戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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今回は先週シンガポールで参加してきた国際会議で感じたことを簡単にまとめております。

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日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信

2012年03月09日 ■ 真珠とダイヤの国際政治

1:地政学をシンガポールで学んだ!?
2:「真珠の首飾り」と「ダイアのネックレス」
3:実は既に他人事ではなくなっている日本

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今週の国際ニュースには、プーチンの再選、イランの核開発疑惑、
そして米朝直接協議の再開などがあるが、
今回は私が先週シンガポールで開催されたある学会に参加したので、
その際の気付きを基に考察したことを述べてみたい。

その学会の参加者はかなり豪華で、
インド、中国、ベトナム、フィリピンなどの政治や軍事の関係者、
学者、それにジャーナリストなどが集合し、
それぞれの見解や分析を発表して、
その見解に関する議論を交わすという充実した内容であった。

会議のテーマは東/東南アジアの海域の安全保障であり、
私も会の最初のほうで古典地政学の理論について発表を行わせて頂いた。

この手の会合は、私自身がロンドンに留学・研究中に
何度も部外者として見学した体験はあった。
しかし、自国の政策とも深く関わるテーマについて
自分が発表者として論じる経験はあまりなかったので、
個人的にもなかなか感慨深いものがあった。
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Commented by 柴崎力栄 at 2012-03-10 21:18 x
イギリスで学業を終え帰国し、日本の地政学的な思考のリーダーとなった。奥山さんのことではありません。120年余り前のかれの著書へのリンクを(↑)に入れた。

1892年5月の論考「東洋の大勢上 大島と台湾と孰れか優れる」では、海上交通線をコントロールする際の台湾と奄美大島の価値を論じる。SLOCs、チョークポイントを理解し、日清戦争前に台湾占領を示唆。

稲垣満次郎(1861-1908)。
Commented by 柴崎力栄 at 2012-03-10 21:34 x
1879年、スウェーデンの北極探検家、アドルフ・エリク・ノルデンショルドが、北東航路を経由し、ベーリング海に出て日本に到着したとき、歓迎のレセプションを開いたのは、東京地学協会だった。

東京地学協会を継ぎ、明治日本の地政学コミュニティの中心となったのが、1890年設立の東邦協会であった。機関誌『東邦協会報告』は国会図書館に残るが、貴重雑誌扱いのため、通覧する人は多くはなかった。

現在、国会図書館ではコンピューターで画像として閲覧できる。120年の時を越え、明治時代人が直面した戦略環境をイメージすることが出来る条件が整った。稲垣満次郎の先の論考は『東邦協会報告』11号。

皆さん、国会図書館に行く期待があったら、眺めてみてください。
Commented by sdi at 2012-03-11 17:31 x
真珠の首飾りとダイヤのネックレス、「真珠」とその本国、「ダイヤ」とその本国をつなぐ連絡線の距離も大きいかと思います。「ダイヤ」のほうはインド海軍根拠地からシーレーンで近い順に「ダイヤ」をつないでいけばよいのですが、「真珠」のほうは中国海軍根拠地との間に色々と障害物があります。シーレーンだけでは繋ぎきれません。
「ダイヤのネックレス」がシーレーン(線)による包囲を最初から狙っているのに対して、「真珠の首飾り」は付城(点)による包囲から始めて、付城をつなげて線による包囲にレベルアップしようとしたが、結局のところ付城をつくるだけで終わってしまったということでょうか。
Commented by 待兼右大臣 at 2012-03-11 20:17 x
エントリとは何の関係もありませんが、待兼つながりで

ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/549148/

「まちかねこ…阪大生癒やすキャンパスの野良ネコたち」
だそうです。(私は犬派ですが)
Commented by 待兼右大臣 at 2012-03-11 22:36 x
ついでに、「真珠の首飾り」というと、どうしても
ttp://www.youtube.com/watch?v=HzmnM1Sssm8
の方を思い浮かべてしまいます。
Commented by 待兼右大臣 at 2012-03-14 00:15 x
さらに、「沖縄県企画部 交通政策課長」が、沖縄に米軍基地を置くことの地政学的有利性を図らずも証明してしまった文章が

『「アジアの物流拠点・那覇空港」の始動〜ANA国際貨物ハブ事業と臨空型産業の振興〜』
ttp://www.shimatate.or.jp/20kouhou/simatatei/51/56-58.pdf

です。この資料の2ページ目の「図 -2 沖縄とアジア主要都市の地理的位置」が、その沖縄の地政学的有利性を示して余りあります。

そして、この図からいえることは、沖縄を「ハブ」とすれば、韓国とフィリピンに「副ハブ」機能を置き、それをグアム、そしてハワイが後方から支えることが最適だということです。
(日本は、朝鮮半島・ソ連・満州をにらむには絶好ですが、東南アジアには遠い)

おそらく、冷戦の最盛期では、
韓国(ソウル)ー台湾(台北)ー南ベトナム(サイゴン:現ホーチミン)
という「対中封じ込めライン」というのが魅力的に映ったのではないでしょうか。
Commented by 待兼右大臣 at 2012-03-17 20:47 x
韓国(ソウル)ー台湾(台北)ー南ベトナム(サイゴン:現ホーチミン)
のラインが使えなければ

日本(東京)-沖縄-マニラ(-シンガポール)
のラインが代替案となります。
ただ、このラインでは、拠点が4ついる可能性がありますし、「アウト・ボクシング」となります。

距離を置くというのは、悪い戦い方ではないかとは思いますが
Commented by 柴崎力栄 at 2012-03-17 20:47 x
近代デジタルライブラリーで閲覧可能。

稲垣満次郎の1892年5月の論考「東洋の大勢上 大島と台湾と孰れか優れる」は、稲垣満次郎著『東方策結論艸案 上』東京・哲学書院、1892年9月、の巻末に収録されていることを発見しました。皆さんにもネット経由で読んで頂けます。(↑)のわたくしの名前に、始まりのページへのリンクをいれました。書誌情報は(↓)のページです。
http://kindai.ndl.go.jp/BIBibDetail.php?JP_NUM=60005525
Commented by 待兼右大臣 at 2012-03-17 22:29 x
柴崎さんのレスに便乗して。

稲垣満次郎氏の著作で近代デジタルライブラリーで閲覧可能な。
『西比利亜鉄道論』(ttp://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/993510/1)
も「テツ」としては気になります。

また、
参謀本部編『鉄道論』(ttp://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805419/1)
もここで閲覧できます。
Commented by 待兼右大臣 at 2012-03-18 22:56 x
待兼山の東北東に位置する吉田山界隈では、

>>ttp://twitpic.com/4husl3

と才能の無駄遣いでカオスと化しているようです
by masa_the_man | 2012-03-09 13:37 | 日記 | Comments(10)