2009年 12月 05日
「戦略学」な映画 |
今日のイギリスはなんとか晴れたのですが、本当に底冷えするほど寒かったです。
数日前に韓国海軍士官の友人が帰国するということで会って話をしたのですが、その時に彼がヒドい咳をしておりまして、どうやらそれがうつったらしく、ここ二日ほどちょっと体調を崩しておりました。
私は基本的にあまりカゼを引かないほうなのですが、今シーズンは早くも二回目。論文や訳本などでやることがいろいろあるのに困ったものです。みなさんも年末の忙しい時期なので体調管理には十分気をつけてください。
さて、さきほど帰ってきてネットを覗いていたら、以下のような企画がやっていることを発見。
午前十時の映画祭
これはこれで面白い企画だなぁと思うのですが、個人的にはこの上映される50本の映画のリストがどうも納得できない(苦笑
ということでこれに対抗して、私も個人的に「戦略学の勉強になる映画50」と称して、以下に勝手にリストを作成しておきます。
ちなみに「戦略学」ですから、必ずしも「戦争(戦闘)映画」ではなく、主に「政治」と「軍事」のはざまの「橋」の部分のところを扱ったものであると考えていただきたい。
本ブログをご覧のみなさんもおススメのものがあったら教えていただければと思います。
1、クリムゾン・タイド
私の先生も超オススメの、米核原潜の中で行われるドラマを描いた最もクラウゼヴィッツ的な用語やコンセプトが出てくる映画。
2、博士の異常な愛情
奇才キューブリックの、冷戦の核戦略の異常さを扱ったブラックコメディー。ピーター・セラーの一人三役に注目。ソ連がこの映画に出てくる「ドゥームズディマシーン」のようなものを実際に開発していたという噂もあり。
3、13デイズ
キューバミサイル危機を扱った優れた作品。コスナーの演技はちょっとやりすぎという感じがするが、政府が軍事的な危機に直面した時に陥るジレンマや、選択肢についての話など、実話を基にしているだけになかなか鬼気迫るものがある。
4、遠すぎた橋
第二次世界大戦後半のヨーロッパ戦線における、連合国軍の失敗した作戦(マーケットガーデン)を描いたもの。後半の橋を巡る攻防は、戦術レベルにおけるチョークポイントの重要性を教えてくれる、かなり「地政学」的なもの。いま考えてもかなり豪華キャスト。
5、ロスト・コマンド
インドシナ戦争にけるフランスの崩壊を描いたもの。過激な戦闘シーンは少なめで人間ドラマ中心だが、いかにフランスが浸透戦術でやられていったのかがよくわかる優れもの。
6、アルジェの戦い
これもフランスのものだがアルジェリア戦争を描いたもの。テロのシーンなどはかなりリアルに作られている名作。
とりあえずここまで。時間があるときにまた色々と追加しておきます。
数日前に韓国海軍士官の友人が帰国するということで会って話をしたのですが、その時に彼がヒドい咳をしておりまして、どうやらそれがうつったらしく、ここ二日ほどちょっと体調を崩しておりました。
私は基本的にあまりカゼを引かないほうなのですが、今シーズンは早くも二回目。論文や訳本などでやることがいろいろあるのに困ったものです。みなさんも年末の忙しい時期なので体調管理には十分気をつけてください。
さて、さきほど帰ってきてネットを覗いていたら、以下のような企画がやっていることを発見。
午前十時の映画祭
これはこれで面白い企画だなぁと思うのですが、個人的にはこの上映される50本の映画のリストがどうも納得できない(苦笑
ということでこれに対抗して、私も個人的に「戦略学の勉強になる映画50」と称して、以下に勝手にリストを作成しておきます。
ちなみに「戦略学」ですから、必ずしも「戦争(戦闘)映画」ではなく、主に「政治」と「軍事」のはざまの「橋」の部分のところを扱ったものであると考えていただきたい。
本ブログをご覧のみなさんもおススメのものがあったら教えていただければと思います。
1、クリムゾン・タイド
私の先生も超オススメの、米核原潜の中で行われるドラマを描いた最もクラウゼヴィッツ的な用語やコンセプトが出てくる映画。
2、博士の異常な愛情
奇才キューブリックの、冷戦の核戦略の異常さを扱ったブラックコメディー。ピーター・セラーの一人三役に注目。ソ連がこの映画に出てくる「ドゥームズディマシーン」のようなものを実際に開発していたという噂もあり。
3、13デイズ
キューバミサイル危機を扱った優れた作品。コスナーの演技はちょっとやりすぎという感じがするが、政府が軍事的な危機に直面した時に陥るジレンマや、選択肢についての話など、実話を基にしているだけになかなか鬼気迫るものがある。
4、遠すぎた橋
第二次世界大戦後半のヨーロッパ戦線における、連合国軍の失敗した作戦(マーケットガーデン)を描いたもの。後半の橋を巡る攻防は、戦術レベルにおけるチョークポイントの重要性を教えてくれる、かなり「地政学」的なもの。いま考えてもかなり豪華キャスト。
5、ロスト・コマンド
インドシナ戦争にけるフランスの崩壊を描いたもの。過激な戦闘シーンは少なめで人間ドラマ中心だが、いかにフランスが浸透戦術でやられていったのかがよくわかる優れもの。
6、アルジェの戦い
これもフランスのものだがアルジェリア戦争を描いたもの。テロのシーンなどはかなりリアルに作られている名作。
とりあえずここまで。時間があるときにまた色々と追加しておきます。
by masa_the_man
| 2009-12-05 05:12
| 日記

