戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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運とツキに好かれる人になる

今日の甲州はやや気温は低めでしたがけっこう晴れまして、春の到来を感じさせてくれました。

さて、久々にオススメの本を。

いつも本ブログで紹介しているような本とはやや毛並みは違いますが、今日はこのようなものを。
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『運とツキに好かれる人になる』
by桜井章一

これは今日たまたま渋谷駅近くの本屋で手に取って立ち読みしてから気に入って買った本なのですが、たった一時間で読める短さながら、なかなか濃い内容の本。

本ブログの読者の方々の中には、すでにこの二十年間無敗の伝説を持つこの雀師をよくご存知の方も多いかと思われますが(コメント欄に書いてくれたかたもおりましたが)、私は今回はじめてまともに彼の本を読みました。

具体的には拙訳の『戦略の格言』の日本人向け超入門版(?)というものなのですが、自身の勝負師としての経験から、広く人生一般的なことについて、「運」というコンセプトについて72箇条の項目にわけて語っております。

もちろんこの方はグレイもルトワックも読んだことはないと思われますが(笑)、最初の項目から「天・地・人・時」という、まさにグレイの「地政学の三位一体」と、ルトワックの「時間」という概念を入れたような「四つの運」を提唱しております。

また、運をゲットするには自分の感覚を養うことや、外からの影響を受けないこと、それに「世界観」(この人は「全体観」と言っているが)を持つことの重要性など、私の提唱する「横綱論」とかなり共通することを書いております。

戦略そのものについては、欧米で見かける戦略論と全く同じことを書いておりまして、この本と拙訳のワイリーの『戦略論の原点』を読み比べていただければ、驚くほど似たようなことを言っていることがおわかりいただけるかと思います。

この人の顔をみる限りでは仕事好きな「関脇」であり、事実として書かれている内容も仕事好きな関脇の典型のような発言が多く見られるのですが、とにかく戦略と運に関しては短いながらもとても参考になる発言が山盛りです。

こういう本でつくづく思うのが、高いレベルの話をする人ほどテクニックなどの話はせず、もっぱら「心構え」や「考え方」のような点を話すということ。この人の場合も、知っていることの量よりも、コンセプトで勝負している感じがあります。

ということで、地政学などとは全く関係ないものですが、とても参考になる本です。安いですしすぐ読めますのでぜひ。
Commented by sirimonkon at 2010-03-18 02:09 x
桜井章一氏はヒクソン・グレーシーとか古武術の甲野氏と交流があるようですね。

自分は、麻雀は高校の時に友達に付き合わされてちょっとやった程度だし、桜井氏の無敗の解釈に関してもよくわかりませんが、本屋に行ったらチェックしてみます。
Commented by キモオタ at 2010-03-18 09:35 x
運やツキという分野ですと 野末陳平氏の著作も結構面白いですよと
(問題なのはほとんど絶版で入手困難という点ですけど)

全く 別の話なんですけど
番付が上がった例というのは 存在するのでしょうか??
宮崎県知事の東国原知事のお顔なんですけど
十年前ほど前よりあきらかに番付が上がっているような気がするんですよ
以前はあきらかに下のほうの番付だったのが、最近はそれなりに上の
方の顔になったような気がします。

知事はマラソンが趣味であることで有名ですけど
どうも マラソンを始めた事も要因の一つであるような気もします。

マラソンなどの長時間有酸素運動を続けると
セロトニンの分泌が増える事は結構言われていますけど

そこで 横綱=セロトニンの分泌が多い人 と
根拠のあまりない仮説を勝手にぶち上げてみるとか・・・
Commented by Cuirass at 2010-03-18 13:31 x
はじめまして。

奥山様の文献で地政学・戦略学の面白さに目覚めたビギナーです。今クラウゼビッツを読んでいますので、読了し次第マハンを読んでみようと計画しております。

そして、横綱論的人間観も非常に興味深く、最近は駅や路上をすれ違う顔をヒソカに吟味してはくふふと満悦。
しかしながら、こちらも小生は全くのヒヨッコでありまして、人物を見極めるには分析者自身が「人物」でなければと言いますか、ある種の人間的発酵熟成も要であるかと痛感しております。

さて、もしよろしければ、一つの初心者用参考としまして下記の人物のランクと仕事レベルを御暇な時に御教導頂けましたら幸いに存じます。

ヒトラー、藤原紀香、フォッシュ元帥、ヨーゼフ・ボイス、奥山先生
Commented by しまだ at 2010-03-18 16:31 x
風牌を一巡目に切ってはいけないんですよね。
とてもストイックでと面白いのですが、
「二十年間無敗」ってのはリアリズムに反しますな。
Commented by masa_the_man at 2010-03-18 22:20
sirimonkonさんへ

>ヒクソン・グレーシーとか古武術の甲野氏と交流

身体の使い方というところで彼らと情報交換しているみたいですね。これについての記述もこの本の中にありました。ようは「力を抜く」ということみたいですが。

>桜井氏の無敗の解釈に関してもよくわかりませんが、

私もどういう意味で「無敗」なのかはよく知りません。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-18 22:25
キモオタさんへ

>野末陳平氏の著作も結構面白い

本当ですか?彼は税金の人というイメージがあったので意外でした(笑

>番付が上がった例というのは 存在するのでしょうか??

