戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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戦略についてのある論文:その14

アドルフ・ヒトラー、ウィンストン・チャーチル、そしてダグラス・マッカーサーなどの人物は、全員が必ず一度以上は「賭け」に出ており、成功と失敗を何度か経験している。

ヒトラーは優秀な将軍たちのアドバイスを聞かずに何度か賭けに出ており、一九三〇年代から一九四一年の二つの大失敗、つまりソ連侵攻の開始とアメリカに対する宣戦布告を行うまでは、劇的な勝利を収めているのだ。

チャーチルの霊感は一九一五年のガリポリでの大敗北の原因となったが、イギリスの一九四〇年における成功にも寄与している。

マッカーサーは一九五〇年に米軍のトップたちが感じていた「仁川上陸作戦は大失敗になる」という恐怖を乗り越えて劇的な成功を収めているが、その後の鴨緑江へ進軍の際には自軍を分割して進攻するという「賭け」に出てしまったために失敗を招いている。

後づけで考えてみれば、ほとんどの人はヒトラーが戦略的に愚かであり、チャーチルは優れており、マッカーサーについては見る人の政治的な立場によって極端に評価がわかれることになる。

その選ばれた戦略というのは、このような異なる評価を正当化することができるのだろうか?それとも一般的な判断というのは、このようなリーダーたちの持っていた戦略感覚ではなく、彼らが守ろうとしていた崇高な価値観に左右されるのだろうか?
Commented at 2010-06-28 09:08 x
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Commented at 2010-06-28 22:12 x
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Commented at 2010-06-28 22:15 x
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Commented by masa_the_man at 2010-06-29 23:29
キモオタさんへ

>ここで決断について語っています。

この記事面白いですねぇ。非常に参考になりました

>確率をあげるには素の自分になること

あるでしょうなぁ

>番付が上の人ほど 素の自分でいる時間が長く

あ、これは言えます。

>一番の障害とは自らの勝利体験

「勝利病」ですね。

>優秀な戦略家というのは勝利を喜ばない人

上の記事でも同じような古典のエピソードが紹介されますね

>ちょっと素直になれないのかよ俺 とかそんな事ばかり

いやいや、それが戦略の難しさなのです。コメントありがとうございました
Commented by 大阪人K at 2010-06-29 23:42 x
この部分について、私は違和感を感じます。戦略というのは可能な限り、賭けの要素を排除して確実性を上げていく作業のように思えるからです。賭けというのは、どちらかと言えば作戦レベルのように思えます。
もちろん、これは理想論であって現実の戦略には多分に掛けの要素が入ることがあるでしょう。それでも賭けの要素を可能な限り排除して、敵味方それぞれへのコントロールを目指すのが戦略のように思えますが如何でしょうか。

>柴崎様
ご教授ありがとうございます。
勝間氏のような感じの人を見たことがあるので、思うところが一杯あります。仰られる通り、この手の人はブートキャンプの軍曹ですね。基本的に器用な人で、体力、知力、気力と普通の人よりは高いのですが、それ故にこれらの力に頼ってしまう傾向が見受けられます。そして力ずくで物事を推し進めようし限界に当たるという印象があります。
私の独り合点な解釈になるのですが、戦略というは如何に楽して物事を達成するのかというが肝要であるように思います。(もちろん、そんな楽して達成できるというのは余りないでしょう。)
Commented by 大阪人K at 2010-06-29 23:46 x

<つづき>

積み上げ方式では、どうしてもこの楽してという観点が弱くなりがちに思えてなりません。実際、知っている人物は積み上げ方式の人で大枠から考える人ではなかった。やはり仰られるとおり高い目線から見ないことには、戦略が上手く機能しないということを勝間氏と似た感じの人物を見て愚考した次第です。

そして個人的に思うことは、余り力ない者の方が戦略を必死に考えるように思えてなりません。
Commented by masa_the_man at 2010-06-29 23:58
大阪人Kさんへ

>この部分について、私は違和感を感じます。

それでよいのです。ここは「批判1」の部分なんです。

>賭けの要素を可能な限り排除して、敵味方それぞれへのコントロールを目指すのが戦略

そうなんです。その反論がこれです。

>それ故にこれらの力に頼ってしまう傾向が

なるほど。

>物事を推し進めようし限界に当たるという印象があります。

彼女の場合はそれが家庭なんかのほうに出そうですね。仕事運だけはいいので。コメントありがとうございました
Commented by つきのわにゃんこ at 2010-07-01 12:15 x
大阪人Kさま

>基本的に器用な人で、体力、知力、気力と普通の人よりは
>高いのですが、それ故にこれらの力に頼ってしまう傾向

Kさまのコメントのおかげで、「積み上げ方式・戦術」と
「パラシュート降下方式・戦略以上」の違いが、一層明確・具体的になりました。ありがとうございます!!

(適所適材とか、全体利益という話題になると、
 まったくかみ合わない人のイメージですね・・・。)

勝間氏のご著書を何も読んでいなかったのですが、
やはり横綱論には、その方の発言が大事な手がかりなのだと再認識しました。
by masa_the_man | 2010-06-28 06:55 | 戦略学の論文 | Comments(8)