戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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ナポレオンの名言

軍事力には何かを組織するような力はない。この世には二種類の「力」がある。「剣」と「精神」だ。長期的にみれば、「剣」というのは「精神」に常に負けてしまうものだ。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 14:00 x
素晴らしいことばですね。日本人の精神は、その歴史そのものにあると思われ、従って国史の研究が極めて重要かと思います。イギリスやフランスも歴史が長いので、その精神は歴史と密接につながっているように思いますが、外来宗教であるキリスト教と異国ギリシャの哲学とかつての支配者であるローマ帝国に対する思いがどのように位置っけられているのか、日本の精神より複雑な印象が有ります。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 21:49 x
昨日、近くの本屋で、何気なくとった本が奥山さんの「`悪の論理`で世界は動く!」で、本日読ませていただきました。同感する点が多数ありました。欧米人と言っても何か真実があるわけではなく、結局自分の土俵で話を進めようとしてる連中です。論理も何もあったもんじゃありません。わたしは過去2000年の日本の歴史を踏まえてみて、欧米とシナとも近づかない方法がベストと思っています。重光葵も戦後高々10年あまりで国連で演説していますが、「日本は西洋と東洋のかけ橋になる」と。これは何か平和主義のようですが、ようは「日本は西洋でも東洋でもありません」と。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 21:52 x
特に日本人のシナ嫌いは、年々高まっていると思います。漢字は勉強させてもらったが、後は要は「易姓革命」=革命国家ですね、と。文化大革命では自国民を7000万人虐殺してるらしいです。南京大虐殺とかありもしない事件をシナが真剣に信じている訳がありません。彼らはもっとすけーるがでかいです。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 21:55 x
そうすると、日本から見るとシナは到底組めないろくでもない国です。地政学とは関係がありません、とことん組めない国です。ではアメリカはどうか。わたしは外資系の金融機関で働いていますが、これがまたとんでもない連中。人種差別が特にひどい。こんな連中と日本人はやっていけません。そうすると、三つあげていただいた選択肢のうちの一つ、つまり「独立」が最良と思っています。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 21:59 x
そうするとまずは再軍備です。日本は技術と金があるわけで、原子力空母50隻、戦闘機など航空機、一隻100機として5000機は製造できます。空母一隻5000億円ですから、50隻でたったの25兆円、戦闘機は1機開発費も含めて200億円、そうすると100兆円。〆て125兆円。それと維持費、年間30兆円くらい。子供手当とか、くだらない政策をやめればいくらでも金は出てきてきます。それこそ郵貯に200兆円あります。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 22:02 x
これぞリアリズムです。今の何かを、節約して、国策に費用を振り向ける、という。もう一つ、国策として有効かどうかですが、シナの属国にもならない、ましてアメリカの属国にもならない、そうすると「武装中立」、スイスみたいなものですが、ないのでしょうか。台湾が攻められようが、チベット人が虐殺されようが、ウイグル人が迫害されようが、タイ・ビルマ・カンボジア・シンガポール・台湾・インドネシアがシナに占領されようと日本は一切関与しません、日本は「中立」国なので。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 22:06 x
で、経済はどうするんだとくるでしょう。当然です。まず、日本は人口が減り続けます。5000万人くらいになるでしょう。しかし考えてみると、5000万人で十分です。今の国土で十分に食っていけます。輸出すら必要ないかもしれません。日本はすぐ技術、技術、加工貿易とか言って、海外輸入に頼らないと生きていけないと刷り込まれてますが、これもアメリカのウソでないでしょうか。
Commented by 園太暦 at 2010-02-20 22:12 x
あ、空母50隻というのは、日本海軍がめちゃくちゃ強い歴史があるので、それにとらわれただけです。今、日本には、周知の通り、税金を無駄に使って利用者ほとんどいない、地方の空港が100でしたか、あります。それを全て軍事空港にすればコストはもっと安くて済みます。ただ、奥山さんのおっしゃるシーレーンこ国家日本としては、船舶を保有することは、陸上戦中心のハートランド国家に対して脅威を与えます。そうです、ハートランド国家は泳ぎが怖いんです(笑)。ドイツが陸上戦は強いが、海軍はさっぱりというのが証明しています。ただ、日本は、海上戦はもちろん強いが、陸上戦もかなり強い世界史上稀有の国です。
Commented by masa_the_man at 2010-02-21 03:53
園太暦さんへ

>日本の精神より複雑

あるかも知れません。しかし近代システムを作ったという意識はありますね。

>本日読ませていただきました

おおっ、それはありがとうございます!

