戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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学派のまとめ【暫定版】

今日の横浜北部は朝から天気が不安定で、昨晩の雷から雨が降ったり止んだり。

個人的に色々と仕事がたまっておりまして、いよいよ今週日曜日に迫った講演会の準備や、ミアシャイマーCD購入者用の特別レジメを作成中なのですが、今日は前回のエントリーの続きを簡単に。

すでにご存知の通り、私は「尖閣/デモ問題についての“解釈の違い”というエントリーの中で、今回の日中紛争の原因について論じている知識人たちの分析などを俯瞰する意味で、英語圏の「冷戦の原因」についての議論を参考にしつつ、これを主に三つの学派(schools)に分類して考えてみました。

ところがその後の経過を見るにつけ、やはり学派を追加・補足して、より正確なものにアップデートしなければならないと感じました。

ということで、以下がその最新版です。

第一学派:主に中国側にその原因があるとする(相手が悪い)

中国共産党をはじめとする本土系中国の勢力(華人ネットワークも含む?)が、外堀を埋めるような形で段階的に日中間の棚上げ均衡状態を崩して来たという解釈をする。1992年の尖閣国有化宣言、さらには1971年の領有権主張で、すでにそのバランスを一方的に崩してきたという考え。近年の度重なる漁船や監視船の侵入を問題視する。日本の識者の間では圧倒的に少数派。

第二学派:主に日本側にその原因があるとする(自分が悪い)

日本側のプレイヤーに責任があると見る。石原都知事の都による尖閣購入決定が、日中間の均衡を破って直接的な原因になったと解釈する。石原都知事の決定よりも、マイナーだが野田政権の「国有化」の決定そのものが問題だとする分析もあり。日本の識者及び北京政府/中国メディアでは、圧倒的にこの解釈。海外メディアでも「直近の原因」としてはこの見方を採用するものが増えている傾向あり。

第三学派:主に日中両国にその原因があるとする(両方が悪い)

当然だが日中双方の各プレイヤーが相互作用の結果として、互いに等しく事態を悪化させてきたと解釈。主に海外メディアの見方に多い、極めて客観的なもの。

第四学派:主にアメリカにその原因があるとする(第三国が悪い)

「日中がケンカをすればオスプレイを売り込みたい民主党系ボーイングが利益を得ることになる」と陰謀論的に分析。主にアメリカの軍需産業の利益になるというもの。他にもアメリカが日本企業を中国から追い出し、中国のマーケットを独占することができるというものもある。

●第五学派:主にアメリカと中国の共謀に原因があるとする(第三国と相手が悪い)

これもアメリカの軍需産業の利益をフォーカスするのだが、日本にケンカを売りたい中国共産党(もしくは人民解放軍)幹部の間の思惑が一致した(米中共謀)とする分析。実は裏でアメリカと中国が仲良く日本を挟み撃ちにしようとする構図だと分析。

第六学派:その他の説明。主にユダヤ金融ネットワークやイルミナティ、それにトカゲ系宇宙人(?)に原因があるとする(不可視勢力が悪い)

完全な「陰謀論系」、もしくは検証不可能なもの。

===

以上ですが、この学派の説明については逐次改定していこうと考えております。
Commented at 2012-09-19 19:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by えんき at 2012-09-19 21:10 x
私は1、2、4、6の混合です。
まず1、毛沢東戦略によって人口爆発してしまった中国は、毛沢東の悲願である中華民族の世界拡散による世界征服戦略から逃れられない。故に海洋進出は必然。2と4、その毛沢東政権を作り出してしまったのは、日本とアメリカの大陸に対する干渉が原因。6、毛沢東戦略を加速させている原因は、宇宙物理学的な変動による地球生存環境の悪化。
Commented by masa_the_man at 2012-09-21 10:51
waterlooさんへ

>入れるのはどうでしょう?

さっそく採用させていただきます。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2012-09-21 10:53
えんきさんへ

>私は1、2、4、6の混合です。

ミックスですか、ずるいですなぁ(笑)基本的に学派というのはどの論を一推しするかですから・・・まあでも単一原因とはありえませんが。

>6、毛沢東戦略を加速させている原因は、宇宙物理学的な変動による地球生存環境の悪化。

それもありますね。参考になります。コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2012-09-19 13:15 | 日記 | Comments(4)