戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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みなさんにお願い

ここで突然みなさまにお願いがあります。

論文でちょっと調べなければならないことがありまして、これについて本ブログをご覧のみなさまにお知恵を貸していただきたいと思っております。

お聞きしたいのは、日本の(学術的な)文献の名前でして、以下の二つのトピックである

1、元寇

2、秀吉の朝鮮出兵

についての、「軍事戦略」と「大戦略」、それに日本側の「世界観の変化」(とくに当時の政権の視点の変化)や「技術」について論じたものをぜひ教えていただきたと思っております。

よろしくお願いします。
Commented by カカ at 2010-05-31 01:52 x
ちょっと、記憶にないですね...
戦後の日本では、地政学は事実上、封印されていましたから。戦前の日本では、軍関係の機関で、たとえば「桶狭間の戦い」「関ヶ原の戦い」などの研究や論文もあったと思います。だから、自衛隊関係の機関で、そういう論文がないかどうか探されてみては?
Commented by 焔剣 at 2010-05-31 02:22 x
中央公論新社刊 「三千年の海戦史」 著 松村 劭氏

にて元寇、朝鮮出兵についての戦略、技術に関する記述があります。
特に朝鮮側の軍船「亀甲船」に高い評価を与えております。

この方は、年初に物故されましたが、その際「戦争学を世に広めて下さい。」と言い遺されて往きました。

奥山様の研究の役に立つものであるならば、きっとお喜びでしょう。
Commented by (^o^)風顛老人爺 at 2010-05-31 05:03 x
拝啓、奥山様

要求されている水準に達しているか判りませんが。


確か

兵器と戦術の世界史 金子常規 原書房

その姉妹版である、兵器と戦術の日本史 金子常規 原書房
に元冦 秀吉の朝鮮出兵の記述が有りました。

m(__)m乱文にて 敬具
Commented by カカ at 2010-05-31 05:12 x
>焔剣さん・・・中央公論新社刊「三千年の海戦史」松村劭
これって、学術的な文献といえるんですか? 学術的というよりも、読み物程度のものに見えますが...
基本的に、東アジアでは、西洋や中東でおける海戦といえるような海戦は存在しなかったと、どこかの書籍で読んだような...(覚えていない、すいません) 元寇や朝鮮出兵でも、西洋における海戦らしきものとは程遠いのが現状かと。
西洋では平地が多いですが、東アジアでは山岳部が多くて(特に日本列島、朝鮮半島、中国南部)、渡海して相手側に上陸しても、起伏の激しく、山と海に挟まれた狭い平地を大軍を進軍させるのは困難。しかも、前近代においては、兵站の確保において、海流の激しい東アジアの海を渡海するのは大変であり(地中海は穏やかでしょう?)、たとえ、相手側に軍を渡海させても、その渡海軍が敵国で戦闘を持続させるのは困難だと思います。元軍も、日本に上陸、奥地に大軍を進軍させるのに苦労し、秀吉軍も、最初の朝鮮出兵で3か月戦った時点で兵站の確保が困難になり、じり貧になった。
Commented by nanashi at 2010-05-31 05:46 x
マルクス主義の強かった日本では、彼らの関心が無い部分は歴史の暗闇です。
なぜ秀吉が出兵したのか? 
朝鮮出兵は、満州族を軍事的に圧迫した結果、彼らの軍事的反作用を生み出して武装化され、それが中国に向けられ、清が生まれたという仮説も昔考えたことがある。朝鮮出兵から清成立は、満州族の軍事的覚醒を媒介にして連鎖的に起きたということ。
まるで関係ありませんが、「日本人と参勤交代」柏書房 素晴らしい本です。しかし高い・・・。江戸時代の世界観を示している。
Commented at 2010-05-31 11:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by waterloo at 2010-05-31 11:23 x
私の名前の所に入っている論文は、どうでしょう?
Commented by えんき at 2010-05-31 18:48 x
元寇を退けた事で神国思想が普及し、それが神道を活性化させて新たな潮流を生み、度会神道といったものが現れた。それが北畠親房に影響を与え、その系譜が尊王思想に繋がり、明治維新にも影響を与えた。

