アメリカ通信:日本人に真の「マネジメント」は可能なのか? |
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┃日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信 ┃ http://www.realist.jp
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├ 2012年02月11日
■日本人に真の「マネジメント」は可能なのか?
~オリンパス問題をリアリズムから視る~ ■
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-▼今日のChoke Point▼-
1:異様に加熱した「オリンパス事件」の海外メディア報道
2:なぜ日本人のは組織統治技術は稚拙なのか?
3:欧米流「マネジメント」に纏わる「不都合な!?」な真実
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#チョークポイント - Wikipedia ( http://goo.gl/z1J9z )
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喫緊の国際政治トピックスとしては、
イラン・ホルムズ海峡の問題や、
シリアの自国民弾圧がホットな話題であるが、
今回はあえて内向きとも言えるような
ビジネスに纏わる問題を「リアリズム」の観点から考えてみたい。
昨年から日本に関するニュースのトピックとして
欧米で話題となっているのは、
当然のように東日本大震災や原発事故関連のものである。
しかし、とりわけ目を引いていたのが、
日本の優良企業オリンパスの巨額損失隠し事件である。
みなさんもご存知のように、これは日本の医療・光学機器や
カメラのメーカーとして名高いオリンパス株式会社が、
十年以上にわたってM&Aなどの際に粉飾決済を行っていた…
ということが二〇一一年夏頃から明るみになった事件である。
イギリス人の前社長が告発したことなどもあって、
日本よりもフィナンシャルタイムズ(FT)を始めとする
イギリスのメディアが先導する形で大きくとりあげられ、
欧米でも大々的に報じられた。
この事件についての海の向こうの分析では、
日本の企業文化の特殊性を強調したものが多く、
ヤクザとの関わりや、会社内の慣れ合いといった
日本企業の閉鎖的な体質に光を当てたものが目立った。
▼Olympus acquisitions controversy:
In depth news, commentary and analysis from the Financial Times
http://www.ft.com/intl/indepth/olympus
この一連の報道から陰に陽に発せられていたメッセージは、
「日本人にはマネージメントは向かない」ということである。
では、そのメッセージが正しかったと仮定して、
(ちなみに、私自身はこれが本当に正しいかどうかの判断はできないと考える)
戦略的な視点から我々が考えなければいけないのは、
本当に「日本人にはマネージメントは向かない」のだとすると、
「日本と外国の、その違いを生み出している原因とは何なのか?」
ということなのである。
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