戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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戦略についてのある論文:その19

リスクの高さというのは、たったそれだけで戦略の信用を落とすものではない。それを選ぶかどうかというのは、それがどれだけ有益なものなのかという点に左右されるのであり、もし争われていることの価値が高く、失敗した時のコストがなんとか耐え凌げるものである場合には、たとえ成功の確率が低くてもその賭けは「賢明なもの」となる可能性があるのだ。

われわれが議論しているケースでも、得られる利益は大きいが、失敗で生じるコストも高く見積もられているものばかりだ。さらにいえば、ここでの多くの決定者たちが特定の効用計算や公算などを使って考えているような証拠はほとんど見当たらない。

本章で後ほど扱われる認知プロセス(cognitive processes)についての議論で示されているように、決定者たちは蓋然的というよりも断定的に考えるものなのであり、争われている利益というものをほぼ絶対的なものとして見ているのだ。
Commented at 2010-07-16 18:08 x
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Commented by 大阪人K at 2010-07-17 00:42 x
そもそも、何を決断するにしても大きなリスクを抱えてしまった時点で政策レベル、大戦略レベルで問題が生じてしまっているのではないでしょうか。(戦略の破綻とまでは至りませんが褒められた状態ではない。)

具体的に申せばヒトラーが台頭してイギリスが存亡の危機に瀕した事自体が問題であると愚考いたします。もっと前段階でドイツまたはヒトラーを潰しに掛かれば、そんな面倒な事態が防げたのです。にも関わらず、しなかった又は出来なかった。
ポーランドやチェコのような弱小国がなす術もなくドイツに食われるの致したかないにしても、大国イギリスが追い詰められるところまで至ったのかこそが政策、大戦略の問題であると愚考する次第です。

その当時のイギリスの政策や大戦略については殆ど無知でありますが一瞥の印象では無策または策があっても空回りしている感があります。その辺りに学ぶべき他山の石があるように思えてなりません。
Commented at 2010-07-18 00:50 x
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Commented at 2010-07-18 00:53 x
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Commented by masa_the_man at 2010-07-18 12:09
キモオタさんへ

>断定的に思考を固定して、一心不乱まよわずそれのみを考えて突き進んだ方が確率がupするのは必然

そうなんですが、どこかでフッと大きな視点に考えを戻すという瞬間も必要かと。

>「負けっぷりを良くすること」と教わったそうです。

そういう意味ではこれも麻生さんに受け継がれているような(苦笑

>貫太郎

小結です

>「負ける事」を絶えず念頭に置くことではないかと愚考

それも一つありますね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-07-18 12:11
大阪人Kさんへ

>大きなリスクを抱えてしまった時点で政策レベル、大戦略レベルで問題

いえますね。

>戦略の破綻とまでは至りませんが褒められた状態ではない。

ないです

>もっと前段階でドイツまたはヒトラーを潰しに掛かれば、そんな面倒な事態が防げた

これがミュンヘンの教訓につながりますな

>無策または策があっても空回りしている感が

結局のところ、これはやはり状況判断ということになるのかと。そうなるとやっぱり判断力にすべてつながるわけで。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-07-18 12:13
Risako さんへ

>「Flammen&Citronen(邦題:誰がため)」という映画を観ました。

これは知らない映画でした。

>国が弱いとこういうことになるんだ、と日本に置き換えながら観ました。

まだ日本は大丈夫ですが、可能性としては否定できませんね

>普通の人たちにとって、戦争はある日突然始まるものなのかも

これはたしかにそうですね。けっきょく社会に大きな影響を及ぼしますので。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-07-18 12:16
上山さんへ

>教授ではないかと

違うんです。

>論理的な部分と非論理的な部分とのギャップを埋め

それですね

>また、戦略研究や戦略家はその為に存在し、必要とされている

そういうことです

>口々に大学の授業がつまらないと口にしている

そうなんですか?私は授業がつまらなかったという経験があまりないのでわからないのですが・・・というか、自分が好きな教科しかとっていなかったという方が正しいのかも知れませんが(苦笑)コメントありがとうございました
Commented by 地政学将棋 at 2010-07-20 00:45 x
旧将棋プロ棋士のタイプ
〇エアパワー 内藤九段 (空中戦法 遠隔操作)
〇ランドパワー 米長永世棋聖 (拠点確保 包囲戦術)
〇シーパワー 加藤九段 (接近戦 集中と拡散)
Commented by masa_the_man at 2010-07-26 23:37
地政学将棋 さんへ

>旧将棋プロ棋士のタイプ

なるほど、出てくるメンバーが(笑)そういえば加藤さんはこの間裁判で負けてましたね。猫が原因だそうですが(笑

>〇エアパワー 内藤九段 (空中戦法 遠隔操作)

これでひらめいたのですが、スペースパワー、もしくはインフォパワー系の指し手というのはいるんでしょうか?コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2010-07-16 16:58 | 戦略学の論文 | Comments(10)