戦略論的には、元寇は日本のシーパワー化の契機となった。それは信長・秀吉の時代に最盛期を迎え、海外派兵にも繋がった。朝鮮出兵失敗後はシーパワー的傾向が減退し、徳川幕府は明の再三の出兵要請にも応じなかった。

朝鮮出兵時には、戦国時代で培われた築城の技術が伝播した。また、朝鮮に降った日本の武将によって剣術が伝えられ、朝鮮経由で明にも伝わった。
Commented by Sanngetall at 2010-05-31 19:21 x
人様のサイトので申し訳ありませんが、以下のURLにある本等は参考になるのではないでしょうか。
また、こちらのサイト主は元寇の研究家なので直接尋ねられると良いかもしれません。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/kaizoku/hon.html
Commented by カカ at 2010-05-31 19:52 x
16世紀の東アジアと西欧・中東を比べていたら、この時代、もう既に、両者の間に軍事的な技術に差が出始めている。朝鮮の役で使われた兵器と、それ同時期に西欧や中東で使われた兵器を比べると、大砲の射程距離からしても、後者のほうが格段に優れていたりしています。
これは、西方地域では中心の核になる国家がなく、諸国が絶え間ない軍事競争を繰り返していたからで、一方、東アジアでは、超大国・中国(明)を中心とした平和的な安定した秩序が実現していており、例外的に日本ではその国内で軍事競争が展開されていましたが、それは西方にくらべて人口・面積的に規模が格段に小さかったために、西方のような革新的な軍事技術の進歩に繋がらず、せいぜい西洋式の銃の大量生産にとどまっていただけでした。
ちなみに、朝鮮の役より十数年後の日本で行われた大阪城攻めでは、徳川軍が使用した大砲にオランダ製のものがありましたが、それまで日本で多く使われた明製の大砲に比べて、射程距離が倍近くありました。
この時代はまだまだ、軍事技術の差が国力に与える影響はまだまだ限定的でしたが、これが数百年後の産業革命以後では、両者の間に決定的な差となって表れていった。
Commented by 焔剣 at 2010-05-31 21:12 x
>カカさん
>これって、学術的な文献といえるんですか? 学術的というよりも、読み物程度のものに見えますが...

カカさんの学術的文献と読み物程度との境界が現時点では不明である為
コメントのしようがありません。
ご一読下されば明白になろうかと。

なお、この本におけるテーマの一つとして海洋国家と大陸国家それぞれの海洋戦略の違いを考察することがあり、元寇、朝鮮出兵についてはそのテーマに基づいております。

なお、元寇、朝鮮出兵に関することについては、PHP新書刊「海から見た日本の防衛」著者同
の方が、戦略、戦術、技術共情報量は多いです。
ただ、こちらは読み物に近いですが。
Commented by 待兼右大臣 at 2010-05-31 22:27 x
>>http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/kaizoku/hon.html

ここのサイトの管理人は元寇ではなく、「倭寇」の専門家だったと思います。また、私からみて「左寄り」というのも気になります。
Commented by あきはなすい at 2010-06-01 00:37 x
元寇よりも南宋滅亡が日本の知識階級(僧侶・貴族)の世界観に与えた影響の方が大きいんじゃないの。
元寇なんて漢王朝が異民族に滅ぼされた衝撃に比べればオマケみたいなもん。
Commented at 2010-06-01 08:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by elmoiy at 2010-06-01 10:09 x
>元寇よりも南宋滅亡が日本の知識階級(僧侶・貴族)の世界観に与えた影響の方が大きいんじゃないの。

付け加えると、明朝の瓦解と清朝の勃興も。それまで東アジア地域の世界秩序の中心である「中華」に位置していた明朝が滅び、「夷」だった女真人による清朝が中国の主となったこの事件は、
「華夷変態」と認識され、その後の日本の対外政策と外国認識に無視できない影響を与えました。

