メルマガ更新:地政学的世界の中心で「戦略」を叫ぶ
2012年 03月 17日
メルマガ更新しましたのでご覧下さい。最近の世界の大きな情勢について書いております。
下には書いてませんが、やっぱりハウスホーファーの視点がけっこう役に立つのかと。
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2012年03月17日
■ 地政学的世界の中心で「戦略」を叫ぶ ■
1:「TPP」が意味する本当の事
2:フラット化して"いない"!?世界
3:冷酷な地政学的大前提を意識せよ
前回から引き続き、インド洋や南シナ海という海域をめぐって
印中間で展開されつつある「包囲」という話から、
「環太平洋戦略的経済連携協定」、いわゆるTPPをめぐる一連の動き
についての考察を進めてみたい。
さっそくではあるが、TPPが意味している本当の事とは何なのか?
読者の皆さんの中には、それは穿った見方なのではないか?
と思われる方もいるかもしれないが、それでも敢えて、
私の個人的な見解に地政学的な解釈を加味して断言してしまおう。


TPPブロック内では、ブロック内通貨で交易が確保され、TPP加盟国に関しては食料・エネルギーの確保が保障される。TPPブロック外の諸国との交易は、アメリカデフォルトによりドルが紙切れとなったため、原則不可能となる。
世界各国は自国通貨建てでなんとか食料・エネルギーを確保しようと奔走するが、それらは世界に偏在しており、特に地球寒冷化の中、食料の欠乏は危機的状況となる。世界各地では地域紛争が勃発し、国家間の戦争も起こるが、デフォルト宣言したアメリカはもはや世界の警察官を行わない。TPP加盟国は連合軍を組織し防御要塞戦略を採る。
TPPブロック内は食料・エネルギー・資源・市場・日本が独占している産業資源などが確保され、閉鎖型循環経済となる。その結果、TPPブロック内は経済的な動乱状態を回避する。世界が動乱状態と成ろうとも、TPPブロック内だけは政治経済軍事あらゆる面の安全保障が成り立ち、TPPブロック内諸国民の生存が確保される。

Stratfor has taken an interesting step to salvage its fortunes, by hiring journalist and noted realist Robert Kaplan to write a regular feature on geopolitics.
というくだりが、Foreign PolicyのStephen Waltのブログにありました。
>>ttp://walt.foreignpolicy.com/posts/2012/03/16/robert_kaplan_to_the_rescue