戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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誌と真実の合間

今日の甲州はよく晴れまして、気温もそこそこ上がりました。論文を書く合間に原付で隣町まで行くのですが、やはりバイクだとまだ少し寒いですね(苦笑

さて、今日は久々にある本を読んでいて面白い記述があったので簡単に紹介を。

最近なぜかコンスト系の人々が書いたものを読む機会が多いのですが、その中にロマン派についてのこういう指摘がありました。

ノヴァーリスという人の発言なんですが、その本の中に、

「詩は絶対的に真に現実的なものである。これが私の哲学の真髄である。詩的であればあるほど、真実なのである」

という引用がありました。

これってけっこうぶっ飛んだ発言ですが、ある意味でかなり深い解釈ができるかと。つまり彼らの中では詩の中の「観念」の世界と「現実」の間の垣根が薄かったんですな。

実はドイツ地政学にもこの辺の影響がけっこう来ててさまざまな影響があります。ハンス・ヴァイガートなんかはシュペングラーの思想とのつながりを指摘しておりまして、なかなか刺激的。

4/3の講演会にはこの辺について(といってもこれだけじゃ意味わからないかも知れませんが)詳しい解説をしていきたいと思っております。乞うご期待。
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(イギリス独特のステーキパイ。パサパサなのが難点だが、意外といける)
Commented by nanashi at 2010-03-20 07:57 x
詩とかは、日本語よりも英英辞典などで定義を読んで英語の文脈の中での意味を考えた方が良いと思う。
欧州では「言葉を操る芸術」というようなところに力点があるようだ。
たしかに、世界観と近い場所にあるような感じもする
Commented by masa_the_man at 2010-03-20 21:23
nanashi さんへ

>詩とかは、日本語よりも英英辞典などで定義を読んで英語の文脈の中での意味を考えた方が良いと思う。

それはそうかも知れませんね。ただし原語ができればという条件が出てきますが・・・

>欧州では「言葉を操る芸術」というようなところに力点があるようだ。

その芸術性に真実があるように錯覚するのでは。

>たしかに、世界観と近い場所にあるような感じもする

それはありますね。「世界観」の世界です。コメントありがとうございました
Commented by elmoiy at 2010-03-20 22:41 x
>彼らの中では詩の中の「観念」の世界と「現実」の間の垣根が薄かったんですな。

ドイツ・ロマン派といえば、芸術の中にあらゆる現実=具象を超えたものを求めてやまなかったことで有名ですね。(言葉を換えて言えば現実逃避)

詩だけでなく、音楽の分野でも、「器楽曲こそが、概念を欠く純粋な響きであるがゆえに、ありとあらゆる現実を超越した芸術だと考えられました。(〔器楽曲は〕一つの隔絶された世界それ自体だというヴァッケンローダーの言葉がその典型)

さらにニーチェ、アドルノ、ブロッホといった哲学者たちが、音楽家と親交を持ち、音楽を世界観モデルにし始めるといった現象まで起きています。
Commented by wuhho at 2010-03-21 02:02 x
佐藤優が高橋洋一を評して「学校秀才とは異なる天才肌の男だ。まず結論が直観的に見える。そして、直観的につかんだ真理を誰にでもわかるように論理的に筋道立てて説明する能力がある。数学者や哲学者としての資質をもっている人だ。」としていることにも相通じるものがあるのかもしれません。
Commented by wuhho at 2010-03-21 02:02 x
また,パソコンのOSに添付されているゲームに,マインスイーパーとフリーセルがあります。
詩的であることが現実的であり真実である,という命題については,"マインスイーパー的な思考"と"フリーセル的な表現"とも言い換えることができるのかもしれません。

緻密かつ深く掘り下げられた知識は全体にわたって整合性を保っており,優れてマインスイーパー的な構造となります。しかし,学者の多くは,そのマインスイーパー的な理解や思考をそのままマインスイーパー的に表現するので,傍目からは退屈で何を言わんとしているのか?分かりにくくなる。相互に関連し合った二次元的三次元的知識構造を一次元的に羅列する言葉や文章で表現する難しさ?
Commented by wuhho at 2010-03-21 02:02 x
マインスイーパー的な知識や理解を踏まえた上で,自分の表現したいことをフリーセル的に描写できれば,とても分かりやすく理解されやすい表現になります。それはある意味,理屈を超えた超理屈とでも言うような説得力と納得性? ここら辺のインプットとアウトプットの手法の違いを使い分けることができれば,八百屋から料理人へと脱皮できる?

