戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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知っている人に質問

今日の甲州は昼過ぎまで暖かく、よく晴れていたのですが、夕方から突然雨になって寒くなりました。

完全に日本に慣れてきたと感じる今日この頃ですが、本ブログをご覧のみなさんにひとつ質問があります。

私が現在ゲラ直しをしているある本の中に、

Panzer Corps Grossdeutschland

という名詞が出てくるのですが、これの正式な訳文を教えていただけないでしょうか。

私はとりあえず「大ドイツ装甲師団」としたのですが、これって本当に正しいのかどうか自信ありません。wikiには「装甲軍団グロースドイッチュラント」とありますが・・・

というわけでどなたかお助けを。
Commented by 待兼右大臣 at 2010-03-19 00:38 x
「Panzer Corps 」とあるので、機甲師団ではなく機甲軍団あるいは装甲軍団でしょう。軍の編成は大きいほうから順に

Army Group(軍集団)-Army(軍)-Corps(軍団)-Division(師団)-Brigade(旅団)-Regiment(連隊)

となります。旧日本陸軍と
軍=軍団、方面軍=軍、総軍(または、指揮官が総司令官といわれる軍)=軍集団
というのが一応の対応関係です
Wikiでも

   装甲軍団グロースドイッチュラント
   (Panzerkorps Großdeutschland)が編成された。

とありますので、「軍団」だと思います。
 結論としては、訳しても訳さなくてもどちらでもよいと思いますが、訳さずに 「ドイツ語風味」 を残したほうが「らしい」とミリオタ系に受けるとは思います。(漫画のせりふでも、

「よろしい、ならば戦争(クリーク)だ」

として、「戦争」という語を「クリーク」と読ませている例もありますので。

訳すなら、  「大ドイツ装甲軍団」  というのが普通だと思いますが。少しひねって  「装甲軍団”大独逸(グロース・ドイチュランド)”」  という表記もありますが。
Commented by 待兼右大臣 at 2010-03-19 00:43 x
訂正です
「ドイチュランド」は「ドイチュラン『ト』」
の間違いです。(ドイツ語は、語尾の「d」は濁らずに「t」と同じ音になります)
Commented by 焔剣 at 2010-03-19 00:55 x
「グロースドイッチュラント」は部隊の固有名詞のようですね。

「ブルーエンジェルス」「サンダーバーズ」のように、部隊の固有名詞はそのままにしておくのが解りやすいかと。
Commented by K at 2010-03-19 02:19 x
軍事小説だと,一般の師団より規模の大きい、特別な師団として描かれていますね。
Commented by タイ屋 at 2010-03-19 11:25 x
その種の単語の翻訳が一番多いSLG業界的な定訳は

Division Grosdeutschlandについては「大ドイツ師団」
Panzerkorps Grosdeutschlandは「大ドイツ装甲軍団」

です。
近年だと「固有名詞だから訳さない」という方針が増えてるように思われ、その場合はグロスドイチェラントになります。
そのあたりは格好良さと手間と現在の流行に関する作者の考えで揺れ動く範囲だと思いますので、どちらでも差し支えないと思われます。

以下ぐだぐだ余談。

第3SS装甲師団の場合、「髑髏」と訳してるのと「トーテンコプフ」そのままだと、後者が多いと感じます(記憶で書くと、80年代だと「SSどくろ師団」とか書いてるゲームもわりとありました)。
同様に第2SSは「帝国」師団と訳してる事例も見ましたが、現在は普通は「ダス・ライヒ」です。ですが、第4SSは「警察」で一貫しています。

wikipediaの「装甲軍団グロースドイッチュラント」という表記はどちらかというと直訳で、一般的な業界の表記とは異なり、たぶん辞書性を重視してそう書いてるんだと思います。
Commented by タイ屋 at 2010-03-19 11:30 x
さらに余談ですが、固有名詞付きの部隊名は普通は例えば
「第2親衛タマン自動車化狙撃師団」
みたいに書きます。(あるいは単に「タマン師団」や「タマンスキー師団」)

