教えてください |
さて、今日はブログをご覧の皆さんにひとつお願いがあります。
すでに何人のかたは、私がイギリスで第二次世界大戦の時のビルマ作戦に従事した元英兵と元日本兵の和解を支援する団体の活動を手伝っていることをご存知かも知れませんが、これに関することでひとつお願いが。
結論だけ先に言いますが、私が皆さんに教えていただきたいのは、
「第二次世界大戦において、日本人が英国側の捕虜(POW)となった時に彼らに虐待された時の記録や文献の名前」
です。
これの有名なものとしては「アーロン収容所」がありますが、日本兵がもっと物理的に虐待されたことについて書かれた文献(日本語で書かれたもので良いので)をご存知でしたら教えていただけないでしょうか?
なぜこれを探しているのかを言うと話が長くなるのですが、簡単にいいますと、うちの和解の会の会長(イギリス人と結婚された50代の日本女性)が、つい先日にBBCの生中継のラジオ番組で、
「英兵は日本軍に捕まって虐待された!」
と泣きわめく年寄り(おそらく70代くらい)の英国人の女性を相手に、いきなり前準備無しで電話越しに討論させられたからなのです。
会長はなにせいきなりのことだったので面食らったわけですが、どうやらこの老女のほうは彼女の地元の町が日本のある町と「姉妹都市」になるという話がもちあがったときに、自分の親族や友人がビルマ作戦などで日本軍の捕虜となって虐待を受けて死んだ云々という話を聞いていたので、猛反対に回っていたとのこと。
しかし会長のほうは英兵の生き残りの方から
「われわれも日本兵に対してとんでもないことした」
ということを直接聞いていたので、「お互いさまでしょ」と冷静に反論したかったのですが、彼女もこの辺の歴史にそれほど詳しいわけではなかったのでその討論の時に反論として使えず、非常にくやしい思いをしたとか。
ちなみに討論会では冷静に対応した会長側のほうに賛同する視聴者からの意見が多かったみたいで一応はホッとしたということみたいです。
しかしこういうことがあったので、就任したばかりのこの会長は、日本語で読める(英国人も日本兵に対して虐待してたことが書いてある)いい文献を読んで勉強したいらしいのです。
もしこの辺をご存知の方がいらっしゃりましたらお願いします。
余談ですが、この和解の会は、元イギリス兵と元日本兵が、互いにおなじ戦場で戦ったいわゆる「戦友」として、あくまでも平等な立場で和解をするという目的なので私も賛同して手伝っているのですが、以前にこの会の幹部をやっていたイギリス人の幹部の40代のおばさんが
「われわれ(イギリス人)のほうが道徳的に正しいことをしていた」
ということを証明するために日本から「ごめんなさい学者」をわざわざ連れて来たりして、英国人の元兵士側からも文句が出て問題になっていたりして、色々と大変なのです。
つまりここでも「倫理戦」が展開されているわけです。
この辺の事情についてはまたここで色々と書いていきたいと思いますが、とりあえず何かいい文献を知っていたら教えて下さい。お願いします。