あると思います。いますぐはちょっと思いつきませんが・・・これについてはまたオフ会でお話できればいいですなぁ。

>十年前ほど前よりあきらかに番付が上がっているような気が

あるかも知れません

>どうもマラソンを始めた事も要因の一つであるような気も

断定はできませんが、そうかもしれませんね。まあこの点については私の調査がまだできておりませんが。

>横綱=セロトニンの分泌が多い人

ははは、これは将来分析する価値があるかも知れませんね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-18 22:31
Cuirass さんへ

>地政学・戦略学の面白さに目覚めたビギナーです

それはありがたいです

>今クラウゼビッツを読んでいますので、読了し次第マハンを読んでみようと計画

いきなり原著という感じですなぁ。

>人物を見極めるには分析者自身が「人物」でなければと言いますか、ある種の人間的発酵熟成も要であるかと

かも知れませんね。

>初心者用参考としまして下記の人物のランクと仕事レベルを御暇な時に御教導頂けましたら

これはそのうち本を書いたらそちらでやりたいですね。

>ヒトラー、藤原紀香、フォッシュ元帥、ヨーゼフ・ボイス、奥山先生

私はまあいいとして(苦笑)それ以外で写真のURLをここに貼付ければお答えしますよ。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-03-18 22:35
しまださんへ

>風牌を一巡目に切ってはいけないんですよね。

この専門用語の意味がわかりませんが、とにかく一秒で決断させるということは書いてありました。

>「二十年間無敗」ってのはリアリズムに反しますな。

いわれてみればたしかに(苦笑)この無敗ってどういう意味なんですかねぇ。コメントありがとうございました
Commented by 待兼右大臣 at 2010-03-18 23:15 x
「麻鬼」と聞いて飛んできました待兼です。

>>コメント欄に書いてくれたかたもおりましたが
  敢えて言おう、私であると!!

ということで、

>>この人の顔をみる限りでは仕事好きな「関脇」であり
  とすると、私は「関脇」以上の方々は区別できません

>>仕事好きな関脇の典型のような発言が多く見られるのですが、
  確かに、数々の「修羅場」を潜り抜けてきたという氏の経歴は、 「『横綱』はそういうものが向こうから避けていくものだ」 という、オフ会での奥山さんの話からすれば、確かに、桜井氏は「横綱」には相応しくないのかもしれません。
  その発言を聞いて、以前、柴崎さんの
「東郷元帥が一番で、二番は井上良馨元帥」
という見解に奥山さんがある程度同意していた理由が少し分かりました。

>>「二十年間無敗」
  これは、いわゆる「裏の麻雀(「代打ち)」での戦歴です。その一端は「ショーイチ」(竹書房)という劇画を読んでみてください。

Commented by 待兼右大臣 at 2010-03-18 23:15 x
>>風牌を一巡目に切ってはいけないんですよね。
>>この専門用語の意味がわかりませんが
  小難しい戦術論としていえば、

 風牌を切るという「ありきたり」な方法をとると、配牌からの手役の可能性を見落とし勝ちになるので、その手役の可能性を考えさせるためにこのような「制限」を課している

との事です。(おそらく、これでも「雀鬼」の言葉の万分の一も伝わっていないとは思います)
 氏は、そういう小難しい論理よりも、「気づく姿勢」を見につけさせるための便法として、そういう「型」をはめているとの事です。
 そういう氏の「思想」の一端に定期的に触れたければ、
1 「雀鬼会」に入会する
2 劇画「近代麻雀」誌の桜井氏の連載記事を読む
等々の方法があります。

>>一秒で決断
  その凄まじいまでのスピードでまわる半荘(「麻鬼」の解説付き)を録画したDVD(「近代麻雀」の付録)を持っています。よろしければお貸しします。
Commented by masa_the_man at 2010-03-19 21:50
待兼さんへ

>敢えて言おう、私であると!!

ああ、そうだったかもしれません(笑

>『横綱』はそういうものが向こうから避けていく

そうなんです。横綱には「何も起こらない」のです。

>ある程度同意していた理由が少し分かりました。

ご理解が速い!

>その一端は「ショーイチ」(竹書房)という劇画を

マンガになっているんですな。

>気づく姿勢」を見につけさせるための便法として、そういう「型」をはめている

ああ、これはたしかに言ってました。ようするに「感受性」の問題だと。

>よろしければお貸しします。

麻雀は素人ですが、ちょっと興味あります。ぜひ今度会った時に。コメントありがとうございました
Commented by sussman at 2010-03-20 18:00 x
本筋とはあまり関係ない話ですが
天地人に地政学の三位一体を当てはめるとさしずめ「天の世界観・地の理・人のテクノロジー」ですか
三国志演義あたりでは「天の時・地の利・人の和」という言い方を盛んに用いますが、これだと「人の和」が世界観の共有に対応してテクノロジーが別枠という事になりますかねぇ
Commented by masa_the_man at 2010-03-20 21:20
sussmanさんへ

>「天の世界観・地の理・人のテクノロジー」ですか

まさにその通りです。

>「人の和」が世界観の共有に対応してテクノロジーが別枠という事になりますかねぇ

これが西洋と東洋の違い、ということになるかも知れませんね。まあ究極的にはテクノロジーも「和」も、「人間が共同して作り出すもの」としたら一緒になるのかもしれませんが(笑)コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2010-03-17 20:49 | おススメの本 | Comments(13)