ソ連/ロシアの歩兵師団のことを「狙撃師団」と訳すのは本当は誤訳なんですが、それで定着しているのでみんな諦めて(分かって)踏襲しています。こういう「間違っているがそれで定着している場合」にどうするかは難しいと思います。
英語文献を訳す人がたまに間違って「自動車化狙撃師団」を「モーターライフル師団」とか書いててアチャーってな気分になることも多いです。

Panzer Corpsは英語ですのでそのままだと「機甲軍団」のはずなんですが、この場合はドイツ軍部隊なので「装甲軍団」が定訳です。同様に、ソ連の場合は「戦車軍団」が定訳です。
このあたりの訳語の対応関係はものすごく罠っぽく、直訳すれば「装甲師団」としか訳せないはずの「Armored Division(Armoured Division)」は普通は英米軍の部隊ですので「機甲師団」が定訳です。

もっとも、間違っても致命的な影響はなく、師団か軍団かが合ってれば、気付くような人はそのまま脳内補完して読めるとは思います。
Commented by masa_the_man at 2010-03-19 21:54
みなさんへ

コメントありがとうございます。ということで、

>大ドイツ装甲軍団

で行くことにします。やはりこの辺は詳しい人に聞くのが一番ですな。コメントありがとうございました!

Commented by その筋の人 at 2010-03-19 23:03 x
>コメントありがとうございました!

てみあげを用意している間に完全に出遅れましたね。
他の方がコメントを見て、ちょっと一言。
まず"Panzer"は、当たり前の話ですが「戦車」のドイツ語で、この訳語を「戦車」とすべきか「装甲」とすべきか揉めています。(確か「装甲」は誤訳であり「戦車」が正しいと、富岡吉勝氏が推奨していたと記憶しています)そのため、戦車軍団でも訳語としては「可」です。
また、定訳は存在しないのではないでしょうか?
ドイツ軍でも「機甲」を使用した書籍は良く見かけます。(個人的には、相応しくはないと思います)
「装甲」で訳語を切りそろえているのは、学研の歴史群像氏シリーズぐらいではないでしょうか?
「装甲」の訳を当てたのは、ハインツ・グデーリアンの自叙伝を訳した本郷健氏で富岡吉勝氏は「誤訳」とまで言い切っています。
Commented by その筋の人 at 2010-03-19 23:19 x
また、一つになるのは前後の文章です。
まさかとは思いますが、翻訳中の原著(どういう内容なのか気になりますが)が間違えている可能性も完全に捨てきれないため、念のために時系列を良くご確認下さい。(ミリタリーオスプレイシリーズでも、誤記があるために日本語版の翻訳者の方の訳注だらけの本があります)

ところで話が変わりますが、例の英軍の日本軍捕虜に対する残虐行為の件ですが、知り合いのブロガーの方からその件の記事を転載させて頂きました。よろしければリンク先の弊ブログの記事をご覧下さい。
Commented at 2010-03-19 23:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masa_the_man at 2010-03-19 23:44
その筋の人さんへ

>戦車軍団でも訳語としては「可」です。

たしかに意味は通りやすいですね。納得です。

>富岡吉勝氏は「誤訳」とまで言い切っています。

なんと。

>翻訳中の原著

これは原著が別の原著からダイレクトに引用しているものです。原著の原著はジェームス・ルーカスという人の東部戦線についての本なんです。

>リンク先の弊ブログの記事を

おおっ、これはありがたいです。

>過去の記事の転載の許可を頂きたい

もちろんオッケーです。聞いて来てくれたら許可するのが当サイトのポリシーです。

>断言できません。

これは『進化する地政学』の続編なので、半学術書、という形になるでしょうか。そういう意味ではこだわらなくてもいいのかも知れませんが。貴重なコメントありがとうございました
by masa_the_man | 2010-03-18 23:40 | 日記 | Comments(11)