>日本は西洋でも東洋でもありません

これでいいのではないでしょうか。しかし新しいアイデンティティーを作り上げる必要はありますが。

>つまり「独立」が最良

そのためにはまず日本人の頭の中から変えないといかんですよね。

>郵貯に200兆円あります。

まあこれを使えるかどうかは別ですが(苦笑

>陸上戦もかなり強い世界史上稀有の国です。

この「強い」というのも変化することになると思いますが・・・とにかく頭の中を変えないとダメですな。コメントありがとうございました
Commented by 円太暦 at 2010-02-21 10:44 x
コメントわざわざありがとうございました。小生、日系金融機関でロンドン勤務、その後現在、米系金融機関に勤めていますが、欧米人、特にアメリカ人と日々接し、それまでの彼ら人種へのイメージが吹っ飛び、日本は今後どうすべきか、ということへの問題意識がこの10年高まりました。新著の18頁に書かれているキッシンジャーのことば「何を言ってるんです。あなた方は一度負けたんですよ。お忘れですか」という個所は、小生うすら笑いを浮かべてしまいました、小生も日々会社で似たような反応を受けていますので。彼の一言はアメリカ人を象徴しています。すなわち、一事が万事、パワーが交渉の源泉です。相手をおもんぱかるとか(一緒に繁栄していこう)、何が正しいのかとか、何が善かとか、日系の会社では相当に重視される判断基準はまず出てきません。要は金になるのかならないのか。相手を打ち負かせるのか否か、おまえは俺の手下なのか否か、、。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 11:03 x
それと不思議なことに中長期的戦略というものに接したことがありません。そもそも事業計画というようなものもなく、ただ、時々の儲かりそうな市場に人員・精力を集中し、その市場が弱くなると、さっさと人員・解雇・撤退、次の儲け話を探し始める。市場に食い込む時は口八丁手八丁(うそつき、威嚇、恫喝)も含め、考えられ得る限りのパワーを使って攻め込む(ご著作220頁に奥山さんも書かれておられます、「善悪ではなく強弱」)。小生の経験では、日本の大企業では、まずやれないやり方です。また、もう一つ重要な点として、彼らのアジアへの蔑視はどうしようもないものがあり、もう彼らの頭に刷り込まれてきたものがあります。ご承知の通り、欧米は自由主義・民主主義・法による支配などを近代主義、欧米が発明した人類共通の価値とか言って偉そうにしてるんでしょうが、自由・民主・法は、欧米人にとって良い結果を招く時だけ、相手に許容、というスタイル。欧米系の会社でも同じです。特にアジア人へは、むしろ鉄拳主義というのが実態です。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 11:20 x