一方,フリーセル的な理解だけで突っ走ると,地雷に相当するカードを安易に使って自爆することがままあります(逆に,人によっては,これをIEDとして活用して意図的な方向に誘導しようともします)。フリーセル的な表現をした場合,マインスイーパー的な知的根拠として,脚注や索引といったものが担保としての大きな役割を果たす?
Commented by ぱんだ at 2010-03-23 08:53 x
コンスト系について何の本を読まれたのですか?ぜひ教えてください。ステーキ・パイって、こんなでかいんですか。ぱさぱさしてるのが、気になりますが、おいしそうです(笑)。
Commented by もするさ at 2010-03-24 15:11 x
ステーキパイって言うと、もしかして昔の
ステーキ・アンド・キドニー・パイのことですか?狂牛病以降腎臓を食べるのを控えられたそうですが。そこら辺の所はどうなんでしょう。
Commented by masa_the_man at 2010-03-25 20:56
elmoiy さんへ

>芸術の中にあらゆる現実=具象を超えたものを求めてやまなかった

これこそある意味で「悲観主義」かと

>言葉を換えて言えば現実逃避

わはははは(笑

>哲学者たちが、音楽家と親交を持ち、音楽を世界観モデルにし始めるといった現象

そういえばワーグナーの音楽はこういうところから・・・コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-25 20:58
wuhhoさんへ

>まず結論が直観的に見える。そして、直観的につかんだ真理を誰にでもわかるように論理的に筋道立てて説明する能力がある

ああ、こういう能力はうらやましいですなぁ。

>相通じるものが

確実にありますね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-25 21:01
wuhhoさんへ

>"マインスイーパー的な思考"と"フリーセル的な表現"とも言い換えることが

なるほど(笑

>学者の多くは,そのマインスイーパー的な理解や思考をそのままマインスイーパー的に表現

たしかにこれは痛い(苦笑

>一次元的に羅列する言葉や文章で表現する難しさ?

これはあると思いますよ、ホント。

>インプットとアウトプットの手法の違いを使い分けることができれば,八百屋から料理人へと脱皮できる?

蝶になれます(笑

>マインスイーパー的な知的根拠として,脚注や索引といったものが担保としての大きな役割を果たす?

面白いですなぁ。たしかにその通りかと。自分でうまく説明できない場合は他人に任せるというやつですね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-25 21:02
ぱんださんへ

>コンスト系について何の本を読まれたのですか?

レグロやランティス、それにエリザベス・キアーの論文なんかです。

>ステーキ・パイって、こんなでかいんですか。ぱさぱさしてるのが、気になりますが、おいしそう

けっこうでかめです。一つ食べればもうおなかいっぱいです(笑)コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-25 21:04
もするささんへ

>ステーキ・アンド・キドニー・パイのことですか?

そういうことですね。

>腎臓を食べるのを控えられたそうですが。そこら辺の所はどうなんでしょう。

これは私もよく知りません(苦笑)この時のやつは普通の牛肉だったような気がしましたが・・・コメントありがとうございました
Commented by faust at 2010-03-25 22:27 x
コンストラクティヴィズムとかは,こちらによると国際政治学では過去の遺物らしいのですが本当ですか?
http://dynaman.wordpress.com/2010/02/16/国際政治研究の現在/
Commented by masa_the_man at 2010-03-26 03:08
faust さんへ

>コンストラクティヴィズムとかは,こちらによると国際政治学では過去の遺物らしいのですが本当ですか?

これはちょっと極端な意見だと思います。たしかに90年代後半に最盛期を迎えているので「最先端」ではないかも知れませんが、「過去の遺物」というのはどうでしょうかねぇ。これは議論の残るところだと思います。コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2010-03-20 00:30 | 日記 | Comments(15)