戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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飲み会のメモ

昨日の横浜はよく晴れまして、朝からすっきり洗濯日和でした。

さて、昨夜の東京での飲み会で聞いた話を簡単にメモだけ。

●ワシントンに四年間滞在して取材してわかった事実は、日本の政策に関して三つのキャンプがあること。それは、

①実務家
②ネゴシエーター
③学者・戦略家

●取材してネタになるのは短期的な政策などを決定する①や②であり、彼らがたしかに対日政策を動かしている人々であることは間違いない。

●ところが取材をしていてもなんとなくモヤモヤしていたのは、もっと奥のほうに大きな方針を決めている人々がいるのでは、ということ。

●帰国してわかったのが、③の存在だ。実は彼らの考えが一番大きな影響力を持っているのだが、これに気づいている日本人はほとんどいない。

●ただし日本の一般のマスコミやジャーナリストたちが彼らを取材してもつまらないと感じるようだ。具体性にかける話になりやすいので、ネタになりづらいからだ。

●ところが向こうの大学の授業を受けてみてわかったのが、このような理論を扱う学者や戦略家たちのすごさである。一度彼らの授業を受けてみると、大きな枠で見ることができるようになるのでがぜん面白くなる。

●そしてこの大きな枠組の視点こそがアメリカの政策の方向性を決めているのであり、それを担っているのが③の学者や戦略家と呼ばれる人たちである。

●アンドリュー・マーシャルは③と①を結ぶ役割を果たしている。あまり結論を言わない。

●ワシントンに駐在中の日本のマスコミや官僚たちは、あまりにも具体性のある政策ばかりの話に気をとられすぎだ。たしかにマイクロ・マネージメントの部分をやらせると彼らはすごいが、マクロには関心がないし、そもそも勉強していない。

●これはやはり日本が「帝国」ではないからかも。必要性がないというのはコワい。

以上です。

日曜日はオフ会です。蔵書(英語のものが多い)の処分セールしますのでご興味のある方はぜひご参加を検討下さい。
Commented by sirimonkon at 2011-12-08 13:02 x
日本ではコンセプトとか理論みたいな話はあまり関心をもたれませんね。みな枝葉の話ばかりしたがりますね(枝葉も重要ではありますが)。需要がないからそういった大きな話をやっていても食っていくのが難しいし、研究者は育ちにくい。
奥山先生が以前述べていた、日本人と欧米人の「八百屋と料理人」論にも通じるものがありそうです。
原因は色々とありそうですね。
Commented by elmoiy at 2011-12-09 11:44 x
佐々木紀彦氏によると、米国人が国際政治を語るとき、institutionalize(制度化する)という言葉が頻繁に出てくるのだそうです。どういう風に制度を作れば世界がうまくまとまるか、米国の国益を最大化できるか、つまりは“世界統治のビジネスモデル”を常に考えていると。

西洋の文化について学んでいて思うことなのですが、例えばミロのヴィーナスのようなギリシア彫刻を見ると、ミクロの部分は驚くほどシンプルなのに、像全体からはマクロ的な美を感じます。
by masa_the_man | 2011-12-08 00:53 | 日記 | Comments(2)