欧米による過去のアジア植民地支配の夢、日本がこれを先の大戦で打ち崩したわけですが、彼らの深い怨念になっているのでしょうか。。そうすると、小生の小さな経験でもそうなのだから、政治・外交でもそうだろうと考えられます。日本などは、まさしく「アメリカの働きアリ」(同196頁)として今も位置付けられていると思います。小生は生活のために、当面今の外資系金融機関で働き続けざるを得ないのですが、日本国家がそのような状況に甘んじているのは問題です。そうすると、パワーを手に入れる必要があるのですが、その根本はやはり軍備だと思います。空母50隻、戦闘機、潜水艦、ミサイル、核など、特にシナ・台湾・朝鮮が傍若無人に侵入してくる日本近辺に徹底配置。インドのような経済・民度としては相当に低レベルの国が、世界的な発言力を有しているのは、もちろん人口が多く経済的に今後魅力だと言うのはありますが、やはり核兵器を有していることが大きいと思います。それと軍隊が実際に行動を時たま起こしている。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 11:26 x
つまり、インドは本気の国、と世界から認識されていると思います。これは、最終的な交渉力を一気に引き上げます。ひとことで言うと「怖い相手だ」と。相手に「怖い」と思わせなければなりません。それが「パワー」という意味です。使うかどうかは関係なく、恫喝・威嚇の源泉となります。会社では、人事権・リソースのアロケーション・案件承認権といったところでしょうか。善悪ではなく絶対的な力です。そうしますと、ご著作のランドパワー、シーパワーという観点では、日本はシーパワーの国なのですから、海軍の徹底増強であろうかと。シナと朝鮮、この両国も種々歴史問題でもわかる通り、欧米以上に反日・侮日国家、とは常に一定の距離を保つ。そして、むしろ、ロシア、ご指摘のインドと近づき彼らをけん制する。アメリカとも適度に近づく。米中が近づき日本を切ろうとするならば、ロシア・インド・日本でこれに対抗する。ロシアとは利害さえ合えば北方領土四島を返還してくれるでしょう。あの国ももちろん利害だけの国ですから。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 11:45 x
話は飛びますが、もう一つ、欧米、さらにアジア人(ex-Japan)は、日本を相当にレベルの高い国だと認識しています。はっきりと彼らは口にしませんが、これは間違いありません。英語が通じないのが難点ですが、東京に駐在している欧米アジア人は、その生活レベルの高さ・魅惑的な文化・礼儀正しさ・清潔さ・安全に驚愕しています。香港、ソウル、シナ本土、東南アジア諸国の諸都市とは天と地の違いです。ですから、アジア全体としては日本も差別の対象ですが、経済力も民度も明らかに他国と違うので、他のアジア諸国は「Asia Except Japan」と表現されます。日本はもうこれ以上経済的に発展する必要はないかと。その強固な歴史・伝統・文化・民度・経済の維持を目標にすべきで、海外進出はほどほどにして、特にこれから経済が伸びると言われているシナへの不用意な接近は危険、まさしく小沢一郎のような朝貢外交に堕する可能性大。むしろ、おこぼれをもらうので十分かと。イギリスがまさしくそうではないでしょうか。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 11:46 x
小生もロンドンで生活した実感からして、ロンドンの金融街と不動産それを支える英語文化、美しい田舎とゆったりとした時間以外は基本的に何も無く、栄光ある没落、で堂々としている。軍備はもちろん彼らは核を含め十分に有している。日本は英語文化にはなるべきでなく、従って香港のように金融街は発達しないが、製造業で世界のおこぼれで食っていく、というのが今のリアルなイメージです。

