戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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北朝鮮:現在まで判明していること

今日の横浜は朝からよく晴れましたが、とにかく寒かったですね。

北朝鮮の分析をやろうとしていたんですが、引っ越しなどを含めて私生活のほうで猛烈に忙しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

とりあえず金正日死去関連ニュースでいくつかわかっていることだけ簡単に思いつくまま列挙しておきますと、

1、米韓日のどの国の情報機関も、金正日死去をまったく予測できていなかった。中国は発表前に情報入手で動いていた?

2、中国の対応は迅速であり、北朝鮮にたいする発言権が増した(ように思われている)。

3、すべてのサイドが「現状維持」を求めている。

4、前回の一九九四年の時と同じように、意外と権力移行はスムーズである。

5、上の息子二人(正男・正哲)は完全に蚊帳の外

6、軍事的には小規模なミサイル発射実験(?)が行われただけ。

7、北朝鮮国内は落ち着いている。

8、軍は三男を「最高司令官」として歓迎。

9、張成沢が軍服を来て「大将」となっていた。

10、おそらく北朝鮮側の死去のアリバイ(17日夜死亡)は破綻している

などなど。

そんな中、時間がない割に私が報道を読んでいて一番鋭いなぁと思ったのは、FT紙のこの意見記事などをはじめとするものでして、最悪のシナリオとしては

米中が北朝鮮の核兵器の在処をめぐって北朝鮮領内で対立する

というもの。

ここでまたまたウォルツで恐縮なんですが、日本の報道は「ファースト・イメージ」や「セカンド・イメージ」の分析については多くなされておりますし、中には優秀なのもけっこうあると思うんですが、いかんせん「サード・イメージ」的な観点からなされたものは皆無に近いかと。

北朝鮮という米中のパワーが衝突する「緩衝地帯」としての立場や、ユーラシア大陸への「橋頭堡」としての価値など、もっとおさえるべき重要な点はいくらでもあるように思えるのですが、どうなんでしょうか。

ということで、今日になって年末まで少し時間が出てきましたので、この辺についてできるかぎり毎日書いていきたいと思ってます。
Commented by 待兼右大臣 at 2011-12-27 01:35 x
私も年末年始恒例の待兼山に隠棲しております。メールのチェックはなんとかなる程度の状況です。
Commented by ぶっちょん at 2011-12-27 09:58 x
すみません、ちょっとお聞きしてもよろしいでしょうか?

国際政治学者の大磯正美さんが以下のように述べているのですが、奥山先生や皆さんは、「確かにその通りだ!」と思われますか?

↓↓↓

「民主党はいつ竹島放棄を密約したか」

国際政策コラム<よむ地球きる世界>No.152
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/5562/column/latest152.html


私は学のない一庶民なので、論理的には説明できませんが、散々連中の売国ぶりを見せつけられたので、感情として「あの売国奴どもならありうる・・・、いや絶対そうに違いない!」と思ってしまうのですが・・・。

地政学の知見を持つ人から見ると、どういう結論になるのか、ちょっと興味があります。

お忙しいところ、申し訳ありません。
ひと言、お言葉を頂けるとうれしいです。
よろしくお願い致します。



Commented by sdi at 2011-12-29 00:58 x
>6、軍事的には小規模なミサイル発射実験(?)が行われただけ
これはミサイル実験というより、ただの軍事演習です。演習である以上事前に計画が策定され日程も決まっています。あのシルクワーム(と推定)発射は事前の決定事項が変更されずに実施されたということになります。裏返せば「軍に対して金正日死亡のニュースは事前にほとんど流れなかったのでは?」という推測も成り立ちます。そしてそれは同時に軍の動向を監視することで北朝鮮の情勢を探っていた場合、今回は事前に兆候をつかむのは難しかったということになるかもしれません。
by masa_the_man | 2011-12-26 22:24 | 日記 | Comments(3)