清朝を樹立した女真人はもともと「夷」であり、実質的にはもちろん理念的な意味でも、日本がこれに従い朝貢する必要はないと考えられたからです。
Commented by エルトリューム at 2010-06-01 23:03 x
自分はこの本をまだ持っていないのですが、参謀本部編『朝鮮の役:日本の戦史=5』徳間書店(1965) で、(その後、徳間文庫で文庫化されてまた出たようですが、こちらも買っておりません)があったと思います。

ネット上では、下記のHPが、「少し要約をしてみた」と書いていました。
※自分が原本を読んでいない為、どの程度の要約なのか判断は付きませんが参考程度であれば参照してみて下さい。
http://www7.plala.or.jp/juraian/bunroku.htm
Commented by エルトリューム at 2010-06-01 23:23 x
アマゾンを見てみたら、
続きです。
朝鮮の役 (徳間文庫―日本の戦史) (文庫) で4点、売り物が出てました。
中古価格で1冊=800円~1000円程度のようです。(送料別)

後、自分の記憶ですが、船の科学館の中の図書館に、朝鮮の役の海戦に関する文献が数冊置いてあったと思います。
題名は思い出せませんが、調べて見る・問い合わせてみる価値はあるかと存じます。
以上、ご参考まで。
Commented by masa_the_man at 2010-06-02 02:00
カカ さんへ

>自衛隊関係の機関で、そういう論文がないかどうか探されてみては?

ありました。waterlooさんもご紹介されている「元寇―本土防衛戦史」(陸上自衛隊福岡修親会 編集)という奴ですね。私はまだ入手しておりませんが(泣)コメントありがとうございました
Commented by sdi at 2010-06-02 19:50 x
参考になりそうな文献ですが
1.元寇
軍事技術面から
「蒙古襲来-その軍事的研究」太田弘毅 錦正社史学叢書
日本国内の社会的影響
日本の中世(9) モンゴル襲来の衝撃 中央公論新社
世界観という点で参考になりそうな文献
逆説のユーラシア史 杉山正明 日本経済新聞社の第三章

2.秀吉の朝鮮出兵
軍事面での分析
秀吉の軍令と大陸侵攻 中野等 吉川弘文館
日本国内について
戦争の日本史(16) 文禄・慶長の役

文永・弘安の疫、文禄・慶長の役ともに国内的な考察なものはありますが、当時の日本人の持っていた世界観にどう影響したか、軍事戦略にどう影響したかとなると難しいです。ご参考まであげておきます。
戦略や作戦ではなく、戦術やテクノロジーの面なら学研の歴史群像シリーズは以外に使えると私は評価しています。書き手も既存の史学研究からすこし外れたライターを起用して戦史研究のカラーを強くしています。ただ、出たのが20世紀(笑)なのでちよっと古いため入手は困難かと思います。
Commented by masa_the_man at 2010-06-03 04:40
みなさんへ

色々と参考になるご意見ありがとうございました。

とりあえず私が入手したのは
1、元寇
●「蒙古襲来-その軍事的研究」太田弘毅 錦正社史学叢書
●蒙古襲来 新井孝重
2、秀吉朝鮮出兵
●戦争の日本史(16) 文禄・慶長の役 中野等
●秀吉の朝鮮侵略 (日本史リブレット) 北島 万次
●文禄・慶長の役―空虚なる御陣  上垣外 憲一

なんですが、北島さんという人には何か怨念のようなものを感じました(苦笑)引き続きなにかよい本がありましたらよろしくお願いします
Commented by 通りすがり at 2010-07-01 12:11 x
久保田正志の「日本の軍事革命」にて朝鮮出兵が取り上げられてますね。陸上補給に的を絞ってます。
Commented at 2010-08-18 12:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masa_the_man at 2010-08-19 22:58
通りすがり さんへ

>久保田正志の「日本の軍事革命」にて朝鮮出兵が取り上げられてますね。陸上補給に的を絞ってます。

購入しました!情報ありがとうございました。
Commented by masa_the_man at 2010-08-19 23:00
waterloo さんへ

>にこんな記事が。

これはありがたいです。しかし歴史のifをかなり使っている感じですなぁ。情報ありがとうございました
by masa_the_man | 2010-05-31 00:09 | 日記 | Comments(24)