これからも、ロンドンでの研究是非がんばってください!
Commented by ks at 2010-02-21 14:03 x
キッシンジャー発言に触発されて。

「アテネ=帝国」史観への現代的反論というのは、「属国への多大な内政干渉は、国内のデモス(民衆)を支援するものであり、道徳的だ」=(民主制は善だから、そのための内政干渉は善だ)というもの。
反論者たちがどういった人たちか、容易に想像がつく。

アテネが帝国化したのは、アテネが民主政になったペリクレスの時代なんですよねえ。
そして、「アテネ=帝国」史観の嚆矢は、当時のアテネの市民(士官)の一人だった、トゥキディデスであることを、反論者たちはどう考えているのか。

「戦史」に登場するアテネ市民は、なんの悪びれもなく、世界は弱肉強食であり、それに従うことは悪ではないと、素でいってます。
(割愛)
リアリズムですな。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 17:37 x
ksさん>極めて論理的な帰結ですね、アテネの帝国主義の例は。善なる仮定(民主主義は正しい)から導かれた帰結(他国・属国への圧迫)も当然に善である。
大学入試の自然数問題などを解く時に使った「背理法」、「ある仮定をたてて推論して行ったところ矛盾が生じた、よってその仮定は偽である」を使って、「民主主義(善と仮定)を通して決した政策(帝国主義、他国干渉)の結果、被干渉国・属国の国民が大変な事態に陥った(悪)」をもって、「民主主義は善という仮定は誤り、よって悪」と、論理的に帰結されないのでしょうか。教条的に民主主義を善と掲げてるのは、内政になると民主主義に少しは懐疑的なヨーロッパでさえ、外国を非難する時にはアメリカと歩調を合わせてますね。シナの中華思想というものは、日本から見るとはた迷惑な観念ですが、そのシナの為政者ほど民主主義はろくなものではないと感づいているのが彼らの過去5000年の歴史に見えるのは、これまたリアルに感ぜられます。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 17:59 x
いや、すみません。キリスト教圏西洋人は、この命題「民主主義(善と仮定)を通して決した政策(帝国主義、他国干渉)の結果、被干渉国・属国の国民が大変な事態に陥った(悪)の結論は「悪」ではないと言っていたのが、小室直樹博士です。キリスト教徒は、新大陸を発見した時に、そこに住んでいる住民は人間か?という問題を神学的に突き詰め、人間でない、と結論、よって焼いても食ってもいいということになったとのことです。これも、西洋人の一貫した論理です。。
Commented by elmoiy at 2010-02-21 20:25 x
園太暦さま

>キリスト教徒は、新大陸を発見した時に、そこに住んでいる住民は人間か?という問題を神学的に突き詰め、人間でない、と結論、よって焼いても食ってもいいということになったとのことです。

16世紀のスペインで、先住民や異教徒の権利を擁護したラス・カサス、モンテシノス、フランシスコ・ビトリアといった人々は、ドメニコ会修道士やサラマンカ学派の神学者・法学者です。
一方、「バリャドリード論争」でラス・カサスと対決したセプールベダは人文学者で、アリストテレスの「先天的奴隷人説」を持ち出して、劣等で野蛮な異教徒から土地や自由、財産を奪うことは正当であると主張しました。
実際には王権や学者たちがインディオの奴隷化に反対しても、植民者たちは遠く離れた新大陸で好き勝手なことを行ったのであまり効果はなかったようですが。

重箱の隅をつつくような書き込みですが、先住民の扱いについてはキリスト教徒の側も一枚岩ではなかったということを指摘させていただきます。
Commented by 園太暦 at 2010-02-21 20:45 x
ELMOIYさん>いえいえ、コメント、本当にありがとうございます。当時の西洋人は我が物顔で世界に暴虐をしつくしていたというイメージが強いものですから、小室博士の研究をそのまま信じていました。そうなのですか、当時、異教徒を人間と認めていたキリスト教神学者もいたのですか。逆にどのようにキリスト教神学からそのような結論が導かれたのか興味深いです。まさかキリスト教徒と同等という結論は無かったと思いますが。日本に来たイエズス会は、日本人を虐殺したり、暴虐はほとんどしなかったと思いますが(日本の民度・軍事力の高さに圧倒されたのだと思います)、野蛮人とはみなし、これをキリスト教化することが目的だったのだと思います。つまり、無知暗愚な未開の人々を神の命令により教化し、神の栄光をより一層地上に実現する、それにより、自らの救済を確保しようとするカトリックの考のような気はします。
Commented by masa_the_man at 2010-02-22 04:55
円太暦 さんへ

>彼ら人種へのイメージが吹っ飛び

直に接するとたしかに吹っ飛びますよね(苦笑

>キッシンジャーのことば

あれですよね(苦笑

>中長期的戦略というものに接したことがありません

これですよね。

>彼らのアジアへの蔑視はどうしようもないものがあり

日々感じております(笑

>彼らの深い怨念になっている

テクノロジーの部分にも書きましたが、嫉妬と恐怖ですね。

>その根本はやはり軍備

それよりも頭の中の「軍備」が先だというのは私の意見ですね。

>核兵器を有していることが大きい

これは間違いありません。

>相手に「怖い」と思わせなければ

これをうまくやっているのが中国ですね。

>その生活レベルの高さ・魅惑的な文化・礼儀正しさ・清潔さ・安全に驚愕

これは私も時々驚きますね。

>香港のように金融街は発達しないが、製造業で世界のおこぼれで食っていく、というのが今のリアルなイメージ

しかしそれには「理想の力」が必要なんですよね。いい意味でのプロパガンダというか。

>研究是非がんばってください!

