戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ルボウの訳を一部公開:ワールドカップ記念

歴史を振り返ってみると、われわれは「名誉」と「地位」の先の頂点に「王朝」のような存在を連想してきた。しかしナショナリズムの存在が示しているように、現代の民主的で工業化/脱工業化した国家にとっても「名誉」や「地位」というのは同じように重要なものだ。

心理学を使った最近のナショナリズムについての研究では、人々は「自分の価値を高めてくれる」という理由から、ある集団に参加したり、その集団と自分を同一視することへの強い欲求をはっきり示すと言われている。

しかし本書ではここからさらに踏み込んでおり、「国や国家とある程度の一体感を持つ人々は、国の勝利を我が事のように感じる事で自尊心の高まりを感じ、国が挫折するときには同じように傷つき、屈辱すら感じる」ということが主張されている。

これと同じようなことはスポーツチームでも見ることができるのであり、ここでの所属感覚も同じように強いものがある。たとえば今日のドイツでは、国旗をもったり掲げたりする人はほとんど見かけないのだが、シーズン中の週末ともなればドイツの鉄道はチームのシャツを着て、自慢げにチームの旗を持ち、チームソングを歌うファンであふれかえるのだ。

国に対する愛とチームに対する愛が混じり合うことになるのが、サッカーのワールドカップだ。イングランドのファンは自分たちの代表チームがドイツ代表と対戦するとき、ドイツがワールドカップでイングランドに通算一勝しているのに対してイギリスが二つの世界大戦に勝っていることをドイツ人に思い出させるために、いつも「二勝一敗だ!」(two to one)と叫ぶのだ。彼らはひざを曲げずに脚を高く上げて歩き、審判に「ジークハイル」と叫び、鼻の下に指をつけてヒトラーの口ひげのマネをする。


Commented at 2010-06-27 02:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masa_the_man at 2010-06-28 05:41
Risako さんへ

>ワーキングの人たちだけですか?

基本的にそうでしょうなぁ(笑)コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-06-28 05:42
いくなが さんへ

>編集したときの事を

ああ、そういえばここを担当していただいたわけで(笑

>サッカー歴史だけは

ここの辺はぜひ見習いたいところです。コメントありがとうございました
Commented at 2010-07-03 01:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by masa_the_man | 2010-06-25 06:06 | 日記 | Comments(4)