戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ドイツ地政学の五箇条

今日の甲州はよく晴れまして、ぽかぽかと暖かい春の一日でした。まだ朝晩はけっこう冷えるので(とくにこっちは寒暖の差が激しいので)警戒が必要ですが。

さて、ひさびさに地政学の理論に関するネタを。

ドイツ地政学についてまとめて書かれたものはあまりないのですが、ある本の中でよくまとまったものがありましたで以下に記しておきます。

ドイツ地政学(とくにハウスホーファー)の理論で、最も重要なアサンプション/概念は・・・

1、レーベンスラウム(生存圏)

2、アウタルキー(自給自足経済)

3、パンリージョン(統合地域論)

4、ランド・パワーvsシーパワー(陸と海の戦いの歴史)

5、ダイナミックなフロンティア(国境ではなく、動く辺境)

ということになります。

人によってはまとめかたが違うんですが、まあとりあえずこの五つでだいたいカバーできるかと。

それにしても我が国はいよいよ正念場になってきましたね。パワーのバランスが崩れるというのはこういうことを言うんですな。
b0015356_2116411.jpg
(これはリジョン違い)
Commented by nanashi at 2010-04-26 22:31 x
F-35の共同開発国を地政学的にプロットしてみると、ドイツのEU戦略に対抗する意図があるような気がします。
最近の武器体系は、WINDOUWSのOS独占と同じことが起きていて、米国製の兵器を入れることは非米国製を排除することと同義になりつつあります。
Commented by Oink at 2010-04-26 22:54 x
この地図で目を引くのが、オーストラリア、ニュージーランドがオレンジグループに入ってるところです。
あと、レッドグループが凄すぎますね。資源が足りなそうです。
朝鮮半島、台湾?、東南アジアが
グリーングループですがこれは、
大日本帝国が主導できる地域でいいのでしょうか?

グリーンは、インドシナ+朝鮮半島が
オレンジは、オーストラリア+ニュージーランドが
レッドは、インド、中国が頭痛の種になりそうですね。
Commented by 大阪人K at 2010-04-26 23:48 x
地図を見て、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」を思い出してしまいました。実際のところ読んだことはありませんが・・・(苦笑)

ブルーレイディスクのリージョンコードの区分けが狙ってしたのか、それとも偶然なのか、世界の勢力地図と重なっているところが何とも言えません。
Commented by sdi at 2010-04-27 00:39 x
ハウスホーファーの地政学を又聞きした程度の知識しかないのですが、ドイツの地政学は基本として内陸指向(リムランド経由ハートランドを目指す)ということでしょうか。特に、1~3は中欧から東欧に「ドイツ北部平原を東に進め」ですね。4の観点で見ると、1~3達成のため中欧地域に対するシーパワーの介入を排除するべく、バルト海をcontrolし北海を英国のcontrolから外す、という戦略になりますね。
ちょっとわからないのが5です。絶えず外に向かって辺境を広げていく、ということなんでしょうか?
ランドパワーとして自己を位置づけるという点で迷いがないですね。
Commented by もするさ at 2010-04-27 19:41 x
「1984年」ですか~
ビッグブラザー型国家を悪夢として描いたディストピア物の名作ですよね。あの作品の世界では三極構造の上に恒常的な戦争が行われているという設定でした。
個人的には
「ビッグブラザー型国家のひな形であるシンガポールの繁栄が終わらない限り、中国の増長も止まらない」
と考えているのですが、如何でしょう?自由陣営獅子身中の虫は「『ヤジ将軍』から『闇将軍』へと変身を遂げた」韓国ではなく「最も洗練されたファシスト国家」シンガポールだと思っています。
Commented by masa_the_man at 2010-04-27 20:28
nanashi さんへ

>F-35の共同開発国を地政学的にプロットしてみると、ドイツのEU戦略に対抗する意図があるような気が

ああ、そういう傾向はあるかもしれません。

>米国製の兵器を入れることは非米国製を排除することと同義になりつつあります。

なるほど、一理ありますな。これも「コントロール」ですか。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-04-27 20:31
Oinkさんへ

>この地図で目を引くのが、オーストラリア、ニュージーランドがオレンジグループに入ってるところです。

アフリカ・ヨーロッパ連合ですな。

>あと、レッドグループが凄すぎますね。資源が足りなそうです。

まあここでコピーを防ぎたいということなのかもしれませんが。

>大日本帝国が主導できる地域でいいのでしょうか?