がんばります。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-02-22 04:57
ks さんへ

>民主制は善だから、そのための内政干渉は善だ

ダメなリベラルの典型ですな(苦笑

>アテネが帝国化したのは、アテネが民主政になったペリクレスの時代

フランスだってギロチンをつくったのは「理性」の時代ですもんね(笑

>「戦史」に登場するアテネ市民は、なんの悪びれもなく、世界は弱肉強食であり、それに従うことは悪ではないと、素でいってます。

すばらしい(笑

>リアリズムですな。

日本に足りないのはこれですな。それと同時に理想を見失ってはいけないというバランスがむずかしいんですが(苦笑)コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-02-22 05:04
園太暦さんへ

>民主主義は善という仮定は誤り、よって悪」と、論理的に帰結されないのでしょうか

そこはされないでしょうなぁ。

>まさかキリスト教徒と同等という結論は無かったと思いますが

それはまあ人種的偏見も入りますからねぇ。

>無知暗愚な未開の人々を神の命令により教化し、神の栄光をより一層地上に実現する

彼らの使命感には感服しますがねぇ。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-02-22 05:07
elmoiyさんへ

>アリストテレスの「先天的奴隷人説」を持ち出して、劣等で野蛮な異教徒から土地や自由、財産を奪うことは正当であると主張

ここでもアリストテレスが。カソリックの権威がアリストテレスですからねぇ。そういえば「薔薇の名前」でも『詩学』の一節に毒が(笑

>遠く離れた新大陸で好き勝手なことを行ったのであまり効果はなかった

これですよねぇ。

>先住民の扱いについてはキリスト教徒の側も一枚岩ではなかった

彼らもとりあえずは「リベラル」ですからねぇ。コメントありがとうございました
Commented by elmoiy at 2010-02-22 08:58 x
>逆にどのようにキリスト教神学からそのような結論が導かれたのか興味深いです。

ttp://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/12031/1/ronso1160400450.pdf
「私の羊たちを飼いなさい(Pasce oves meas)」

ttp://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0612-5.html
野蛮から秩序へ インディアス問題とサラマンカ学派

