第三極、防災
未来:反原発、立党説明、女性子育て
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かなり大雑把ですが、これらを踏まえて彼らの「世界観」を一言でいうと・・・
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民主党:現在の“改革”路線を維持したいけど、野党転落はイヤだ。でも落ちるから自民を批判しておこう。
自民党:長年の実績アピールで公共投資拡大。選挙後にどう右寄りから中道へ戻すか悩む。
未来の党:反原発を中心的な争点にして左側の層全般にアピール、小沢臭を消すのがカギ。
公明党:自民と組みつつリベラル寄りの「コウモリ」。景気回復。
日本維新の会:反官僚の最右翼からの改革。
みんなの党:反官僚/ビジネス保守層にアピール、脱原発で庶民にも手を伸ばそう。
共産党:弱者救済、金持ち(大企業)は敵。若者取り込み。反米隠れ改憲派。
社民党:上に同じだがややソフト。反米護憲。
新党大地:ロシアは俺にまかせろ。土着保守。
新党日本:ベーシックインカム。
国民新党:郵政民営化断固反対。ペイリオコン。
幸福実現党:積極的「逆張り」。渡部昇一的世界をめざせ。
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やってみたら意外に時間がかかりました(苦笑)ご意見/修正点があればぜひお願いします!