そうなりますか(笑

>頭痛の種になりそうですね。

かならず弱いところってありますからね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-04-27 20:32
大阪人K さんへ

>ブルーレイディスクのリージョンコードの区分けが狙ってしたのか、それとも偶然なのか、世界の勢力地図と重なっている

けっこう狙っているところはあるじゃ。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-04-27 20:33
sdi さんへ

>ドイツの地政学は基本として内陸指向(リムランド経由ハートランドを目指す)

そういうことですね。

>ちょっとわからないのが5です。絶えず外に向かって辺境を広げていく、ということなんでしょうか?

というよりも、「国境」というのは流動的である、ということです。これはつまり「国家は生きているんだ!」という社会ダーウィニズムが入っておりまして。

>ランドパワーとして自己を位置づけるという点で迷いがないですね。

この点はマッキンダーに忠実ですね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-04-27 20:34
Risako さんへ

>制もまた政治主導で日本弱体化

うーむ、そういうことですか。

>士です

そういうことだったんですね。そちらの現状もまた教えていただければ助かります。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-04-27 20:36
もするささんへ

>シンガポールの繁栄が終わらない限り、中国の増長も止まらない

おおっ、大胆な(笑

>「最も洗練されたファシスト国家」シンガポールだと思っています。

一理あると思いますが、問題はあの規模の小ささですよね。たしかに気になるところです。コメントありがとうございました
Commented by もするさ at 2010-04-28 09:24 x
まぁ、私がシンガポールを脅威とみなしているのは国の存在その物というよりも、中国がその手本としている社会モデルとしてのシンガポールです。
「高度な管理社会」

「繁栄」
の両立という人の自由に対する重大な脅威となり得る思想を生みかねない土壌をなぜ看過し放置してきたのかって話にもなりますが
シンガポールが蹴躓く事がなければ、似たような方向を目指して居るであろう中国もその過ちに気付く事もないだろうと言うのが前回のコメントの種明かしです。
(最も、中国には伝統的に管理社会への希求というこまった思想がありますが、それはまた別問題)
>地図の色分け
丁度境目に大きな山脈等があり、交通機関の分断界でもあるのが興味深いですね。
「人の流れの境目」みたいなものがあると思います。
Commented by nanashi at 2010-04-28 13:09 x
アングロサクソンとロシアは、人口密度の低い辺境で、人口密度が高い環境で共存する文化がないです。
だから、人間を引っ張ってくる農奴制や黒人奴隷制が生まれた。
土地に比較して人間が足りないからです。
アングロサクソンを過密な状況に置くと、シンガポールのような管理・階級社会か南アフリカの暴力社会かのどちらかに遷移すると思います。
Commented by masa_the_man at 2010-04-28 22:15
もするさ さんへ

>中国がその手本としている社会モデルとしてのシンガポール

なるほどー。

>「高度な管理社会」と「繁栄」

たしかに「管理」はかなりできているほうかと(笑

>中国には伝統的に管理社会への希求というこまった思想が

根強いですね。グローバル化でかえってこれが出てくるパターンはあります。

>交通機関の分断界でもあるのが興味深い

つまり「地理」なんですよね(笑)コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-04-28 22:16
nanashi さんへ

>アングロサクソンを過密な状況に置くと、シンガポールのような管理・階級社会か南アフリカの暴力社会かのどちらかに遷移する

インドの場合はどうでしょうか?コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2010-04-26 21:16 | 日記 | Comments(15)