とりあえず、この辺が参考になるかと。
Commented by 園太暦 at 2010-02-22 13:15 x
elmoiyさん〉早速にありがとうございます。しかし、すごい方ですね、この山内進博士。青い炎といいますか、冷静沈着に筆致を進め結論にたどりつかんとする姿勢、だから文章がとても読み易く、読者として興味が広がる。。しかしこのイノケンティウス四世の論理は、しかと頭に入れておきたいですね。まず、神の共有下にある土地、つまり誰も専有していない土地は、初めに占有した者、異教徒であっても、の所有となる。キリスト教徒であってもこれは冒せない、なぜならこの権利は神が全理性的被造物のために創ったから。一方、キリストはペテロとその後継者である教皇に、わたしの羊たちを飼いなさい、と指示した。これにより、教皇はキリスト教徒も異教徒に対しても命令権と裁治権を法的に有する。また全被造物は、神を賞賛するために創造されたのだから、異教徒に対しては、自然法違反と宣教妨害罪をもって、キリスト教徒による武力行使の正当原因とみなせる。
Commented by 園太暦 at 2010-02-22 13:33 x
そうすると、時代は下りますが、戦国時代に日本にやってきた宣教師達。一部大名は改宗したが、ほとんどふるわず、江戸時代は布教禁止。まず、この時点で日本は布教妨害罪、教皇の指示で有力欧州国に宣戦布告されてもおかしくなかった。しかし、日本は攻めるには余りに遠かった。地政の恵みでしょうか。それと余りに民度が高い上に高度な宗教心があり、改宗が見込めなかった、か。さらに、この法というものに興味が湧いてきました。小谷野という評論家が、憲法は、国民は生まれによって差別されない、平等だと規定しているので、その憲法が天皇は特別な地位にあるのはおかしい、だから天皇制を廃止しろ。被差別部落民は生まれによって差別されるべきでない、と批判するあなた,ならば、生まれによって差別されている天皇制を保持するのは論理破綻だ、と言っていて、週末考えていました。
Commented by 園太暦 at 2010-02-22 13:55 x
まず、天皇は、こんなGHQが徹夜で作った憲法なんぞよりはるか以前、二千年間、その地位にある。従って、情感として天皇の地位は当然に特別だ。さらに、これは調べたいんですが、憲法は昭和天皇の詔勅により稼動開始。国会での承認は、その後。あるいは、その逆でもよい。国会承認があり昭和天皇がそれを裁可した。ようは天皇は憲法が庇護を与えたり罰したりする対象から除外されている。神聖にして不可侵である。天皇は天照大神の末裔であり、天照大神の指示で日本国、葦原中国を統治するために降されたニニギノミコトの末裔でもある。従って、天皇は、人であると同時に神であり日本と日本人を統治し安寧を保つ使命を負われておられる。だから、たまたま今は憲法という西洋臭い道具ではあるがこれを我々に下されておられる。だから、被差別部落民を憲法下で差別しないことと、天皇の地位を生まれによって差別することは矛盾しない。イノケンティウス四世にしてみれば当たり前ですね!
Commented by 園太暦 at 2010-02-22 23:39 x
今日、ウィキペディアで日本国憲法を確認してみました。構成は、有名なあの悪名高き「前文」その後に「本章」。しかしなんと「前文」の前に、「上諭」というのがあります。この内容がすごい。
「朕は、日本国民の総意に基いて、新日本建設の礎が、定まるに至つたことを、深くよろこび、枢密顧問の諮詢及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる」。GHQの支配下でよくぞこの上諭を入れられた。ようは、国民(臣民)が草稿し枢密院のアドバイスを受け、帝国議会で明治憲法を改正した。昭和天皇はこれを「裁可」した。憲法第一章、皇室典範など余計なものはありますが、現憲法の根本的成立構造は、やはり天皇がこれを許可したということで、天皇の神聖不可侵は保持されていると読みます。
Commented by 園太暦 at 2010-02-22 23:47 x
天皇の神聖不可侵は、別段明治憲法の規定とは関係がありません。それは当たり前の話であり、海外列強が攻めてきたため、文書化しただけです。古代以降の歴史事実を経て、奈良以降、江戸時代まで、特段文書にせずとも神聖不可侵、日本の真の統治者であることは、武家政権も認めていたことです。古事記、日本書紀が、キリスト教徒にとってのトーラーに該当、六国史、全国の神社、大鏡、神皇正統記、愚管抄、その他文献、源氏物語もしかり、手紙、日記、文化、文学、さらに武家政権がどのように朝廷に接してきたか、歴史的事実そのものが、日本史上の「判例」であり、天皇の無謬性が証明されてきたのだと思います。
Commented by masa_the_man at 2010-02-23 05:37
elmoiyさんへ

>野蛮から秩序へ インディアス問題とサラマンカ学派

彼らもこの辺では悩んでいるんですよね(苦笑)参考になります。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-02-23 06:03
園太暦 さんへ

>異教徒に対しては、自然法違反と宣教妨害罪をもって、キリスト教徒による武力行使の正当原因とみなせる。

正戦論がここに。

>日本は攻めるには余りに遠かった

これ重要ですね。

>GHQの支配下でよくぞこの上諭を入れられた。

まあこの時はこうするしかなかったのかも知れませんがねぇ。

>日本の真の統治者であることは、武家政権も認めていた

卑近な例でいえば、町の大きな神社の神主さんですからねぇ。神主は普通の家じゃできません。

>歴史的事実そのものが、日本史上の「判例」であり、天皇の無謬性が証明

この歴史の長さはもっとアピールしてもいいかも知れませんね。コメントありがとうございました
Commented by 園太暦 at 2010-02-23 13:56 x
それが、この上諭という形は、明治時代に、公文式、公式令といった形で定められていてそれにのっとったもののようです、Wikipediaによりますと。現在は、公布文。明治に突然出てきたのではなく、これは、代々天皇が臣下に発してきた、詔勅の派生と思います。しかも、Wikipediaによると、この上諭は法的に日本国憲法を構成しないと。戦後左翼学者が天皇の裁可を認めたくなかったからでしょう。しかし、これは逆で、天皇は日本国憲法の拘束を受けないと言うことを図らずも効果として発生させた。天皇は教皇と違い、神キリストの代理人でなく、神そのもの、本人なのですから、日本国憲法の拘束を受けるわけないのですが。
Commented by elmoiy at 2010-02-23 21:22 x
>それと同時に理想を見失ってはいけないというバランスがむずかしいんですが(苦笑)

E・H・カーも、「『非歴史的民族』とは、『理想』のない民族であり、前方を見ないが故に、『過去』を見ない民族なのです」と述べております。

>しかし新しいアイデンティティーを作り上げる必要はありますが。

19世紀以降、西欧近代の思想・価値が地球全体を覆い、どの文明も西欧近代文明との関係を問われています。中国やシンガポールには「中華思想」「儒教的価値観」「開発独裁」という確固たるビジョンがあるのでぶれませんが、この世界観が近代社会に適合するかというと、少々苦しいのではないかと思います。日本が西欧からの借り物でない、それでいて近代社会に適合できる世界観を打ち立てることができれば、一つ何かを乗り越えて、新しい時代に入ったと言えるのかも。
Commented by masa_the_man at 2010-02-24 01:15
園太暦 さんへ

>天皇は日本国憲法の拘束を受けないと言うことを図らずも効果として発生させた。

うーむ、運がいいですな(笑

>日本国憲法の拘束を受けるわけない

そういえばこの前「インヴィクタス」を見ましたが、つくづく国家には「神話」や「英雄」が必要だと感じました。日本はそういう意味でとってもラッキーですよ、ほんと。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2010-02-24 01:18
elmoiyさんへ

>カーも、「『非歴史的民族』とは、『理想』のない民族であり、前方を見ないが故に、『過去』を見ない民族

カーはいいですよねぇ。本業であまり評価されていないところは残念なのですが。

>この世界観が近代社会に適合するかというと、少々苦しい

苦しいですよね。そうなるとこれから彼らがどのような「理想」をつくりあげていくか気になるところです。

>一つ何かを乗り越えて、新しい時代に入ったと言えるのかも。

リー・クワン・ユーが「アジアン・ヴァリュー」てやりましたよね。こういう大まかなのでもいいから、なんかないですかねぇ。コメントありがとうございました
Commented by 園太暦 at 2010-02-24 08:23 x
ラッキー、あるいは奇跡と言えるかもしれません、日本に神話があり、古事記、日本書紀の編纂がなされたことは。ただ南アフリカが今神話を作ろうとしているのは、どうでしょうか、難儀なことかもしれません。神話は「作る」ものではなく、気が付いたらすでに「ある」ものと思われるからです。古事記、日本書紀も、天皇・皇室に仕える豪族達の系譜、これを皆勝手に有力な神様を祖先にして乱れていた、をまとめることが主たる目的です。つまり記紀が編纂されたAD700年前半には、すでに膨大な神話と系譜と日本創建の歴史的事実に関する情報がすでにあって(帝紀、旧辞)、それを当時の専門家がまとめた。神武天皇の東征は諸説ありますが、一番古いものでAD0年頃と推測されているので、編纂時から700年くらい前の事をまとめたといえるのだと思います(戦後左翼学者たちはもちろん神武天皇の存在など認めたがらないですが。。)。
by masa_the_man | 2010-02-20 10:33 | 日記 | Comments(37)